有馬温泉の別旅館に日帰りで伺った際に立派な入り口と、そこに泊まる方の高級車ずらりの状況に圧巻された 中の坊 瑞苑。私の中では有馬温泉で「特別な日に泊まるならここ!」と長年憧れていた宿に滞在しました。
中の坊瑞苑は有馬温泉の中心に位置
有馬温泉の中心に位置しているため、有馬温泉駅からも大阪・神戸・京都等主要地点からのバスが出ているバスターミナルからも徒歩2分程度で便利な場所です。有馬町内の別の場所からを含めて送迎サービスがあるため交通の心配はありませんね。
玄関先には日中常に係の方が立っていらっしゃって丁寧なお出迎えを受けました。フロントまでの間だけで中の坊瑞苑の高い接遇レベルを実感できるほど、玄関の出入りをする度に感じることができます。
中の坊瑞苑は13歳以上限定の落ち着いたくつろぎの宿
お子連れのご予約の方は要注意。中の坊瑞苑は13歳以上でないと入館自体ができません。
「中の坊 瑞苑」と「有馬グランドホテル」は姉妹館。当初は、どちらも子どもの利用ができたようですが、『お客様の声』を受けて、「中の坊 瑞苑」は静かに過ごせる宿として年齢制限を始めたのだとか。
大人が主役でいられる滞在は本当にありがたいですね。
中の坊瑞苑での23時間滞在の活かし方『有馬グランドホテル』の温泉も使えます。
この名旅館の素敵なところは、13時チェックイン・12時チェックアウトのなんと23時間滞在。時間を気にせずのんびりと最高の時間が過ごせます。
何度もお風呂に入り、お食事をいただき、近隣探訪をしても十分な時間が取れます。
また、中の坊瑞苑の時間を心ゆくまで味わうのももちろん良いですが、有馬温泉に来る機会が少ない方、有馬温泉を制覇と目論んでいる方は、有馬グランドホテルの大浴場(2箇所)の利用もできます。有馬グランドホテルまでは徒歩10分以内ですが、かなりの坂道ですので、往復送迎をしていただく方が良いと思います。
有馬グランドホテルはかなりの大型旅館。日帰り温泉も受け入れているため温泉は広大です。また、真っ赤!?と思うほど濃い『赤湯』も楽しめますので是非。
中の坊瑞苑の上品な和室
中の坊瑞苑は和室ツインなど、ベッドのお部屋もあるようですが、この日は和室泊。日中はどうしても過ごし慣れた様式の広縁(ひろえん)のソファで過ごすことが多くなりますね。広縁がこんなに広いということは元はとても広い廊下があったから?等想像を巡らせるのも楽しいです。
そして、中の坊瑞苑のおもてなしの象徴ともいえる存在。浴衣温め箱。寒い季節になると『箱の中で浴衣を温めております』とひんやりせずに着られるといいます。もう温められた草履をはく信長の天下人気分ですね。
温めてない場合も浴衣が1人2枚用意されているのは23時間の長時間滞在もあって非常にありがたいですね。
アメニティもロゴ入りのものやMIKIMOTOコスメのもの等完璧なものでした。家具や設えに本物の目を持っていない私にも「流石、高級旅館」と実感します。
中の坊瑞苑のお風呂は大浴場と貸切温泉
中の坊瑞苑のお風呂は、お子様もおらず、静か。時間帯によっては1人または極少人数で金泉満喫もできる時もありましたが、独占を確約するなら貸切で。という方には、銀泉露天風呂は無料で借りることができます。しかも予約も不要で空いていたら入れるというありがたさ。長時間滞在中2度も快適に利用してしまいました。
金泉の貸切温泉も有料で借りることができるようです。
中の坊瑞苑らしい和洋が上品に取り入れられた宿泊者ラウンジ
中の坊瑞苑には宿泊者全員が利用できるセルフサービスラウンジがあって、ものすごく座りごごちの良い椅子で、珈琲や小菓子がいただけます。ぼーっとする時間さえも贅沢なものです。
夕食は個室ダイニング
夕食は基本のプランでしたが、だしの味が上品。オリジナルの日本酒もいただいて、良いお時間でした。シマアジをお塩とごま油でカルパッチョ風にいただく変わり種のものや、メインの黒毛和牛の香草焼きを超える濃い味付けが印象に残る和牛の治部煮などどれもしっかりした味わいでいただきました。
中の坊瑞苑の個室ダイニングは景色も最高
中の坊瑞苑の個室ダイニングは景色も最高。ここで撮影した写真はしばらくスマートフォンの画面に設定して、中の坊瑞苑の思い出を振り返っていました。朝ごはんは銀シャケに白ご飯。王道の旅館の朝ごはんをゆっくりしたペースでいただけました。
中の坊瑞苑には、宿泊者以外も利用できる猪名野茶房も
高級旅館中の坊瑞苑は、日帰り客の受け入れは行っていませんが、併設されている猪名野茶房という宿泊者以外も利用できる綺麗なカフェがあります。
大変清潔感もあり、入ってすぐのところで、石臼でお茶を挽く様子もある本格派の茶房。私は有馬温泉を訪ねた際に何度か利用いたしました。
写真が見当たらなかったのですが、この茶房の2Fにあたる場所に、和食レストラン旬菜猪名野もあり、有馬温泉での昼食時にも利用できます。うなぎの御膳やすき焼き御膳など、ちょっと贅沢なお昼には最適でした。