2023年版として王道の『お伊勢参り』をご紹介します。時間・実測データを用いているため、夕方までに全て回り切るために行けなかったルートで翌朝訪問下ところは『オプション』として記載します。より長い時間を確保できる方はぜひそちらも訪問されることをお勧めいたします。
外宮・内宮は1月の週末混雑傾向はありましたが、この日は雨のため参拝のために並んだ時間は数分程度で巡っています。過去の経験では晴れた日の内宮参拝の待ち時間は45分程度などの場合もありました。時間に制約のある場合は外宮・内宮の参拝を終えてからの時間調整をされた方が良いかと思います。
月夜見宮〜外宮〜内宮〜猿田彦神社〜月讀宮
2022年1月にも、モデルルート記事ご紹介しております。(外宮のせんぐう館はこの時にのみ訪問しておりますのでよろしければ合わせてご参照ください。)
が、テレビでお伊勢参りの正しいお参りの仕方を予習(それはただのテレビ番組視聴でしょ!と自分で自分にツッコミ)したため、内宮のお参りルートを追加しました。また、お楽しみ休憩内容は若干異なるところもありますので2023年版としてアップいたします。
4時間のモデルルート・オプション全容紹介
立ち寄りスポットも合わせたルートは以下のようになります。
- ①月夜見宮
- ②外宮
- (オプション❶)外宮 せんぐう館 ※+1時間推奨
- (オプション❷)ダンデライオンチョコレート
- ③【バス移動】外宮・内宮直行バス
- ④内宮
- ⑤おはらい町 赤福 ※店内飲食
- ⑤おはらい町 白鷹三宅商店 ※日本酒購入
- ⑤おかげ横丁 団子郎茶屋 ※松阪牛串
- ⑥猿田彦神社
- 【タクシー移動】猿田彦神社→月讀宮(590円)
- ⑦月讀宮
- ⑧五十鈴川駅前カフェ ORANGER CAFE wood ※休憩
①月夜見宮(外宮・別宮)
出発は『伊勢市駅』。外宮参道に向かわず右に折れ、徒歩6分 別宮の月夜見宮に向かいます。
ご祭神は天照大御神の弟神の月夜見尊。静かな深い森の中にお社があります。お社は一つにお祀りされています。

その後は、月夜見宮の祭神・月夜見尊が豊受大御神のもとへ通う道『神路通り(かみじどおり)を歩いて、外宮に向かいます。神様の歩く路ですので、もちろん中央は歩かず端を歩きますが、道が色分けされているためわかりやすいです。外宮までは350mとなっています。
【利便性メモ】外宮の橋を渡ると、その先にお手洗いはありません。神路通りから外宮に向かう場合は、途中タクシー乗り場前のお手洗いが比較的空いていて便利です。鳥居に向かって左側奥の駐車場前のお手洗いはバスツアーなどで混み合うことが多いと思います。喫煙所は橋のある正面鳥居のすぐ近くにあります。守衛所の正面位置です。
②外宮
外宮は、天照大神の『食』を司どる神様、豊受大神(とようけおおみかみ)をお祀りしたお宮となります。(神宮のお参りは外宮→内宮の順にお参りするのが基本です。)
手水舎で清めて鳥居へ。その手前には『白鷹』の樽が。白鷹さんは兵庫灘五郷の西宮郷にある酒蔵です。
外宮では毎朝夕御饌(神様のお食事)を奉納するお祭がありますが、その時に奉納されるお酒が白鷹さんのお酒となっています。(年間を通じて白鷹さんのみ)。
神様のお食事は基本自給自足で神宮の管理となりますが、お酒だけは酒造法の影響で自給自足ではなく唯一、外のものを入れられています。ただし、このお酒は白鷹さんの中でも厳重に管理されていて一般のお酒とは混ざり合いません。詳細は別途白鷹さん訪問記をご参照ください。
鳥居を潜って中に。
【利便性メモ】この日は小雨ということもあり、傘を畳んで鳥居の前で礼をされている方が多かったです。上着は撥水加工のあるものがお勧めです。
伊勢神宮の正宮では個人のお祈りはせず、国家の幸せを祈ります。
正宮は神明造(しんめいつくり)という建築様式のものです。その詳細はオプション記載しているせんぐう館で詳しく説明されています。
鳥居の外から少し見える正殿(金色の屋根のところ)の原寸大見本もせんぐう館でみることができます。
オプション❶せんぐう館(1時間以上の滞在を推奨)
外宮の鳥居を出たところにある式年遷宮についての展示解説を拝見できるところがせんぐう館です。入館料は大人300円。
別日で午前中に訪問して時間が足りなかったため、午後に再度訪問した際、入館証を持参しましたらなんと再入館可能でした。入館証に日付がなかったのにありがたいことです。
(お伊勢参りに来て、悪いことを目論む方はいないと思いますので、性善説となるとは思います。)
中は撮影禁止ですが、シアターと、式年遷宮の歴史や様子、外宮正殿の実物大模型などがあります。神明造りについて学ぶことで素晴らしい建築技術やお宮に収められている御装束神宝の日本の工芸技術の極限を学ぶことも可能です。
1時間以上の所要時間を推奨としているのはシアターの上映時間が毎時0分・15分・30分・45分とあるのですが、それぞれ内容が異なるため1時間あると全て見ることができるためです。
シアターで神明造りでの正殿造営に携わる方の様子を見た後に、正殿の実物大模型を見ると理解も深まり、細部にも感動を覚えることができます。
また、館内で唯一撮影のゆるされているライブラリーからはまがたま池の水鳥や美しい舞台を眺められます(この写真は、モデルルート観光時の翌日朝訪問の時に撮影したため晴れた日の景色となっています。)
オプション❷ダンデライオンチョコレート
別記事でお届けする予定ですが、私が京都にある京セラ美術館のカフェで一口飲んで感動し、メモっておいたダンデライオンチョコレートの外宮前店が、外宮バス停のすぐ近くにありますので、ホットチョコレートに感動したい方はぜひ。
伊勢限定のほうじ茶をブレンドしたイセホットチョコレートもいただけます。
③外宮・内宮直行バス
外宮・内宮間の移動はタクシーまたは直行バスが通常です。(歩いて行くと5Kmは離れているので)
タクシー乗り場は外宮から帰りの橋を渡ったところに看板があります。外宮中から歩いてきて橋を渡って左に進みます。御幸道路は天皇陛下参詣用の道路を通って移動するルートです。
バスは正面出口を出て横断歩道を渡ったところに乗り場があります。繁忙期は、臨時窓口でチケットを購入するかICカードで改札を通って精算。バスの中ではお支払い不要という方式です。内宮までの直行で料金は440円です。
④内宮(瀧祭神〜正宮〜荒祭宮)
内宮は総氏神様である、天照大神をお祭りしています。
内宮の鳥居は橋の手前にありますが、雨の土曜午後でも人が多すぎるため撮影しておりません。外宮が雨で人が少なく感じたので、内宮もと思いましたが、数倍の人の多さという感じです。内宮だけお参りに来る方もいらっしゃるのかと思います。
橋よりまず五十鈴川を眺めて神苑に。
テレビで教えていただいたことの一つめ。砂利道を歩いていると石のところに石で線が引かれているのがわかると思います。
この線は神様系の目印でこの内側を歩いてはいけないのかなどあるのかと想定していましたが、これは昔の住宅地との境界線ですので、内側でも外側でも歩いて良いとのことです。
五十鈴川の流れ雨のため若干激しめでした。
テレビで教えていただいたことの2つ目は、内宮にお参りする前に、お参りに来たことをお取次いただくため五十鈴川の御手洗場から階段を上がって元の道に帰るところのを右に。
段を上がって右へ
滝祭神(たきまつりのかみ)にお参りします。ご祭神は五十鈴川の水神様です。
その後は正宮に。もちろんここでお祈りするのは国家の安寧となります。
個人的なお参りをされる場合は、正宮参拝後に荒祭宮にお参りします。
神楽を奉納する神楽殿と、お守りの授与場は荒祭の宮経由でも戻って来れる場所にあります。
お守りは外宮(赤色)・内宮(白色)共に1,000円です。並ぶことも多そうですので、1,000円札は事前に準備しておくと良いですね。
内宮では、御料酒の白鷹さんの樽以外に三重県の酒蔵の樽も並んでいます。
⑤おはらい町・おかげ横丁巡り
【利便性メモ】タバコを吸われる方は内宮を出ておはらい町に入る直前の場所に喫煙所があります。繁忙期に赤福に行きたい方で同行者がタバコを吸わない場合は同行者に先に赤福の店内行列に並んでもらうと効率的です(並ばされた私の体験談….)。赤福は先に食券購入です。メニュ-の種類少ないため喫煙者は決めてからタバコの順です。
赤福(内宮前店)
内宮のお参りを終えた後一息つくなら、内宮からおはらい待ちに入ってすぐの赤福 内宮前店です。おはらい町を進んでいくと、赤福本店がありますが、並び列は内宮前店の方が昨年も今年も短めでした。
店内飲食のメニューは3品のみ。赤福2個(250円)・お抹茶(300円)・冬季限定赤福ぜんざい(600円)。
白鷹 三宅商店(店内飲食可)
御料酒ともなっている白鷹さんのお酒。もちろん御料酒は神様のものですので、いただけませんが白鷹さんのお酒を出されているお店があります。店内飲食が混みすぎて長い列になっていたためお隣のショプで純米吟醸ミニボトルのみ(440円)買いました。
が、中でいただく場合は縁起物の食べ物(昨年はたまごがありましたがなくなっていました)と一緒にいただけます。
お腹にたまるものではないためお酒に弱い方は先にどこかで一口が正解かと思います。
団五郎茶屋
お酒は中止にしたため、赤福の後の塩気を求めて、おかげ横丁へ。おかげ横丁はおはらい町の通りの途中に十字に交差する通りで、昔の町をイメージした賑やかなところ。そこで時々実施されている紙芝居の場所の前、団五郎茶屋に行きました。団五郎茶屋は歴史的な言い回しが思いつかず、普通に言ってしまうと『フードコート』で、テーブルコーナーと別に販売カウンターがいくつかあります。(全て昔風ですので表現と風景が結びつかないかも…..)。
こちらをおすすめする理由は、テーブル席の床暖房!食べ歩きより快適に串をいただけます。
松阪牛の牛串は1本800円。松阪牛と言われて納得の油の甘味も味わえる一品です。
⑥猿田彦神社
内宮から歩いておはらい町の通りを果てまで行って大通りに出て左方向にあるのが立身出世の神様と言われる猿田彦神社です。芸事の神様さるめ神社も敷地内にあります。
猿田彦神社は内宮別宮の月讀宮までは約1Km。歩いても行けますが、タクシー移動したところワンメータでした。歩く場合は、猿田彦神社を車輌修祓所(交通祈願の場所)に向けて出てきて、青空写真の杉の方向から見て左方向にまっすぐただ進むだけです。国道23号線沿い。
⑦月讀宮
外宮の別宮と同じ天照大御神の弟神の月夜見尊をお祀りしています。
月夜見宮(外宮の別宮)ではお社は1つでしたが、月讀宮は4つ。お参りの順番があるため、手水舎付近の説明を確認してからお参りします。
月讀宮から近鉄五十鈴川駅までは約650mです(徒歩で約8分)。
⑧五十鈴川駅前カフェ ORANGER CAFE wood
2022にも訪問した五十鈴川駅前カフェに今年も訪問。16時半ラストオーダー17時閉店ですが、12時半スタートの4時間コースのためラストオーダー5分前にぎりぎり入れた感じでした。
無農薬紅茶・100%ぶどうジュース共に500円です。
このお店は奥はウェディングサロンということでこのカフェもおしゃれでくつろげる雰囲気。30分の休息でもかなり安らげました。
この伊勢旅行は1泊2日。この後、松阪牛の名店 和田金さんを訪問したり翌日ダンデライオンカフェに行ったりと、続くグルメ旅と特急しまかぜ情報は『202301伊勢』タグにて追加していきます。