日清食品が生み出し今や世界食となった『カップヌードル』をテーマとしたカップヌードルミュージアム。入場料無料で体験料はマイカップヌードルファクトリーの場合400円です。(2022年7月現在チキンラーメンファクトリーの体験は中止されています。)
カップヌードルミュージアムの場所は?
カップヌードルミュージアムは大阪梅田駅から阪急電鉄 宝塚線で急行18分池田にあります。
池田駅から徒歩で6分。チキンラーメンの鳥さんの案内看板を追って行けば迷わずつきます。
なぜ大阪池田に?
関西と縁遠い方はもしかしたら聞いたことがないかもしれない『池田』という場所。阪急電鉄や宝塚に詳しい方であれば、阪急創設者の小林一三氏の邸宅『雅俗山荘』(現フレンチレストラン)や、小林一三記念館のある場所と土地勘はあるかもしれません。
が、特に繁華街というわけでもない池田の地にカップヌードルミュージアムがあるのには訳があります。
それは、日清食品創設者安藤百福氏が、インスタントラーメンを生み出した場所が池田だからです。
(カップヌードルミュージアムの展示として、チキンラーメンの生まれた小屋があります。)
池田市のふるさと納税にはチキンラーメン等定番商品セットが(17000円)
安藤 百福氏の銅像の足下には?
ミュージアムの建物の中央部分に、安藤百福氏の想像がありますが、その足下にはカップヌードル!
そして、私たちの足下には。
チキンラーメンキャラクターのマンホールがありました。飛行機が飛んでいるのは大阪伊丹空港を指しているのだと思います。池田駅から大阪伊丹空港までは阪急電鉄とモノレール乗り換えで3駅。とても近い立地です。
『マイカップヌードルファクトリー』は大人のみでも 時間予約制 追加購入も可能!
カップヌードルミュージアムの目玉は『マイカップヌードルファクトリー』。
自分日常史のシーンにカップヌードルが刻まれている大人のみでも楽しみたい体験です。
個人的にいうと私の自分史ではカップヌードル=小学校夏休みの市民プール。プール上がりに出店で販売されていて、冷えた体にカップヌードルが染み渡った記憶が刻まれています。
海だったり、キャンプ地だったりと楽しい記憶とカップヌードルが結びついている方も多いのではないでしょうか。
マイカップヌードルファクトリーの時間予約は公式サイトから
マイカップヌードルファクトリーは公式サイトからローチケ(ローソンのチケットサイト)に移行して、時間予約が可能です。空きがあれば当日でも受付可能ですが、確実に行きたい方はローチケ予約手数料は1発券あたり220円かかってしまいますが、予約を。予約した後はカップヌードルミュージアム訪問前にローソンでチケットの発券も忘れずに。
体験料は1名400円です。
当日追加の体験キットも購入可能
マイカップヌードルファクトリーに入ると、入口に自販機があります。予約していない人はここでキットを購入します。
予約している人は、チケットをスタッフさんに手渡しして、キットに引き換えます。体験料に1個分のカップヌードル作成キットはついていますが、自販機で追加購入も可能。価格は同じ400円です。
カップを装飾から
体験キットはカップヌードルの空のカップに仮の蓋がついたもの。
カップを購入すると、座席指定されるため、テーブルに移動します。
テーブルで、蓋は外さず、絵を描いたり、ロゴに色を塗ってカップを装飾します。
テーブル上には絵の参考となるキャラクター図案とマジックが置かれています。
私は以前横浜のカップヌードルファクトリーで同じ体験をしたことがあり、次は練習して…..から….と思っていたのですが。すっかり忘れて…..。こんな絵になってしまい…..。もともと絵心ゼロだったことを実感しています。
周囲の方々のカップを見るともっと素敵でしたが。同じように絵心ない方にも勇気を持って体験していただきたく私の絵を掲載します……。
絵は早々に諦めて、スープ選びと具材選びを楽しみます。この日はひよこちゃんナルトなどの他、特選素材としてハイプロテイン謎肉がありました。
英語で読むとmixed porkのかっこ書の前に『Nazoniku 』ネイティブの方々はこのお肉が謎肉と言われていることをご存知なのでしょうか。
具材はこの後、実際のフリーズドライ食品を見ながら選んでもOKですが、並んでいる人をお待たせしないためある程度決めてから、ファクトリーの列に並ぶ方が良いと思います。
絵を描き終わると、ファクトリーの列に並びます。
カップに麺を入れる工程で『逆転の発想』を学ぶ
まずは、装飾したカップに麺を入れる工程。カップヌードルの開発当初、フラットな表面に上が密で下がゆとりのある麺を、カップに入れ上手に蒸らす方法を検討した時に考えついたという『逆転の発想』。
カップヌードルの美味しさの秘密である『カップに麺を入れる』のではなく、出来た麺にカップを被せる工程を体験できます。(参加者はハンドルを回すだけですのでお子さまでも体験可能です。)
なお、お湯を入れる前の構造の特徴は、マイファクトリーの入り口前にある写真スポットでも見ることができます。
スープと具材選びは体験の醍醐味
スープはノーマル以外にシーフード、カレー、チリトマトから選択。具材は4種類も選択できます。もうあのお肉は謎肉が正式名称みたいですね。
親切なスタッフさんが封を閉じる前に綺麗に具材が入った状態の写真が撮れるようこちらに見せてくれました。たっぷり具材で美味しそうですね。
これはインゲンとひよこちゃんナルト、キムチに特選素材のハイプロテイン謎肉と普段ノーマルに入ってなさそうなものラインナップで選んだものです。
接着剤を使わない衛生的なカップヌードルの蓋!
なんとカップヌードルの蓋は接着剤を使わずに貼り付けられているとのこと。その秘密は150度の高音と高圧力。それだけでしっかり密封されているとは驚きです。
ラッピングも温度の力で
そして出来上がったカップヌードルをナイロンの外側で包む工程。こちらの工程でも、ふんわり巻いたナイロンが熱の力でピッタリサイズに包まれる様子が透明窓から観察できます。
お持ち帰りバッグも秀逸
お持ち帰りバッグは空気の力でカップヌードルをバッグの中に固定するスタイル。この空気入れも自分で楽しみながら実施できます。
ミュージアム見学スペース
インスタントラーメンの始まりはチキンラーメン
ミュージアム見学スペースでは10分程度の映像コンテンツと、カップヌードル(チキンラーメン)の歴史と技術が学べます。
カップヌードルの前身はチキンラーメン。チキンラーメンこそがインスタントラーメンの始まりです。
始まりはこんな製麺機から。
初期のパッケージはこんな感じでした。
チキンラーメンを世界に売り出そうとして生まれたカップヌードル
袋麺のチキンラーメンが、カップヌードルに派生して進化をした理由。それは、海外にインスタントラーメンを販売しようとした時にアメリカ人が丼も箸も使わず、カップに入れて作り、フォークで食べたからだそう。
カップヌードルにはお箸ではなくフォークのイメージがあるのも、このようなスタートからなのでしょう。
変わらぬカップヌードルと多くの派生ファミリー
カップヌードルの始まりは1971年。50年という長い期間、基本となる姿を買えないカップヌードルには敬意しかありません。
このミュージアムには商品パッケージを展示した年表が展示されているのですが、チキンラーメンから派生したカップヌードルはその後どんどん分岐を増やして。
現在のランナップは壁に収まりきらないほど!
パッケージだけで盛り上がれるカップラーメンは見事に文化ですね。
そして、宇宙へ
今や日本だけでなく、世界中にラインナップを展開されているインスタントラーメンは宇宙にも飛び立っています。
無重力の空間に合わせてスープの粘度や配合など、工夫がなされているようです。
お手頃価格のお土産ショッピング
このカップヌードルミュージアムにはミュージアムショップがありますが、さすが庶民の味方と思うお土産ものにしては安価な商品もたくさんあります。
私の購入したチキンラーメンタオルは330円、カップヌードルステーショナリーのセットは390円、ボールペンは250円。こんなに買っても970円です。
おしぼりタオルの絵柄は運次第ですが、中を開けてみるとかわいいひよこちゃん絵柄でした!
2022年8月追記 作ったカップヌードルのお味は?
賞味期限の1ヶ月となりましたので、作ったカップヌードルをいただいてみました。
結果、具材でキムチを選ぶと、一食分丸々キムチ味に染まってしまうことが判明!
辛味に弱い方は注意!です。