大阪江坂にダスキンミュージアムがあります。ダスキンさんの『ダス』はダスト・『キン』は雑巾のキンと、お掃除グッズ・サービスの会社ですが、ミスタードーナツの運営企業として認識されている方も多いのではないでしょうか。その2つの異なった世界を2フロアで無償で見せていただけるのがダスキンミュージアムです。
ダスキンミュージアムの場所は?
大阪メトロ御堂筋線(北大阪急行)で大阪駅・新大阪駅より北上、江坂駅で下車して徒歩10分。街中にあるミュージアムです。
ミュージアム外にはミュージアムカフェならぬミスタードーナツのお店があります。
ミスタードーナツの歴史とグッズ
ポンデライオンくんのお出迎えに見送られ、中へ(入場無料)。
1970年代
日本人がアメリカ文化を取り入れたはしりの頃、1970年代に登場した先進的おしゃれ文化の雰囲気を纏ったミスタードーナツ。キャラクターグッズも日本の『カワイイ文化』とは雰囲気の違ういかにも外国的なものです。
1980年代
1980年代のミスタードーナツの説明書には『アメリカが青春だった頃のアメリカがある ミスタードーナツ』。現在では、『古いアメリカ映画』の世界といったところでしょうか。この表現から日本人がアメリカ文化に強烈な憧れを持っていたことが伝わってきそうです。
イメージでいうとウエストサイド物語(1961年)ぐらいの青春映画なのかなと思いますが。少しオールド文化を楽しむ要素もあったのでは?というキャラクターグッズも展開されていました。
1990年代
このあたりからは、十分大人な年頃の方々が『ミスタードーナツのスクラッチでポイント貯めたな』や、『飲茶セット頼んで食べたなあ』という記憶を蘇らせる方も多いのではないでしょうか。
ドーナツばかりではなく、お手軽に早く汁そばや飲茶がいただけるようになった時代。TOFU(豆腐)ドーナツなども出てきて、健康志向にもなったのは、ドーナツが特別な日に『いただいて』食べるものでなくなって日常に取り入れられるようになったと言うことかもしれません。
グッズは子どもたちが集めたくなるようにかカワイイ路線に。
2000年代
2000年代は表記によれば『街のクラブハウス』となった時代。ミスタードーナツのお店がそこにあるのが当たり前に溶け込んだ時代でしょうか。そんななか、注目を集めた形態に『MOSDO』が。モスバーガーとミスタードーナツとの融合店舗、第一号が登場したのが2000年代でした。
KUMIKYOKUとのコラボなどグッズも多様化していたようです。
2010年代
もうこの年代も1つ前のカテゴリの歴史側に入っていくんだということに少し時が経つのが早すぎと驚きますが、ミスタードーナツのTwitterが始まったのは2010年、インスタが2018年とのことです。
色々なものや食べ物が溢れて『見た目』が消費動向に大きく結びつく時代。
ミスタードーナツのキャラクターの覇者はポンデライオングッズか、リラックマグッズか。いずれも集めた方も多くいらっしゃると思います。
2020年代
現在のカテゴリーのトピックスに挙げられていたのは、『プラスティックストローの廃止』と『マドラーの廃止』環境保全に気を配ったものでした。
グッズとして紹介されていたのは『しまじろう』や『ポケモン』。人気のあるキャラクターとのコラボが主軸です。
予約は常時完売のドーナツ作り体験
予約は常時完売で私も取れませんでしたが、こちらでドーナツ作り体験が600円でできます。成形までが自分で出来て、揚げる部分はスタッフさんが行ってくださるようですので安全ですね。
予約は公式サイトから申し込みます。
ドーナツ手作り体験申し込みサイト(ミスドキッチン公式)はこちら
難問続きのクイズ
こちらの展示、クイズがいくつか紹介されていますが、結構難しく。
江坂は遠すぎて現地に行けないけれどミスタードーナツと共に育ったという方のために問題を五問中三問ご紹介いたします。後の二つは訪問した時のお楽しみに。
第一問・1号店のオープンの日開店1時間で売れたドーナツの数は何個でしょう?
- ①400個
- ②1400個
- ③4000個
第二問・Gタイプ(写真の赤い屋根のお店のタイプ)に爆発ヒットしたポンデリングにとてもよく似た形のドーナツが発売されました。次のうちどれでしょう。
- ①オールドファッション
- ②フレンチクルーラー
- ③クリンクル
第三問 80型(写真のオレンジと黄色の看板が目印のお店のタイプ)のお店の時代から発売された商品はどんなものだったでしょうか。
- ①凍らせた商品
- ②オーブンで焼いた商品
- ③溶かした商品
クイズの正解
クイズの正解は以下に。
(あえての間隔です。)
問題1の答えは4000個。
問題2の答えはクリンクル
問題3の答えはオーブンで焼いた商品
2F お掃除のミュージアム
掃除の歴史
まだ庶民が土間で暮らしていた飛鳥・奈良・平安の時代から宮中や貴族的にはお掃除を司る役割の方がいらっしゃって、『埃を払う』・『拭く』などのお掃除をされていたそうです。
その後中世となって禅宗寺院などでは、掃除は修行とされて取り入れられました。
近世江戸の歴史で、意外だっとは某ぞうきんが発展して、手で拭く雑巾(ぞうきん)に変わったということ。調度が細やかになって、掃除を丁寧にする必要性から手で拭く雑巾仕様に変わったのですね。また、その雑巾という言葉が生まれたのも江戸時代だったそう。
近代に入ると、建築物や調度の素材も大きく発展し、それに合わせて、お掃除道具も変化。モップやブラシが登場し、硝酸・塩酸・酢酸といったお掃除溶剤も登場するようになりました。
そして、一口にモップといってもどんどん進化が。コンパクトな部分にも対応できるようになったり、美しく収納できるようになったり。
機能的にも、細かいパイルが小さな溝まで届き、埃を吸着剤が包み込んで取るなど、発展しています。
ゲーム:ダス犬(ダスケン)のホコリ団をやっつけろ!
なお、展示の他にこのミュージアムではお掃除ゲームで遊べるようになっていて、ダスキンモップを使って床に映るホコリ団をどれだけやっつけられるかに挑戦できるようです。(たまたま見たタイミングは空いていたため、お子さまがリピートして挑戦までしていました!夢中になりそうなゲームです。)
お掃除の実践的なクイズ
お掃除の仕方の実践的なクイズが。問題数非常に多いため、ここでも3問だけ掲示します。
第一問・洗剤はどこにつけて洗うのが良い?
- ①スポンジやぞうきんにつける
- ②直接スプレーする
第二問・換気扇が汚れやすいのはどっち?
- ①からあげ(あげ物)
- ②野菜いため(いため物)
第三問(豆知識)ホコリはどうしてグレーなの?
これ以外にも汚れは軽いものから落とし、ひどいものへの流れや、洗剤を使った拭き掃除は洗剤のしみを作らないよう下から上へ拭くこと、ゴム手袋の端は液ダレ防止に折り畳むなど、正しいお掃除について学べるクイズが多くありました。
クイズの正解
クイズの正解は以下に。
(あえての間隔です)
第一問・①スポンジや雑巾につける。
(直接スプレーすると傷んでしまうことも。スポンジなどで少量つけてためしながらお掃除するようにと注意書あり)
第二問・②の野菜炒め。
(揚げ物よりも炒め物の方が水分が多く汚れるそうです。)
第三問・ホコリの中には洋服の繊維クズが多く含まれていて、色々な色が混ざりあってグレーに見えています。(これ何年か前にテレビで見て驚いた記憶があるためここでご紹介しました)。
写真スポット
銃を持ってホコリたちをやっつけるダストバスターズ気分で写真が撮れるスポットがありました。
お土産品は暮らしキレイBOX2022も
お土産品は、1Fのインフォメーションで販売しています。
企業ミュージアムだけあって、クリアファイルなども253円と他のミュージアムに比べてお手頃感があります。ボールペンが可愛くないのだけが若干なぜ?の気分ですが。
そして、年末に向けてとおすすめされたのがくらしキレイBOX。ガラス用やトイレ用などのシートとボトル洗剤・カビ滑りとり・ゴム手袋。こんなに実用的なミュージアムのお土産はかつてないかも。ダスキンさんのくらキレイBOXは公式サイトで通販もされています。
お土産に買うには若干重さがありますが、使えるものであるのは確かかと思います。