雨の六甲モデルコースを辿っている中でも、雨が強まっていた時間帯。観光地の六甲枝垂れは雨で行って意味あるの?と思っていましたが、入場料のみで参加できるガイドツアーによって雨でも意味のある観光となりました。
その内容を中心にお伝えいたします。
このモデル構成は以下の3部構成となっており、今回ご紹介するのは、⑤ガーデンテラス・⑥六甲枝垂れ・⑦TENRAN CAFEです。
- 第Ⅰ話①六甲ケーブル(六甲ケーブル下→六甲ケーブル山上)
- 第Ⅰ話②記念碑台(バス停)
- 第Ⅰ話③六甲サイレンスリゾートランチ(記念碑台から徒歩7分)
- 第Ⅱ話(No.外)六甲山上施設の駐車場利用制度
- 第Ⅱ話④ROKKO森の音ミュージアム(バス停)
- 第Ⅲ話⑤六甲ガーデンテラス(バス停)
- 第Ⅲ話⑥六甲枝垂れ(六甲ガーデンテラスから徒歩3分)
- 第Ⅲ話⑦TENRAN CAFE(六甲ケーブル山上駅)
⑤六甲ガーデンテラス
六甲ガーデンテラスは展望スペースと展望カフェとなるグラニットカフェ・ジンギスカンパレスなどのレストランやお土産物のショップがある施設です。
雨のこの日、展望スペースから見る景色は、残念ながら視界ゼロ。そのため展望カフェなどは諦めて、お土産物だけを見ました。
なお、バス利用の場合は、六甲枝垂に行くにもこちらのバス停を使いますが、施設を利用する際に、六甲枝垂れの入場券を持っていると特典がある場合も多いため、巡り順は六甲枝垂れを先に回った方がお得です。
(この欄は余談です)このお土産で買ったKOBE伍魚福のカマンベールピスタチオ、この訪問の1週間前に神戸三ノ宮駅におつまみの自販機コーナーで買ってほのかな塩味の美味しさに惹かれてしまい、通販で取り寄せもしていたところ、こちらのお土産屋さんで発見。買い占めたい気持ちを抑えつつ2個だけ買いました。流石に自販機コーナーだけではなかなか紹介難しいなと思っていたところ思わぬ出会いがあったのでご紹介します。伍魚福のおつまみは神戸ベイシェラトンのマルシェでも販売されているので、神戸などで出会った際にはぜひお試しをおすすめします。
⑥六甲枝垂れ シダレミュージアム
六甲のアート展示として有名な六甲枝垂れ。名前は幾度となく目にしていたもののどのようなものかは知らないままに訪問したところ、ガイドツアーのおかげで深く理解できました。お時間が合えばガイドツアーに入ることを強く推奨いたします。ガイドツアーは雨の日濡れずに案内してくださいます(20分程度)。
シダレミュージアム入場料(ガイドツアーは入場料のみで参加可能)
シダレミュージアムは入場料は大人1,000円(中学生以上)。子ども(4歳以上小学生まで)500円です。
シダレミュージアム入場チケットの事前購入はこちら(アソビュー)
1日3回あるガイドツアーで、自然体感を理解することでこの入場料の価値が高まります。
ガイドツアーは2023年5月現在、11時・14時・16時の1日3回行われています。
シダレミュージアムの様子(屋外:六甲縁むすびなど)
雨の場合屋外設備をゆったり楽しむのは難しいですが、ロープにぶら下がって移動する(?)遊具が晴れの日は使えるようです。
なお、エントランスからのアプローチには、巨大なおにぎりと、いくつかの台に置かれたおにぎりが。
説明を読んでみるとおにぎりと言わず、おむすび!
礼をして、おむすびを結ぶように“にぎにぎ“と参拝。良縁を祈願して思いを天に届けるとのことです。小さなおむすびはシダレエリアのてっぺんへ持っていく用でした。
本来は街を見下ろす展望台は霧!
シダレエリアの横には本来888mの高さから街を見下ろすはずの展望台が。この日の視界はゼロですが、これだけ立ち込める霧も都会生活ではなかなかみることがないため、観光気分にはなります。
そして本来絶景とマッチするはずのブランコが。
シダレエリア上部
シダレエリアは中に入って螺旋の坂を上がり上部をより近くでみることができます。
シダレエリア内部
シダレエリア内部はガイドツアーにそってお伝えします。
ガイドツアー❶雨の日の説明は木漏れ日のテラスで
雨の日でもガイドツアー参加時間は傘不要。シダレエリアの室内部分、ガラスに囲まれた『陽だまりの展望台』で(晴れだと見えるはずの状態の)写真を見ながら解説をしていただけます。
この陽だまりの展望台ですが、ガラス窓が南側に面しているため、冬は暖かく、夏は両側についた扉を開けると標高800m以上の高地の風が吹き抜けて涼しいという自然体感型エコ!な場所となっています。
ガイドツアーで教えてくださるのは、そのアートミュージアムでの自然の活かし方となります。
ガイドツアー❷神戸の100万ドルの夜景は実は電気代⁉︎
私も長年兵庫県民でいながらにして、知らなかったのですが、陽だまりの展望台から晴れた夜に見渡せる神戸の夜景の名前。実は100万ドルの夜景から改名しているのだとか。現在は10倍の1,000万ドル。
というのも元の名前の100万ドルというのは、子どもが何でも100万円(=値段が高いの意)というようなものかと思っていましたが、実はそうではなく、この高台から見える街並みの灯りに使われている電気代の総額だったとか。と、いうわけでその言葉が出始めた以降も灯りは増えていき、電気代の値上がりもあって今や1,000万ドルの夜景となったようです。
(この日の霧のままだと視界0ですので、灯りも見えず夜景は0ドルとなりそうですが)
ガイドツアー❸冬に氷を作る『色の力』
六甲山は頂上のあたり標高が888mもあり、六甲おろし(阪神タイガースファンの方は歌い始めてしまうかも)という冷たい風が吹くこともあって、気候は北海道南部と同じぐらいなのだとか。
そして、その寒さを利用して作るが氷。
エントランス付近にあった(おむすびが目立っていますがここでは忘れてください)白い地面の平らな棚地。この地面が白いのには理由があって、熱を跳ね返す『白い色の力』で熱をこもらせずに、冬場の関西で厚目の氷を作っています。
できた氷は切り出して、シダレザクラの根本の部分奥にある保管庫に。7月13日に氷室開きの日というのがあってその日から冷気を解放。夏でも冷房入らずで施設利用ができるようにしているといいます。これも自然体感型エコ!ですね。
ガイドツアー❹山並を鑑賞する額縁 雨の日にも素敵な光景が
シダレザクラの中ですが、屋根があり陽だまりの展望台から螺旋状に下っていけるようになっています。
その途中に外側の壁が四角に開いている場所があります。これは晴れていたら山の緑を額縁のように切り取って鑑賞できる場所です。(訪問時は霧で白しか見えていませんが)
この天上の部分には穴が開いていて冬には氷柱が鑑賞できるようになっています。
5月の雨のこの日、実は偶然にも切り取られた枠の下、石が敷き詰められた部分に、草と雨露が織りなす小さな芸術品が見られました。
ガイドツアー❺
螺旋の坂をさらに降りていくと椅子のような部分が。
ここでは、吹き抜けから入った水が、この中心部の下に溜まり、その水が気化して上がっていくことで周囲の温度を調整して循環していくのを体感できる場所となっています。
トルネードのような空気の流れが時折噴き出す水蒸気を観察することで、見ることもできます。
さらに暑い夏場は、この場所の両側に設置された氷室(ガイドツアー❷で紹介の冬に切り出しておいた氷)が解放されそこを通った冷たい空気が、座る椅子の肘掛けのように見えるボックスから吹き出して、より一層の涼しさを感じられます。
ガイドツアー終了後 氷室の扉見学
ガイドツアー終了後、ガイドさんが氷室のある場所にも案内してくださいました。通常は非公開の場所ですが、イベントで管理室の中までアートの展示がされていたため中に入って扉を見ることができました。
氷室開きを待つ扉は閉まっており、氷室開きの後は夏の終わりまで扉は解放され続けるようです。
ガイドツアーではロッコウシダレ自体のパーツに関する話題などこのアートのもつ奥深さを知るためのご説明を受けられますので、是非現地でご参加ください。
⑦六甲ケーブル山頂駅 TENRAN CAFE
途中の施設にも素敵なカフェがたくさんありますが、行きそびれても、ケーブル山頂駅にカフェがあります。
案内にしたがって階段を上がると駐車場。その中にある階段をさらに上がって一旦外。そしてカフェの入り口となりますので、駅構内に入っても折り畳み傘の場合はたたみきってしまわないように。
『六甲シャンピニオンとだし香るエビマヨソースピザ』というネーミングが雨に冷えた身体に訴えかけてきます!ピザ(1,200円)を頼むと350円で珈琲がつけられます。
ちなみに、シャンピニオンとはマッシュルームのことです。
そしてロールケーキセット(珈琲付)は1,100円でした。アイスクリームはミルクです。(
六甲山牧場のミルクかどうかは不明….)
座席からは天覧テラスが見えます。霧の向こうにはおそらく、素敵な景色があるのだと思います。