中尊寺金色堂といえば、岩手県随一の観光地。海外の方がまだこられないうちに、一生に一度見ておくと良いよという知人からのアドバイスを聞いていたこともあり訪問。
中尊寺の場所は?
中尊寺は岩手県の南部、花巻空港から約1時間60Km程度離れたところにあります。
中尊寺を短時間で巡る(中尊寺の標準推奨観光時間は2時間)
私は、週末1泊2日関西発着、しかも主目的は岩手県南部の中尊寺とは真逆の北にある安比高原のインターコンチネンタルホテル滞在という弾丸旅行(安比高原から中尊寺は同一県内でも180Kmという距離があります!)
中尊寺観光推奨所要時間は、『2時間』。第一駐車場に車を置いて、約800mを歩いて巡りながら、中央を超えたあたりの本堂にお参りして、奥部分に当たる金色堂に拝観するというのが王道ルートだと思います。
本堂・金色堂を『坂の上駐車場』から巡るショートカットコース
推奨の2時間が確保できない場合、あまりガイドブック等には乗っていなかったのですが、現地看板で『坂の上駐車場』というものが発見できました。(第一駐車場近辺の上部に看板が出ています。)
駐車料金は町営第一駐車場が400円に対して、坂の上駐車場は500円。少し高いのですが、時間がない人にはピッタリ。駐車場を出て階段を上がるといきなりメインの箇所・本堂の前に出ることができます。
写真の境内図右下のエリアにある町営駐車場から表参道月見坂を登ってくるルートを丸々ショートカットするということです。
中尊寺は一山寺院で山全体が寺院。もちろん、時間と体力のある方は月見坂からじっくり巡った方が良いと思いますが、時間または体力の事情が許さない方は本ルートをぜひご参照ください。
コースルートは以下の3ヶ所を軸として時間と体力の許す限り他を巡るという形となりそうです。
🔸ショートカットコース必須3ヶ所🔸
❶本堂
❷讃衡蔵
❸金色堂
❶中尊寺本堂
中尊寺が開山したのは850年、比叡山延暦寺の高僧によって開かれ、その後奥州藤原氏の初代清衡(きよひら)公によって大きく造営を勧められたお寺です。
本堂はもちろん法要の主となる場所で、ご本尊の釈迦如来坐像は1丈6尺の大きなものです。1丈は10尺で約3m、6尺は1.8mですので約4.8mです。
現在の建物は、明治42年に再建されたものとなります。
❷中尊寺 讃衡蔵
讃衡蔵と金色堂がセットとなって拝観料(大人800円)がかかるエリアとなります。そのため金色堂に入られる前に讃衡蔵にて拝観券を購入して巡ります。(金色堂の入口では拝観券の回収または確認のみで販売はしていません)
讃衡蔵は宝物殿となり、希少な仏具などのほか、金色堂のミニチュアで造りをあらかじめ見ておくことができるようになっています。
❸中尊寺金色堂
国宝の中尊寺金色堂は、奥州藤原氏初代清衡公が『極楽浄土』の様子を表そうと上棟したものです。
金色と象牙・夜光貝の螺鈿細工で成り立つ絢爛豪華な様相で、古の栄華を表すものとなっています。
金色堂の文字の入った写真を撮影したい場合は入場前の外から撮影すると奥に金色堂の入った建物を入れて撮影できます
金色堂は保護のため、中に入っても、金色の内部の写真は撮影禁止です。そのため金色堂を保護する外構の写真となってしまいます。
写真は金色となりませんが、金色堂のあるこの建物の中では金色のプレート(1,000円)や以下の写真の鈴(600円)などを賜ることができます。
🔸本堂から金色堂までの区間近辺巡り🔸
❹中尊経蔵
❺白山神社・能舞台
❻かんざん亭
❹中尊寺経蔵
1122年棟上されたとされる経蔵は、重要文化財です。経蔵とは経典などの文化財を保存しておく蔵のこと。
内部は平安時代の彩色文化が確認できるとありますが、実際に見るとしっとりとした佇まいで、『金色堂との対比』という見方をするとよいという公式サイトの案内を実感できる感じです。
❺白山神社・能舞台
中尊寺の北方を鎮座するために850年に建てられた神社です。
茅の輪くぐり
罪と穢れを祓い、清浄な心に生まれ変わる禊ぎ祓いの意味をもつ茅の輪が境内にあります。茅の輪は、正面から入って、出るときは輪をくぐらず横に抜けるものとあります。
十二干支一代守護神社
子丑寅卯・・・・の十二支の神社があります。自分自身と家族の干支の祠にお参りするものとあります。
能舞台
松の描かれた本格的な能舞台が白山神社にはあります。
古実舞と御神事能が奉納されているとのことです。
❻かんざん亭
私はタイムオーバーで訪問できなかったのですが、中尊寺の最奥に当たる高台の部分に景色を楽しみながらお食事・お茶ができる場所があります。
自然薯ざるそば(1210円)やコーヒー(540円)・ティラミス(500円)などがあるようです。