京都 梅小路に2020年7月に新しくできたホテルエミオン京都。こちらでは飲食スペースが広く取られ、カフェ・レストランが非常に充実しています。
『笹谷伊織 別邸』のあるホテルエミオン京都に行くには?
JR京都駅から福知山線一駅隣の梅小路京都西駅の改札を出て左方向にある高架を通ってホテルエミオン京都2Fに経由で1Fに下りてくるか、改札を右に出てすぐ折り返し、梅小路公園の出口に向かって信号を渡るかの2パターンで行くことができます。駅とは道路を挟んで斜め前の関係ですが、改札がホテルの反対側にあるため、徒歩2分程度となります。
『笹谷伊織別邸』とは?
300年以上の伝統ある老舗和菓子店 笹谷伊織さん
笹谷伊織さんは1716年創業の300年の歴史ある老舗和菓子店。
有職菓子司という寺院やお家元などの儀式典礼などに利用される和菓子を収められる京文化をお菓子から担う役割をされていました。
別邸は老舗商店と最新ホテルの良いところどりのカフェ
その笹谷伊織さんの和の伝統を新しいホテルの洋風なコンセプトと融合された綺麗なお店です。
物販店舗とカフェがあり、カフェは座席間が広くゆったりした造りが印象的です。

笹谷伊織別邸 通常メニュー
カフェとして、珈琲やお抹茶などの他、洋風要素も取り入れられたどら焼きなど和カフェとして迷ってしまうほど豊富でした。
毎月3日間しか食べられない笹谷伊織 代表銘菓『どら焼き』とは?
え、これどら焼きですか???と言われるどら焼き
通常イメージするどら焼きというのは前項のものは少しアレンジされていますが、カステラ状の丸い焼き菓子に粒あんが挟まれていてというものだと思います。
そのタイプのどら焼きは関西では『三笠焼き』とも呼ばれていました。が、その後、言わずと知れた有名アニメの中で出てきた『どら焼き』が三笠焼きの形のものだったため現代日本の認識では、カステラ形状のものに粒あんが挟まれたお菓子=どら焼きの認識となったそうです。
ただ、ここのメニューにある限定のどら焼きはこちら。秘伝の薄皮を棒状に伸ばしたものでバームクーヘンのようにいく重にもこし餡の周りに巻いていて、さらに外側を竹の皮で包んだものとのことでした。
「え。これどら焼きですか。」という質問も多く来訪者から上がるらしいのですが、こちらが大もとのどら焼きだとご説明されていました。
この限定どら焼きのどらは、楽器の『銅鑼』。
笹谷伊織の5代目さんが東寺のお寺さんから副食を作って欲しいと依頼されて鉄板ではなく『銅鑼』で、生地を焼いたことから名付けられた名前がどら焼きとよばれました。
なぜ、笹谷伊織限定どら焼きが発売されるのは毎月3日間なのか
毎月3日間というのは曜日は関係せず、20日・21日・22日の3日間。
というのも、21日は『弘法大師』の月命日。元々東寺さんに納めるために作られたお菓子ですので、この21日を挟む前後1日の3日限定で販売されるお菓子となっているそうです。
また、カフェでいただくとそれぞれのお盆に異なるメッセージが添えられていました。旅先カフェでこういう小さな心配りに出会うとエピソードが増えて楽しいですね。
毎月21日を挟む3日間、京都にお立ち寄りになることがあれば、限定品の歴史を思い浮かべて京文化を感じるため、笹谷伊織さんや笹谷伊織さん別邸に立ち寄って見られてはいかがでしょうか。
物販でも販売されており、その後ろにはどら焼きの絵看板も飾られていました。