アンディ・ウォーホル・キョウトとは?
アンディ・ウォーホル氏のお名前は知らなくても、この看板に掲載されている絵は知っているという方もいらっしゃるかもしれません。
ポップ・アートの偉大な旗手 アメリカ・ピッツバーグご出身のアンディ・ウォーホル氏(1928−1987)は、商業デザイナーからアーティストになられた方です。
その氏の日本初公開作品を100点以上を鑑賞することができる美術展が『アンディ・ウォーホル・キョウト』展です。
日本ではアンディ・ウォーホル氏が若き日の28歳に訪れた場所で、大きな影響を与えた場所ともいいます。今回は全国持ち回りといった企画展ではなく唯一京都のみでしか見ることのできないという貴重な機会となります。
この時に滞在されたのは、京セラ美術館から徒歩15分程度、蹴上駅にあるウェスティン都ホテル京都です。ご興味のある方はウェスティン都ホテル京都に滞在して館内ツアーに参加されても良いかもしれません。
開催場所の京セラ美術館 週末はOPEN前から並び列
アンディ・ウォーホル展は全国持ち回りでめぐる形式の企画展ではなく、京都でのみ開催されます。
場所は京セラ美術館。場所情報は昨日アップしたサンリオ展の記事 もご参照願います。
10月の週末はオープン前の10時前からかなり長めの並び列ができていて、アンディ・ウォーホル展は時間予約チケットが必要とのことでした(当日空きのある時間帯は館内チケットショップでも時間予約可能です)。
チケットを別のところで買った場合でも、時間予約は京セラ美術館の公式HPにて可能です。
入館料は大人は平日(2,000円)と土日祝(2,200円)と料金が変わります。
高校生大学生は1,400円、小中学生は600円です。
アンディ・ウォーホル・キョウトのチケット購入は事前にアソビューで
館内撮影の制限事項は?
館内撮影は『スマホのみ可能』で動画撮影不可、静止画のみです。
また、三脚の利用・自撮り棒の利用はできません。
なお、週末はかなり混み合うため人を避けつつ、邪魔にならないように撮影するのは割と困難な状況ではありました。
展示1.ピッツバーグからニューヨークへ
ピッツバーグで生まれ、地元のカーネギー工科大学で絵画デザインを学んだアンディ・ウォーホル氏は、卒業後ニューヨークを目指します。
その時に生まれたのが『プロッテド・ライン』という手法。同じ線画から色を変えるなどとして『大量』にデザインを生み出すものでした。
第一章では、その初期の頃の作品が展示されています。
1950年、ドローイングされた洒落た靴を立体的に表したオブジェが下のゴールどの靴です。この靴の彫刻は、靴メーカーのクリスマスカードの絵柄として活用されたそうです。
私家版作品集 ゴールドブック
アンディ・ウォーホル氏の作品には、1956年のアジア訪問による金細工に触発されたのかゴールドが多様されるようになったとのこと。
展示されていたのはご自身で出版費用を出された作品集。ゴールドブックで本の中のカラーがなんと金色になっています。
展示2.アンディ・ウォーホルと『日本』そして『京都』
1956年世界旅行の最中に京都に寄った時の写真や旅程が展示されています。
日本に関しては、とても良い印象を与えたことが後の言葉でわかります。
いま私は日本の花を描き、日本食を食べ、ケンゾーの服を着ている。そして日本製の写真やビデオやハイファイ、その他の電子機器も使っている。日本的なものはなんでも好きだ。
展示物記載の言葉
旅程表はこちら。旅程表だけ見ると京都滞在より関東方面の方が長いような気もしますが、注釈では、この旅程表通りに移動したわけではなく、旅程上東京にいるとされた日に、京都の消印で母親宛の手紙を投函されていたとのこと。
展示3.「ポップ・アーティスト」ウォーホルの誕生
時は流れて1963年ごろ、全米でポップ・アート族風が吹き荒れます。そのリーダー的存在となったのがウォーホル氏。
その時に中心となったのが、『シルクスクリーン』での大量印刷。消費社会の日常や社会的事件が描かれていました。
その後、1970年代・80年代には名声が揺るぎないものになり、世界中のスターやセレブが肖像画を欲しました。
展示4.儚さと永遠
名声を得て、脚光を浴びていたウォーホル氏ですが、その作品テーマには『死』を主題としたものも多くありました。その作品には銀色も多く使われています。ウォーホル氏は、銀色と死が近いものだと思っているとのエピソードが一般配布されていたチラシの中の漫画に記載されていました。
冒頭にも看板画像として登場した3つのマリリン。マリリンモンローはその美貌で世界中を虜にしながらも自ら死を選んだといわれています。そのマリリンモンローを描いた有名な作品は、門外不出とされていました。
が、その門外不出の作品もこちらに展示されています。
また、絶滅危惧種としてジャイアントパンダやアフリカ象を描いた作品もありました。
そして、最後に展示されている超大型作品は、『最後の晩餐』です。
実は熱心なカトリック信者であったとのことでした。
ウォーホル氏がこの世を去ったのは、1987年。58歳の若さでなくなった後も彼の作品は生き続けています。
展示会に入場せずには入れないグッズ売り場
展示会を出た場所にグッズ売り場がありますが、グッズ売り場のみでも再入場不可との掲示がありました。そのため、こちらのグッズ売り場は展示会入場者のみが購入できるようですね。
聖護院八ツ橋総本店などとのコラボ商品もあります。
私は作品『花』の色合いに心惹かれて、壁のバッグ見本を見て欲しいと思ったのですが、残念なが売り切れらしく購入できずでした。
仕方なく、同じイラストをモチーフにしたクリアファイル(440円)で、その美しさを持ち帰ることに。
ミュージアムカフェの絶品ホットチョコレート
こちらは、アンディ・ウォーホル・キョウトのカフェではなく、京セラ美術館のミュージアムカフェ『ENFUSE』。
たまたま座った場所からは大きな平安神宮の鳥居が青空に向かってそびえている姿が見えました。
そして、どうしても伝えたくなったのが、こちらのカフェのホットチョコレート(750円)が絶品だ!ということ。きめ細かでクリーミーに泡立つ甘さ控えめのホットチョコレート。チョコ好きな人は是非一度お試しください。
ダンデライオンのホットチョコレートとメニューにありましたが、ホットチョコレートミックスとして通販等で販売されているそのものなのかは不明ですが、もう私の中ではリピート必須の美味しさでした。
その他ホットコーヒーは650円から、アルコール類もいただくことができます。お食事やスイーツもあるようでした。