2022年3月に伏見酒蔵巡りモデルルート記事をアップしていますが、今回はその2大酒蔵でお酒とお食事三昧!の内容をご紹介します。
モデルルートをご参照されたい方は以下の記事をどうぞ。
月桂冠大倉記念館・月の蔵人・黄桜カッパカントリーの場所は?
近鉄・京阪の伏見桃山からでも京阪中書島からでも行ける伏見酒蔵巡りの中心地にいずれもあります。

月桂冠大倉記念館 新たな試飲はパイナップルのお酒
月桂冠の大倉記念館は、趣きある酒蔵の雰囲気そのままの月桂冠の博物館で、映像で日本酒ができるまでの製法を学んだり、月桂冠の品質へのこだわりなどを学んだりできます。(詳しくは前述のモデルルート記事をご参照下さい)。
こちらは入館料が600円かかるのですが、お支払いするとお猪口(持ち帰り可)と、試飲コイン3枚をいただけます。
ちなみにさかみづ(お酒を作る水)の試飲はコインなしでお猪口に汲んでいただけます。伏見の水は灘のお酒を作る水(宮水)と比較すると硬度は低めとなります。また、灘の宮水ほど限定的なエリアから汲み出さずとも地域一帯のお水が対象となるなど違いを楽しむのも関西お酒巡りの一つと言えると思います。
さて、試飲メニューですが、新酒の季節のおすすめは。なんといっても『山田錦 大吟醸 袋しぼり』!おそらく新酒の季節冬のみの提供だと思います。
「うわっ、美味し!」思わず声に出してしまいました。
甘やかで芳醇なお酒最高です。こういう希少なお酒をほんの一口いただく幸せは、酒蔵巡りだからこそですね。
前回訪れた時にもいただいたメロンのお酒は、米と水だけなのに何故か完全にメロン味と香のものです。
この開発エピソードを伺ったところ、月桂冠の開発担当の方は空気中の酵母菌からメロンを探し出すというちょっと何いっているかわからないぐらい凄まじい苦労をなさっていて。メロンのお酒ができるまで10年の月日を費やしたそうです。
メロンのお酒は写真の⑤です。
さて、そのメロンに続く新しいものとして、今回はパイナップルのお酒(写真内⑥)をいただきました。
飲み比べるとメロンの方が、より実物感があるように感じましたが、いずれにしても米と水に目に見えない菌の力でトロピカルを実現されようとされている進化には脱帽します。
なお、次の章でご紹介するのは、月桂冠の元蔵を利用したレストランですが、そこで扱ううなぎ情報を大倉記念館で教えていただきました。(今回は別メニューを予約済みでしたので記事はありません。ご容赦下さい)
そのレストラン内に併設されているうなぎ料理メニューで使われるうなぎは、さかみづを使って育てられているようで。お腹の中にたっぷりさかみづを蓄えたうなぎは間違いなく美味しいでしょうね。と次来たら必ず食べようというものでした。
なお、月の蔵人とお店の名前は異なるのですが、お店の中にうなぎを焼いている場所があって。月の蔵人でうなぎメニューを頼むと『玄(くろ)』のものが提供される仕組みのようです。
なお、お土産品として購入したのは金箔の入った日本酒の升ミニチュアマグネット(510円)。なんとなくめでたいですよね。
月桂冠の元蔵を利用した『月の蔵人』
月桂冠の蔵を利用した月の蔵人は週末など早めに予約してから行くべき。
この日数日前に予約を取ろうと思ったら満席でと当日待たれている方がいらっしゃいました。
そして、おそらくランチタイム予約されている方々のお目当てはこちら。30食限定の蔵人御前です。なんと1,980円というお得価格。(2023年2月からは2,480円)
と、写真一枚でご紹介したかったのですが、上の写真何かが間違っていることにお気づきですか?
実は私も食べ始めてしばらくするまで気づかなかったのですが、天ぷら+天汁のあるべき場所になぜか天汁二つ…..。この二つのタレどう違うんだろうとなんとなく考えていた自分にも笑ってしまいました。
正しくお持ちいただいた天汁の写真はこちらです。
この日はちょっと別件日本酒三昧でしたのでいただいてないですが、こちらのお店でも月桂冠の利き酒セットや月桂冠のなぜかフルーツの味のシリーズ『華』飲み比べもあります。
ちょっと私は一息ということでホットコーヒーを。こちら蔵人御前をオーダーすると200円でつけられます。他、一口だけ日本酒をというオプション300円のメニューもありますので、蔵人御前は本当にお得です。横のデザートは蔵人御前についている水菓子です。
お店の雰囲気は蔵の中。可能な限りという前提となりますがお席のリクエストもできます。
私のリクエストはボックステーブル。半個室型のお席を確保いただけました。
黄桜カッパカントリーで飲み比べ
さて、月桂冠月の蔵人から歩いて数分。次は黄桜カッパカントリーに向かいます。
黄桜カッパカントリーには日本酒の記念館、カッパの博物館(?)とショップ・レストランが入っています。
日本酒の記念館はレストランのある棟とは道を挟んだところにありますが、日本酒の味わいを決める日本酒度と酸味の関係など、好みを見極める指標となるような参考展示が沢山ありますので、立ち寄るのをおすすめします。
こちらに向かった目的は粕汁(440円)。前回訪問でやみつきになった甘めのものです。
夫は粕汁ラーメン(890円)をオーダーしていましたが、残念ながら麺が茹ですぎっぽく(たまたま失敗作だったのだとは思います)。粕汁が正解かなと思っていました。
こちらのお店は定食系もお手軽で、酒蔵巡り時に軽く立ち寄っていただくのにもおすすめです
なお、黄桜さんといえば、日本酒以外に京都抹茶ビールを提供されていたりとブルワリーとしても有名です。
そこでこちらでの飲み比べは生ビール3種(700円)と日本酒3種(700円)。お手頃価格ですが量はなみなみです。
まずはビールですが、ケルシュ・アルト・蔵のかほりの3種類です。
ケルシュはドイツのケルン地方のビールで香りとスッキリ感が特徴。
アルトはドイツ語で『古い』という意味。色は濃いめで麦芽の香ばしさが特徴です。
最後の蔵の香りは、清酒の酵母で作ったビール。黄桜さんらしいビールですね。まろやかなコクが特徴です。
そして、日本酒飲み比べ。黄桜カッパカントリーでしか飲めない3種の飲み比べです。
あらごし純米にごり酒、しぼりたて吟醸生酒、樽出し純米酒の3種類です。
樽出しは、吉野杉の樽の香りを合わせて味わえるものとなっています。日本酒度は純米にごり酒が-9と甘く、次が樽だし純米酒の+1、しぼりたて純米生酒は+3と辛めでした。
もっと本格的な飲み比べをという方には、黄桜9種飲み比べ1950円などもあります。
チョコのビールとチョコ八ツ橋のお土産
なお、お土産品として購入したのはこちらのチョコレートセットといっていい2品。
1つは、バレンタイン期間までだと思いますが、ビアショコラ(577円)。ホップの苦味にココアパウダーを加えてチョコレート風味を出しているとのこと。ロールケーキやチーズといったまったり系のものに合わせるのが良いとのこと。
もう一つは京都ということで、生八ツ橋にオレンジとゆずを入れたもの。チョコレートとオレンジの組み合わせは見るたびに買ってしまいます。
10個入り594円ですが、残念ながら個包装ではなく、5個づつオレンジのパックとゆずのパックに分かれているため、人数がいないと同時食べ比べは難しそうです。