もう「節をつけて歌ってしまうよね」というフレーズさえも聞き飽きたというほど、関西人に浸透したホテルニューアワジのCM。私も子どもの頃から関西人として、有馬兵衛の向陽閣へのフレーズと共に脳内でいつでも再生可能です。
そのニューアワジ。ふるさと納税でもらえる洲本温泉利用券が使えることも大きいのか、いつみてもいっぱい。この洲本温泉利用券は一休・楽天・じゃらん等のホテル予約サイトやJTB・日本旅行のサイトでも申し込める「現地払い」のプランで利用可能です。(もちろんホテル直接予約も可能)
JTB予約サイトでも、事前払いの宿泊プランは空いているのに、現地払いは満室等の状況を観察していると、洲本温泉利用券で混んでいるのだなあと日々体感しておりました。
そして、台風を呼ぶ我が家は、別邸天原や、ニューアワジ・宙の庭といった有名どころのお部屋を苦労して抑えるものの台風のため4日前キャンセルが2回。縁がないと思いつつ、根気良く探していると。こんな部屋あったかなと思うお部屋が出てきました。それが、別亭淡路夢泉景の温泉展望檜風呂付グランデルームA。写真を見てわかる通り、お風呂は展望風呂なのですが、ガラス窓から外を見る内風呂なのです。そのため、露天風呂付客室で検索すると出てこない部屋に当たるのでした。
(この旅行記は2021年2月の宿泊記です。今の淡路夢泉景の最新客室はコンフォートフロア特別室2部屋。2021年9月に予約していましたが、どうしても行けなくなってしまい泣く泣くキャンセルした経緯があってその前の宿泊記となります。)
ニューアワジグループホテル内での共用設備
ホテルニューアワジは元のニューアワジ本館と別荘天原(プライベート指向の上級客室専用棟)と別亭淡路夢泉景(里楽・コンフォートフロア・普通客室)、さらには露天風呂付洋室のある花季・マリーナ超えの島花などが集ったホテル村のような作りの巨大旅館です。別亭夢泉景の里楽とは特別フロア扱いとなっていて、11時のレイトチェックアウト(一般フロアは10時)と里楽ラウンジの利用が可能です。
島花以外は廊下で繋がっていて、大浴場やレストランは共用利用が可能で、夏にはプールも共用利用が可能です。(さすが、真冬旅行、屋外プールは静かな景色です。)
2つの泉質
少し早めに到着したため、チェックイン前に大浴場に入らせていただけるかお願いしたところ、承諾いただけて(通常サービスではないため状況により断られるかもしれません。ご注意を)空いた大浴場に入ることができました。
ここの大浴場は泉質が2つあることが特徴。
アルカリ性単純温泉の「洲本温泉」とナトリウムー塩化物強塩泉の「古茂江温泉」。この古茂江温泉が、有馬温泉の赤湯にありがたみを感じるような、強烈な温泉好きを惹きつける独特の匂いがあります。ミネラルの香りとでもいうような。そのため、客室に露天風呂がついていても大浴場にも入られることをお勧めいたします。
ただ、大浴場から見える海の埠頭にたくさんの釣り人が。距離はあると思うのですが、気になる方のために階段移動等用のバスタオルも設置されています。湯船には深く入りましょう。
大浴場は、ニューアワジの中に棚田の湯とくにうみの湯、夢泉景に天宮の雫があり、夜と朝の男女入れ替え制です。ついつい「巡って」しまうのは温泉フリークとして当然の行動かと思いますので、温泉所要時間は充分に確保して宿泊するのがお勧めです。
温泉展望檜風呂付グランデルームAとは?
では、別亭淡路夢泉景 里楽の温泉展望檜風呂付グランデルームAをご案内。
写真の左奥が部屋の入り口にあたります。廊下を入ってくると、手前に和室・和室奥に寝室、(寝室のさらに奥にはお風呂があります)そして部屋の最奥にあるダイニング。グランデの名に相応しい広さ。2人で宿泊するのにはもったいない大きさです。
このお部屋の最大の特徴は展望風呂以上にこの展望ダイニングではないかと思います。足下まで開けたガラス窓から綺麗な形に切り取られた海と埠頭(波除け?)
この窓を最大限楽しめるのは日出時間。長い時間ぬくぬくとした部屋の中から朝陽を満喫できます。
洗面は残念ながらツーボールではありませんので、大人数で宿泊の時は少し手狭かもしれませんが、お手洗いはもちろん別なので、大丈夫かと。アメニティ類が、部屋のクラスにしては少し貧弱で、化粧水等のセットが一回分のみ。何度もお風呂に入るには、持参必須です。大旅館ですが、アメニティ類のオリジナル商品パッケージもありませんでした。もしかすると、ニューアワジ本館や、別荘天原とランク差をつけるため?とも思いますが、この部屋に相応しい充実した滞在をするには、ご自身で準備を怠りなく。
お風呂は温泉で、自分で給湯する方式。展望とありますが、内湯ですので、少し湯気がで視界は良くありませんが、大浴場で遠くの釣り人が気になる人は逆にこちらの方が落ち着くと思います。横の小窓は開きます。
別亭夢泉景グランデルームAの客室内でいただくスペシャリテ
ふるさと納税でいただいた「洲本温泉利用券」が利用できるので、お料理は奮発して料理長のスペシャリテを選択。「洲本温泉利用券」は、宿泊費に限定せず、宿泊ホテルの客室チャージ料金にも利用できますので、飲み物も安心して頼めますね。
別亭淡路夢泉景グランデルームAのお部屋食はダイニングでいただきます。6人がけのダイニングテーブル・椅子席の場所ですので、広々している上に座るのも楽、テーブルの高さも使いやすく最高のお部屋食場所
時間になると八寸が座席に用意されていてお食事スタート。スペシャリテでもお刺身に伊勢海老がなかったのは残念ですが、3年とらふぐの白子の方が冬場は価値があるのかもしれません。お肉は淡路牛で陶板焼でいただきます。
別亭淡路夢泉景の特別フロア里楽宿泊者用ラウンジとは?
当初予定では、ホテルニューアワジか別荘天願を予定していたため、ラウンジ比較をしていましたが、その二つのラウンジから見ると、里楽宿泊者ラウンジはかなりシンプル。レディースラウンジと一般ラウンジがあるのですが、ドリンクとマッサージチェアがあるのみとなっています。
真新しく絶景がついてくるグランデルームAに宿泊の場合は、客室ダイニングでお茶をいただいた方がくつろぎ効果は高い気がします。
別亭淡路夢泉のグランデルームAでのお茶時間
客室内では入った時の茶菓は、マリオット民で神戸ベイシェラトンのクラブルームにお泊まりになる方にもお馴染み、栗と餡子のお菓子「夢大地」。神戸ベイシェラトンが系列でこちらが、本家なのだと思うのですが。
その他、備え付けのネスプレッソは大箱で大変充実しています。
ふるさと納税で、この体験は、かなりありがたいなあと感じた一泊でした。