平安からの歴史ある温泉のリノベ旅館、蔦温泉旅館に宿泊してきました。ここの名物はなんといっても温泉の湧き出し口の真上に湯船があるという湧き出し温泉。温泉は湧き出して空気に触れて酸化して色づいたりしますが、ここの透明の湯は成分がないのではなく、湧き出しそのままだから!という希少な体験のできる宿泊でした。
Agodaのキャッシュバックプランを利用して予約
平安時代から続く宿の予約をするのに海外のホテル予約サイトを使うのもなんですが。宿泊後60日から120日の間に一部料金がキャッシュバックされるというプランと他の予約サイトを比較したところ最安値となったので、Agodaで予約しました。
余談ですが、この旅行の2ヶ月前にAgodaキャッシュバックプランで予約した屋久島のサンカラのキャッシュバックがちょうど今。後から振り込まれるお小遣い的な嬉しさに病みつきになりそうなところです。(が、60日間忘れられないため、カレンダーアプリの通知は5、6回日を変えて設定するような手間がかかりますね。
蔦温泉の場所は青森県 十和田湖 奥入瀬渓流至近
蔦温泉旅館の場所は青森空港からほぼ全面山道で1時間。十和田湖の奥入瀬渓流のほど近くにあります。晴れた晩夏は風光明媚な景色も望めます。

貸切温泉利用希望時は早めのチェックインを
チェックインは、ロビーに座って。
こちらの温泉の貸切温泉は1時間3,300円の有料ですが、電話予約はできず現地予約のみ。15時すぎにチェックインしましたが、当日の15時50分しか空いていないという人気具合でした。貸切温泉利用希望時は早めのチェックインが必要ですね。
和モダンツイン客室(2022年4月リノベーション)
お部屋はリノベから1年半という新しく感じる和モダンツイン。琉球畳の上にベッドが2台あるタイプです。
写真では窓の外に木々が見えていますが、実はここ旅館のエントランスを行き交う方々と目が合いそうな距離(2F)。もし、事前に部屋の希望を出せるならエントランスと反対側のお部屋か3Fの方が良いかもしれません。
我が家は、貸切風呂予約が早い時間だったこともあり、景色を楽しむ時間お部屋にいなかったので、遮光ロールスクリーンを下げたまま過ごしてまあ問題はなかったのですが。
テーブルの上にあるのは『みつりんご』というお菓子です。
ベッドの向かいにはポットと冷蔵庫。冷蔵庫の中にはお水が冷やされています。(蔦温泉の水道は湧水を引いていて、水道水も飲めると書かれています)
お茶のセットにはティーパックの日本茶があります。
テレビはベッドから見る場合、少し小さく感じる大きさ。26型ぐらい??
またまた余談。この日はたまたま、日曜劇場『VIVANT』の最終回。ベッドの前の畳の部分まで出てきてかじりつきで見ることになりました。
お風呂は温泉大浴場・貸切のみですので、お部屋にはシャワーもなく、洗面台のみとなります。
サイズもデザインも自由に選べる色浴衣
サイズもデザインも選べる色浴衣は、廊下に並べてあり、自由に利用できます。女性用は全サイズカラフルだったのですが。
男性用は基本シックなデザインの中、超特大キングサイズのみが1ランクモダンさがアップした感じのデザイン。インバウンド対応かもしれませんね。
羽織と白紺の浴衣、色浴衣にもあう帯はお部屋に設置されています。
アメニティ
アメニティは、巾着袋に入った形で、タオル、足袋コットンセット、ヘアバンド、ブラシ、カミソリ、歯ブラシです。
大浴場に基礎化粧品セットがありますが、お部屋にはありません。
また、タオルは部屋のものを持って行く方式です。
湧き出し!貸切風呂(有料 3,300円/時間)
さて、予約の関係上大浴場に入る前に利用することになった貸切風呂。ありがたいことに、シャンプー類は大浴場にあるもの意外にPrediaのラインナップまで揃っているのでいきなり貸切風呂もなかなか良い選択かもしれません。
脱衣所には、基礎化粧品も完備です。
貸切風呂化粧水・乳液
いきなりコップだけが置いているのは、ウォーターサーバーがなく、この水道水が湧水で飲めるからだと思います。
そして、湧き出しの温泉はこちら。広さは2名だと広すぎるぐらい。
この湯船が源泉の上に設置されていて、板の隙間のところからどんどん湧き出しているというスタイル。貸切風呂の方ではぶくぶくという気泡は稀にしか見られませんでしたが、隙間も大きい大浴場側では結構ぶくぶくと出てくる気泡も楽しめました。
湧き出して空気に触れずそのままで、色は無色。香りを嗅ぐとうっすら温泉らしき香りを感じます。
大浴場
大浴場は男女の専用で夜通し使えるところが各1箇所。もう一つ元湯に当たる温泉は時間帯で男女入れ替え制です。
入れ替え制のところではシャワーはなく、シャンプーも置かれていますが、手桶のみとなっています。
いずれも湧き出しの大きなお風呂(内風呂)1つが設置されていて、入替え制のお風呂には水風呂もありますが。ここは奥入瀬、湧き水だと思われる水風呂は残暑厳しい時期でも冷たすぎ!というものでした。
湯上がりの過ごし方(夕刻アイスフリーかリンゴジュースフリーか)
湯上がりの休憩場所は大浴場の奥の楓の間か、玄関ロビー前のワーケーションルームのいずれか。
場所は離れていて、置かれているものが違うため、湯上がり一口目はどちらに行くか迷うところです。
楓の間 アイスフリー
楓の間は縁側でゆったり緑を眺めることもできる広い休憩所です。
夕刻時間帯のみとなりますが、お水とアイスクリームがフリーでいただけます。
アイスは嬉しい一口サイズです。
ワーケーションルーム リンゴジュースフリー
そして、ワーケーションルームと言いつつ、訪問したタイミングではくつろいでいる人しか見当たらなかったお部屋では、リンゴジュースがフリー。さすが青森!濃厚で美味しいジュースです。こちらも夕刻の時間
青森名物 魚介豊富な夕食
夕食は、レストラン食。テーブル席でした。
ドリンク
ビールは900円、おすすめ大吟醸は1合で1,300円。おすすめ大吟醸は津軽半島といういかにも青森な名前のお酒でした。すっきりと飲みやすく一杯目からでもいけるタイプのお酒です。
追加でいただいた蔦温泉オリジナルの泉響という原酒は1,000円、ミニボトル提供でした。
こちらは甘めで、醸造アルコールタイプですが飲みやすいものです。
前菜・小鉢・お造り
席に着くと前菜と小鉢が。小鉢はオクラ豆腐です。お造りは、陸奥湾の帆立と十和田産だという青い森紅サーモンです。螺貝や烏賊などもあり魚介料理は、このタイミングから。
天ぷら
天ぷらは、公魚(わかさぎ)。名物玉蜀黍の嶽きみとスナップエンドウが添えられています。
遊魚
泳いでいる魚、遊魚と名付けられたお料理は十和田産岩魚(イワナ)の串焼き。
添えられている風変わりなものは、アピオス。芋とピーナッツの間の味でカルシウムが豊富とのことです。
焜炉 魚介とプチトマト
次のお料理は焜炉(コンロ)。その名の通り炙り焼きですが、魚介たっぷり。
焼けていく様子も期待が高まって楽しい時間です。
オリジナルというすり下ろしりんごポン酢でいただきます。
酢肴・食事
ごはんは艶々、地元ブランド米の天寿米です。酢の物は倉石牛の低音ローストとのこと。つみれ汁もいただき大満足です。
水菓子
水菓子は一口サイズでも充実のお味。自家製蕨餅に黒胡麻プリン、焼きリンゴの3種盛りでした。
朝食ブッフェ
朝食はブッフェ形式。レストランは自由席になります。
色鮮やかでシャインマスカットまであるサラダ、フルーツコーナー。
大粒の梅干しや名物なのか笹カスタード(気になっていたのに取り忘れました。)
ヘルシーなものも多いおかず類
その場で盛り付けて下さるのは、帆立貝柱味噌
ホテルブッフェで滅多にカレーを食べない私もついつい取ってしまう桜姫鶏とりんごの蔦カレーという美味しそうな響き。
旅館でも洋食派の方には、パンやシリアルも。
ジュースはもちろんリンゴジュースが中心!
珈琲コーナーではお部屋への持ち帰り容器もありました。