尼崎城から徒歩で訪問可能
阪神尼崎駅にある尼崎城にパンフレットが置いていたため、帰りに立ち寄ってみました。
阪神尼崎駅からでも尼崎城からでも徒歩6分程度
博物館は阪神尼崎駅から徒歩6分。尼崎城の南側からの入口からでもほぼ同じぐらいの所要時間で向かえます。
前まで歩いて行くと、阪神タイガースファンに訴えかける看板が出ていました。阪神電鉄沿線の尼崎といえば、甲子園球場がすぐ近くの土地柄。道を歩く方にインタビューすれば阪神タイガースファンの方がほとんどとなると思いますので、土地にあった企画展だと思います。熱狂的な野球ファンでなく潜在的な阪神タイガースファンも含めるとこの道を歩いている方の大多数がターゲットではないでしょうか。(逆にこの場所で他球団の応援貯金箱展を開いていたとしたら、その勇気に驚きます。)
強虎族風貯金箱展は会期終了・3月は「人物・人形企画展」
残念ながらこの企画展は2022年2月27日に終了してしまっていますが、3月は人物・人形企画展を実施中とのことです。

運営されているのは『あましん』さん
運営されているのは尼崎信用金庫さんです。信用金庫さん運営ですが、博物館は土日も開いていて、月曜日が定休日です。
入場は無料ですが、健康管理シートは必要
入場は無料ですが、時節柄健康管理シートの提出は必要です。一目で見渡せるぐらいのものかと思っていましたが、2階建で中をめぐるものですので、必要なのでしょう。
強虎族風貯金箱展の様子
健康管理シート記入後振り返れば、虎の世界でした。
よく見ると、カーネルサンダースさん+タイガースユニフォームのものも。
これは以前旅先で読んで笑いが絶えなかった田井ノエルさんの「大阪マダム、後宮妃になる」で学んだ、阪神タイガースの優勝の時に道頓堀川に落とされたという逸話上のカーネルサンダースのこと?と嬉しくなってしまいながら見ていました。
野球に詳しくなく、違う角度からの知識ですみませんが、この本の紹介文自体が「理想の男性、そりゃバースですわ」という大阪・兵庫在住の人が思わず手に取ってしまう本でしたので。きっと作家さんは野球に詳しいのだと思います。続きの巻でも根幹に野球が出てきます。
あとはトラッキー+ユニフォームの招き猫や、ぬいぐるみ、サイン入り法被まであり、もはや貯金箱展というよりも阪神タイガース応援コーナーなのでしょう。
タイガース定期預金の歴史も
2Fには常設展かもしれませんが、これまで尼崎信用金庫さんで取り扱われてきた阪神タイガース定期預金の歴史も展示されています。優勝したら金利が7.7倍!応援にも力が入りそうですね(ゼロ金利時代だからそうでもないかもですが心意気が大事!)。
貯金箱の歴史
古代:『貯貝器』
貯金箱について深く考えて見たことはなかったのですが、この貯金箱博物館で貯金箱は古代の『貯貝器』が始まりなのだと思うと、歴史を感じますね。
紀元前3世紀にはすでに教会への寄贈用の貯金箱が生まれていたというのも驚きです。
中世:シリンダー鍵付貯金箱
中世になると鍵がついたものが生まれています。また、日本でも目的別にお金を貯める「壺」が生まれました。
近世:宝珠貯金玉や銀行貯金箱
近世には、銀行独自の貯金箱があらわれ、明治時代には宝珠貯金玉というものが代表的な貯金箱になったそうです。丸い形で上が尖ったものです。
なんと、この博物館、入場無料ですのに帰りに宝珠貯金玉を入場記念品として下さいました。あましんさんファンが増えそうですね。
来館記念品として宝珠貯金玉(2022年2月現在)
日本人は何を『めでたい』と感じるのか
本物の金庫扉の奥には、日本のコーナーが。おめでたさに着目した展示です。めでたいをテーマに展示されています。日本人が見てなんとなくであっても『めでたい』と思うものを体系的に集められているのが興味深いところです。
招き猫は何を招くか
招き猫のコーナーでは、色による効果と上げる手の左右、よくテレビ等でチラ見しますが、なかなか覚えられないものを説明されています。
招き猫は何を招くか?
三毛 幸運を招く
白 福を招く
黒 魔除け・厄除け
金 金運を招く
赤 病除け、魔除け、無病息災
ピンク 恋を招く(恋愛運向上)
右手:お金を招く(雄)
左手:お客を招く(雌)
手が高ければ高いほど、遠くの福を招くといわれています
世界の貯金箱博物館 招き猫展示スペース掲示内容より引用
世界の貯金箱
他にも貯金箱博物館には世界各国の貯金箱が並べられており、クスッと笑ったりノスタルジーを感じたりと楽しみ方はいろいろかと思います。
必見:日本銀行本店貯金箱
圧巻は2Fに飾られている日本銀行本店(旧館)の巨大貯金箱です。尖塔の部分の屋根を持ち上げると投入口がついているそうです。
この日本銀行本店貯金箱いっぱいに小銭を貯めたら、「小銭ゆえの両替・入金手数料いくらかかるんだろうなあ」と考えてしまう世知辛い世の中ですが。
貯金箱は大衆文化を反映させるものでもあると思いますので、一度立ち寄られてみては?と思います。