有馬温泉ってどんなとこ?
日本を代表する温泉であり、最古の温泉である有馬温泉。その歴史は古く、日本書紀の時代(紀元631年)舒明天皇が湯治に訪れたと記録のあるほどのものです。
それだけに、現在のボーリング技術で地中深くを掘り起こしている温泉ではなく、浅い層から湧き出している温泉です。
有馬温泉の特徴は「金泉」と「銀泉」の二つの見た目。
その名の通り、金泉は濃いものは赤湯と表現されるように赤から茶色のもの。多くの鉄分や塩分を含んでいます。硫黄泉ではありませんが、鉄分等の香も濃く、この金泉に入り出すと他の温泉が薄く感じてしまうのは困ったものです。私が有馬温泉を入り比べた中で、赤湯と表現するしかないと思わせる濃い色の温泉は、『有馬グランドホテル』・『兵衛向陽閣』でしょうか(旅行者としての個人的主観です)。
金泉として心地良い色合いを感じたのは『中の坊 瑞苑』・『欽山』などいくつもあります。
銀泉は、透明のお湯で、炭酸泉のものとラドン泉のものがあります。金泉より湯量が豊富なのか、大きな湯ぶねのところが多いように感じます。
有馬温泉エリアを散策していると貴重な泉源をみることもできます。
SPA TERRACE 紫翠は12歳未満ご利用不可 有馬温泉では宿泊者年齢を確認して予約を
有馬温泉は落ち着いた高級旅館が多くあることもあり、お宿によって、宿泊可能年齢が異なります。お子様連れの方はあらかじめ、予約前に宿の対象年齢を調べることが必須かと思います。
SPA TERRACE 紫翠の行きかた
有馬温泉は位置的には神戸市の北区に位置し、京都・大阪や神戸三宮からバスや電車で向かえます。公共交通機関・自家用車で来られる方以外に、六甲山を登った帰りに寄るという徒歩(散歩レベルではなくガッツリ登山)の方もいらっしゃいます。
公共交通機関で有馬温泉につくと、有馬温泉駅や太閤橋のバス降り場等に到着しますが、有馬温泉の送迎は大抵 有馬温泉地域のどこでもお迎え頂けたりしますので予約時等に到着地をお伝えすると良いと思います。
有馬温泉についたらお電話くださいと送迎予約不要となっている宿も多くあります。SPA TERRACE 紫翠もその方式で、有馬温泉駅でお電話すると数分でお迎えに来てくれました。
SPA TERRACE 紫翠宿泊者全員が、チェックインタイム・夕刻・朝と3度利用できるラウンジ
SPA TERRACE 紫翠のロビーに入るとまず目に飛び込むのが、『宿泊者ラウンジ』です。クラブラウンジと異なり、宿泊するお部屋カテゴリに関係せず、宿泊者全員が使えるラウンジで、チェックインタイムとなる15時から17時の間はスイーツでお茶の時間を楽しめます。
夕食後の時間にはナイトキャップタイム。チェックアウト時にも軽いコーヒーサービスがあり、常にカフェにいるような快適さと「お得」な気分を味わえるのが、女性人気の秘訣なのだと思います。夕食後のサービスはお腹いっぱいでも「行っておかないと」と惹きつけられる魔力があります。
SPA TERRACE 紫翠全館に3室のみの『露天風呂付客室』
SPA TERRACE 紫翠には、全館で3室、露天風呂付(半露天風呂です)客室がありますが、その中の一つ、ねね柘榴に予約が取れました。全館に3室しかない人気の露天風呂客室ですので週末等は予約が取りづらい時もあります。
客室種別としては、露天風呂付和室となっていますが、眠れるのはベッドというのが快適ですね。浴衣以外に作務衣があるのがありがたく、お風呂上がりにゆったりするには最高です。
お風呂は部屋から一旦外に出て温泉個室に入っていくイメージ。ガラス窓が2方向にあり、開けると露天気分が満喫できます。
客室温泉は、金泉と銀泉の混合泉。有馬温泉=金泉のイメージがありますが、金泉は成分が濃すぎて、長く入ると湯あたりしやすいため、長時間温泉を楽しむには混合泉が1番です。客室露天風呂で窓を開け放ち、本でも持ち込めば1時間はゆうに入っていられる快適具合です。
SPA TERRACE 紫翠の大浴場
露天風呂付客室は全体で3室しかありませんので、もちろん主力温泉は「大浴場」となります。金泉露天風呂/銀泉内風呂/銀泉アロマミストサウナが揃っており、客室数が少ないため時間を選べば、勝手に貸し切り湯気分で金泉露天風呂を利用できたりします。
湯上がりのラウンジもSPA TERRACE 紫翠らしいセンスで溢れています。
SPA TERRACE 紫翠利用者は一回のみ銀水荘兆楽の温泉が利用可能
SPA TERRACE 紫翠と有馬の有名大旅館『銀水荘兆楽』は敷地続き。銀水荘兆楽のお風呂も利用できます。ただし1回のみ、利用券を渡し切りになるので、十分な時間が取れる時に行くことをお勧めします。と、いうのも銀水荘兆楽には金泉露天風呂のある大浴場以外に、もう1箇所野趣あふれる雰囲気の櫟の湯があり、一回の入浴券で両方入ることが可能です。
櫟の湯は男女入れ替え制で2箇所あるため、両方にあるかはわかりませんが、そこにある銀泉ジャグジーは、とても大きく気持ち良い景観でお勧め。ラドン泉を使っていて、疲労回復効果があるとのことです。
日本酒の出し方もセンス溢れるSPA TERRACE 紫翠の夕食タイム ローストビーフは絶品
SPA TERRACE 紫翠の夕食は洋風。盛り付けの可愛らしさだけでなく、味ももちろん一級。いままで、色々なホテルでローストビーフをいただいてきましたが、ここのローストビーフはお肉のほのかな甘みを感じ、人生で1番美味しいと感動のお味でした。月替わりのメニューらしいので人生でもう一度あのローストビーフに出会えるだろうかといつまでも思い出に残る味です。
また、日本酒をオーダーしたところ、とても綺麗な氷漬けで出てきました。
センスあふれる盛り付けについつい2本目をオーダーしてしまう。そんな魔力ある提供方法でした。
SPA TERRACE 紫翠の朝食はセットで
ハーフブッフェ停止中の時期に伺ったため、朝食はセットメニュー。夜はフレンチですが、朝食は和食または洋食が選べます。朝はごはん派の人にも嬉しいですね。
帰りはバスを待つ間、ロビーの可愛らしい椅子を勧めていただけました。帰りたくないと心底思わせる本当に素敵な宿でした。
明日も有馬温泉。憧れの温泉旅館である『欽山宿泊記』をご紹介いたします。