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FUKUCHAで4つのハーバルティペアリングを 福寿園さん京都本店再訪問記

お正月に福寿園さん京都本店で、日本茶講座を受けて、お茶のフレンチをいただいた時に、同本店2階では、新業態のFUKUCHAのお話を伺っていました。

日本茶講座とメゾン・ド・マツダ福寿園の訪問記はこちら

福寿園京都本店の場所

福寿園京都本店は阪急電鉄河原町駅と烏丸駅の中間地点、四条通りに面した場所にあります。

FUKUCHAは夕方は大人気のようでほぼ満席です。

ハーバルティペアリングセット

FUKUCHAに初めて行った時にぜひ楽しみたいのがクラッシックティ・またはハーバルティのペアリング。4種類のお茶とそれぞれのお茶に合わせたスイーツのセットが楽しめます。

どちらにするか迷いましたが、華やかなハーバルティのペアリングセットを選択しました。

ハーバルティペアリング

左から順番にご紹介します。

①チーズペアリング:ジンジャーブレンド玄米茶×マカロンフロマージュ

1番左のお茶は、『玄米茶』に『ジンジャー』と『ダンデライオンリーフ』をブレンドしたお茶です。

知らない人もいるかもしれない、そもそも『玄米茶』とは?

玄米茶という言葉は、メジャーすぎるほどメジャーですが、水に浸し炒ったお米と同等の量の煎茶・番茶などをブレンドしたお茶です。

お米を炒っていることで香ばしさや甘さが出ており、またお米を加えることでカフェインを抑えています。

むくみを取ると言われている『ダンデライオン』って何?

ダンデライオンというのはセイヨウタンポポのこと。葉の部分は利尿効果が高く、むくみが取れると言われているそうです。

このブレンドハーブティ全体として優しいお味、チーズとの相性が良いようです。

マカロンフロマージュの『フロマージュ』って何?

合わせるスイーツはマカロンフロマージュ。

フロマージュ(Fromage)とはフランス語でチーズを意味します。生地にも、クリームにもチーズを使ったマカロン。思ったよりさっぱりしていました。チーズがジンジャーの風味を引き立てて相性が良い組み合わせとのことです。

②チョコレートペアリング:ハイビスカスブレンドほうじ茶×ノワールルージュ

左から二つ目は『ハイビスカス』と『ローズヒップ』に浅煎りの『ほうじ茶』を加えたものです。

『ほうじ茶』は文字通り焙じたお茶。なぜ焙じるの?

ほうじ茶は緑茶を炒ったものとなります。宮崎の夢茶房訪問時にお茶を焙じ茶を手で炒った時の写真はこちら。

焙じ茶を炒る様子
焙じ茶の色の変化

焙じ茶は炒ることで緑色から茶色になり、カフェインやビタミンC、苦味成分が減少します。代わりに香ばしい香りとともに香の成分『ピラジン』によるリラックス効果が高まります。

また、焙じ茶は淹れるのが簡単なお茶といわれています。80度の高温でざっくりお湯を入れても美味しくいただけるというお茶の素人にも有り難い特徴を持っています。

代謝促進のハイビスカスとビタミンCの爆弾ローズヒップ

このほうじ茶とブレンドされているのは、2つのハーブ。

『ハイビスカス』は頭に思い浮かべる真っ赤なお花の品種ではなく、ハーブとして利用できる食用の品種があるそう。代謝促進に効果があるといわれています。

『ローズヒップ』はビタミンCの爆弾といわれるほどビタミンCが豊富。レモンの20倍以上の量です。そのローズヒップはバラ科の植物です。

ノワールルージュに使われる『コンフィチュール』って何?

このバラ科のローズヒップのブレンドに合わせるスイーツはバラ科繋がりか、バラの香りのベリーのコンフィチュールとダークチョコレートのガナッシュ。

『コンフィチュール』の『コンフィ』とはフランス語で保存するの意。砂糖で果汁を浸出させて、果汁を煮詰めた後に、果肉部分を漬け込むという作り方をします。果実ごと煮込むジャムとは作り方が異なります。

甘酸っぱいベリーとダークチョコの相性、ダークチョコとほうじ茶の相性、どちらも抜群ですので、この組み合わせは王道の美味しさです。

クリームペアリング:シナモンブレンド茎茶×クリームポンム

今回4種類のペアリングをいただく中で、1番美味しさに驚きを感じたのがこの組み合わせ。茎茶だし、チョコレート味でもないし(すみません、個人的好みです)と、実を言うと最も初めの期待値が低かったのですが、「食べてびっくりとはこのことか」、と思わせる組み合わせ。この組み合わせの妙を感じることこそが、このお店でペアリングをオーダーする本当の価値なのだなあと思いました。

『茎茶』ってどういうもの?

茎茶は別名棒茶。文字通り煎茶等の新芽の部分を取り除いた茎の部分のお茶となります。(固い木の茎の部分ではありません。念のため)。

栄養成分が新芽に流れていく通り道となっている茎の部分には、独自の味わいがあります。旨味と甘味の成分であるテアニンは茎の部分に約2倍の成分が含まれているといいます。

渋みの少ないさっぱりとした味わいが特徴と書かれていましたが、飲んでみると『ほろ苦い』感じ。このほろ苦さが後述するスイーツと合わせた時に最高に効くのです。

シナモンとカモミールの効能は?

シナモンは「毎日小さじ1杯を長期的に」などの取りすぎには注意しないといけないようですが、は抗酸化作用に優れており、血行を良くさせる働きもある優れたスパイスです。

また、やさしい味わいのカモミールは、味だけではなく効能も優しく、ストレス軽減効果に優れています。

クリームポンムの『ポンム』って何のこと?

このスイーツのをメニュー表でみた時にクリームポンムという言葉だったため、ポンムは形状やデザートの種類かと思いましたが、『ポンム』とはフランス語で『りんご』のことです。その名前の通り、クリームの中にはリンゴのコンポート(果物の砂糖煮)が入っていました。

このクリーム、ものすごく重めで『まったり』という感じで、お茶の苦味と口の中で合わさると、ものすごく合うのです。

現地で味わっていただくしか言葉では説明できないほど、最高のマリアージュです。

クリームポンム

④フルーツペアリング:ペパーミントブレンド茎茶×タルトフリュイ

先ほどと同じ、清々しい香漂う茎茶にブレンドしているのは『ペパーミント』と『カモミール』です。

ペパーミントの効能は?

ペパーミントは、説明不要なほどメジャーなハーブで、メントールの香により清涼感を感じることが気分のリフレッシュにつながるといわれています。

合わせるのはタルトフリュイ

タルトフリュイの『フリュイ』とは、フランス語でフルーツのこと。タルトフリュイはフルーツタルトのことです。

タルトはフランス語で『甘い生地』を意味する『パートシュクレ』というほろほろと崩れるような甘い生地の上に、フルーツなどを乗せたものとなります。

ペッパーミントといえば、チョコレート!?と鉄板の組み合わせですが、ここではペッパーミントを含んだお茶に合わせて、タルトにはアーモンド風味のクリームを練り込んでいて、その組み合わせと食感が絶妙です。

師によるブレンドの選定

お店の方によると、お店で出されているペアリングの考案は福寿園さんの茶師の方によるもの。「シナモンブレンド茎茶×クリームポンム」をいただいた時の只者ではないマリアージュを感じたのも、道理なわけですね。

これだけ色々な組み合わせを楽しんで税別1500円。基本のペアリングのほか、季節限定のものもあるそうですので、チェックしてリピート必須かと思います。

テイクアウトで可愛らしいモナカも販売中

しっかりとペアリングを楽しんだ後、その楽しみの余韻を持ち帰りたい方にはテイクアウトでの可愛らしいモナカも販売しています。

これは栗とほうじ茶のもなかですが、売り切れで買えなかったイチゴのものもありました。もなかに合わせるのは、お店の方に伺ったところ純粋な『日本茶』系がおすすめとのことです。

お土産のもなかとお茶
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