私はマリオットとして兵庫県内唯一のホテル、六甲アイランドの神戸ベイシェラトンには割と数多く訪問しています。またホテルプラザ神戸の1Fには私のブログで何度かご紹介しているファッション美術館もありますが、実はホテルプラザ神戸内のレストランはカフェKARINを除いて今まで訪問したことがありませんでした。
【神戸ファッション美術館のご紹介記事はこちら】
今回は神戸ベイシェラトン滞在中の天候が悪いかもという状況に備え、屋外に一切出なくても楽しめる外出先かつ兵庫県民割のクーポン利用先として、ホテルプラザ神戸のフレンチを何気なく予約して訪問しました。
消極的な理由で選んだのですが、行ってみると驚きの美味しさとコースの充実ぶり。どうして今まで行っていなかったのだろうと、今後のリピートを予感させるものでしたのでご紹介します。
ちなみに、KARINは、2,000円で9種類のスイーツと紅茶のフリーフローが楽しめるティールームです。こちらもコストパフォーマンスに驚くこと請け合いです。
ホテルプラザ神戸は六甲アイランドにあるホテル
では、神戸ベイシェラトンと連絡通路で繋がるとは、一体神戸のどこなのかという点ですが、六甲アイランドという人工島にあります。JR神戸線住吉駅・阪神電鉄 魚崎駅からポートライナーに乗って六甲アイランド駅で下車すると連絡通路でつながっています。
フレンチ『スマイリーネプチューン』のランチ予約
ホテルプラザ神戸には、フレンチレストランと鉄板焼きレストランがあり、どちらも外来可能なランチとディナーのコースがあります。
フレンチレストラン『スマイリーネプチューン』の土日のランチは乾杯スパークリングワイン付きで5,850円/人〜。旅の記念やちょっとした記念日にも行きやすい価格です。
プラザ神戸スマイリーネプチューンの予約プランを見るにはこちら一休公式サイト
お店の雰囲気も記念日に使える様子でした。

オールメイン並みの充実コース
レストランを予約したのは、13時30分。ラストオーダーギリギリの時間帯予約のため、先客は1組のみ。
案内されたのは正面に窓の外を眺められる横並び席で、青のグラデーションを楽しめるテーブルセッティングがされていました。景色は、芦屋方面を向いているのか芦屋マリーナから出航していそうなボートがたまに見えました(ボードがどこから出ているのかの事実は不明)。
一面窓ですので、夜に覗けば、神戸の山の手の夜景も見えそうです。
スパークリングはアルコールの有無が選べる
乾杯用のスパークリングワインは、アルコールなしを選ぶとほんのりピンクがかったスパークリングジュース(ワイン風?)を持ってきていただけます。
アミューズ
まずは、アミューズ。アミューズってお皿の上にお皿を重ねてチマっと一口で食べ終わるものが出ることが多いですよね。でもこちらは。
じゃーんとばかりに置かれるトレイ(もちろん接客はホテルの丁寧さですのでじゃーんとは言われませんが、心の中で効果音をつけてしまう外観です)。一瞬アフタヌーンティのセイボリーかと思わせるほどの充実度です。スプーン型のお皿はプティトマトのカプレーゼ、こんがりと美味しく焼けているのが玉ねぎのキッシュ、四角いお皿が牛肉のカルパッチョです。
カプレーゼはトマトとモッチェレラチーズにバジルを合わせるお料理。赤・白・緑がはイタリアの国旗と同じ、イタリア料理となります。
カルパッチョもイタリア料理で名前の由来は人名との説もあるそうです。魚介や牛肉を薄切りにしてオリーブオイル・ソースなどをかけていただくものとなります。
この充実した三品、いただいた時点ですでにアミューズであったことは忘れ、オードブルが終わった気になっていましたが、この後がオードブルです。
パン・燻製バター・無塩バター
と、その前にパンが運ばれてきたのですが、シンプルでもしっかりと甘みを感じる美味しいパンに添えられてきたのは燻製バター。さくらの木で燻されたクセになりそうなクセのある風味豊かなバターが秀逸です。
が、好みもあるからと、お皿の奥には無塩バターもつけて下さっている配慮が素敵です。私は、燻されたバターも美味しくいただいたのですが、無塩バターもつけて味変を楽しんでしまいました。このバターの美味しさはお代わりを誘われる怖い一品です。
オードブル①鮎と旬の魚介と夏野菜
しかもオードブルは2品!一品目、これが本日のお魚料理ですと言われても納得のサイズのお皿の上に鮎料理が乗っています。少し和のテイストも感じられるソースは胡瓜のすり流し。鮎は頭と骨もパリパリになっていて全てが食べられるように調理されています。
オードブル②近海産すずきと焼きリゾットトリュフのソース
2品目はカリカリに焼けて食感がよくできた『お焦げ!』の焼きリゾットの上に乗ったすずき。ソースは贅沢にトリュフソースです。
もう空腹はだいぶ満たされた状態だというのに美味しく感じるのは本当の美味しさなのでしょう。
魚料理 穴子のベニエ すだちの香
ここまで、魚料理メイン張りのお料理をいただいてきましたが、次が本当の魚料理のメインです。
ベニエは2018年までカフェデュモンドさんが日本のチェーンとしてあったため懐かしく思う方もいらっしゃるかもしれません。
ベニエは油で揚げた生地の総称で、メイプルシロップや果物と合わせてオードブルにする楽しみもあるとか。
ここでは、薄い味の生地が穴子に巻かれてじゅわっとした食感を加える役割を担っているようです。
肉料理 選択制
お肉は選択制でアップ料金のないものは『神戸ポークベリーのロースト』もしくは『国産牛フィレ肉のソテー』のいずれかとなります。
(アップ料金があるものは黒毛和牛のポアレ 3080円アップです)
神戸ポークベリーは調べてみたのですが、そういうお肉はブランドがあるかなど不明でした。ソースはディジョン産マスタードソースです。ディジョンフランスのブルゴーニュ地方の街の名前。響きが美味しさを感じさせる地名ですね。まろやかで上品な辛味が特徴とのこと。
国産牛フィレ肉ののソテーはたっぷりの夏野菜と一緒にいただきます。
デザート バナナのカタラーナ
デザートはバナナのカタラーナ。カタラーナはフランス発祥クリームブリュレの原形といわれていますが、発症はスペインのカタルーニャ地方。スペインの地中海に面した辺境の地カタルーニャはフランスに近い場所にあります。
クリームブリュレもカタラーナも表面のカルメラをパリパリに焼いている点はにていますが、クリームブリュレでは使われていない小麦粉がカタラーナでは使われているのが大きな違いです。
いただいたカタラーナは冷たい味わいとパリパリカルメラのほろ苦さがマッチしていました。
これだけのコース!遅めのランチでいただくと夕食は某コンビニのスティック野菜だけでもう入らないとなりました。昼夜兼用と思うとコストパフォーマンスは最高レベルだと思います。