1泊2日の弾丸岩手旅行の最後は花巻空港グルメ。宿泊先となったインターコンチネンタルホテル安比高原 (レストランはANAクラウン安比高原を利用)の味を復習!という目的で帰路花巻空港のレストランディナーを行程に入れました。
【注意】花巻空港グルメは制限エリア外で 制限エリア内に売店もなし!
2022年5月訪問時の情報ですが、花巻空港で手荷物検査を受けた後にはお土産物店やスタンディングスタイルの飲食店すらありません。お腹は空いてるけどとりあえず中に入ってからと思うと、空腹のまま飛行機に乗ることになりますのでご注意を。
お腹を満たしたい場合は制限エリア外でお食事(または購入)しましょう。
制限エリア外にはショップが3件(出発口・到着口含む)とレストランが1件あります。
花巻空港グルメは絶品ソーセージなどをレストラン安比高原で
花巻空港の2F出発口手荷物検査場手前には『レストラン安比高原』があります。安比高原は、岩手県北部にあり冬季は大規模なスキー場になる場所です。

レストランの中は新しくて綺麗な印象。落ち着いたダークブラウンのインテリアです。壁には、高原をイメージさせる絵画(写真?)がいくつか飾られています。
メニューは高原系レストランを銘打っていますので、お肉や乳製品などが充実しています。また、空港唯一のレストランということで、『盛岡冷麺』の岩手旅行での食べ忘れなどにも対応しています。
オーダーしたお食事の一品目は『八幡平(はちまんたい)産ほうれん草と行者(ぎょうじゃ)にんにくのソーセージ』。
八幡平は岩手県の中で久慈と並んでほうれん草栽培の2大エリアとなっています。その理由は『冷涼な夏』、岩手山麓に吹く風によって冷やされる気候によって、夏でも安定したほうれん草の出荷ができる場所となるようです。
ソーセージの中に盛り込まれるもう一つの素材『行者にんにく』はドラキュラが苦手とされる(!?)あのイメージのニンニクではなく、幻の山菜。ネギのような上が緑で下が白く細長い形状をしていて、ネギやにんにくのような香のするものです。
この特産品が練り込まれたソーセージは弾力があってもっちりとした食感で絶品でした。
お食事としたのは牛肉を軸とした2品。上の写真は岩手県産牛のビーフカレー、下は牛ハラミステーキ重です。カレーにもお肉がゴロゴロ入っていますが、お肉を食べたい気分を満足させてくれるのはやはり牛ハラミステーキ重。一口食べただけで焼き肉を食べに来た時の気分になる、『たれと霜降り脂』の味わいです。
クラフトビール ユキノチカラ『ペールエール』
クラフトビールに書かれている『ユキノチカラ』とはプロジェクト名。
人口6,000人の岩手県の山間にある西和賀町の地方再生プロジェクトの総合ブランドです。
西和賀町は岩手県でも屈指の豪雪地帯だとのことですが、マイナス方向に働きがちな『ゆき』を『ユキノチカラ』だと逆手に取って、独自の気候を活かした食品生産を行ったもの!というブランドです。
フルーティーな香を特徴とするペールエール、このビールに活かされた西和賀町の特性は『美味しい天然水』。ラベルに描かれているデザインの草花は『春のカタクリ』。
『もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の かたかごの花』
万葉集で大伴家持が歌に詠んだ植物です。カタクリ=堅香子(かたかご)ですね。10cmほどの長さの植物で紫色の花が咲きます。
もののふの八十は、沢山のの意。たくさんのお嬢さんたちが水を汲みにくる光景の中のカタクリの花とはなんとも清楚で綺麗なイメージですね。
このような美しい光景が今でも随所に見られる岩手県の春。弾丸旅だったにも関わらず、心が洗われた気分となれました。
花巻空港グルメの後は展望台(イーハトーブの森モニュメント)
名残惜しい気持ちを抱えて、空港の展望台に行ったところ、なんと!飛行機が一機もいない(笑)駐機している飛行機もいないとは、ある意味雄大な光景です。
なお、この空港展望台には宮沢賢治が作った『イーハトーブの森』という言葉を表したモニュメントがあります。『イーハトーブ』は岩手県の自然の中の光や森の中の幻想空間のイメージで、岩手県を観光で巡ると随所で見る言葉です。
自分の搭乗する飛行機は展望台から見られないため、飛行機の翼と夕陽で最後の撮影です。