京都二条城前のHOTEL THE MITSUI の3度目に宿泊したのはマリオットボンヴォイ会員限定6万ポイント付プランがあったから。今回はスイートナイトアワードでアップグレードいただいたデラックススイートワンベッドルームをご紹介します。
HOTEL THE MITSUI KYOTO2回目訪問時(2021年お正月)の旅行記はこちら
- 1 マリオットボンヴォイ スイートナイトアワードとは?
- 2 HOTEL THE MITSUI KYOTO 梶井宮門
- 3 HOTEL THE MITSUI KYOTO ロビー
- 4 HOTEL THE MITSUI KYOTO 最上階の瓢箪オブジェは満月
- 5 HOTEL THE MITSUI KYOTO デラックススイートお部屋のご紹介
- 6 バスルーム+洗面
- 7 HOTEL THE MITSUI KYOTOサーマルスプリング
- 8 有料化のおかげで予約が取りやすくなった『お抹茶体験』
- 9 HOTEL THE MITSUI KYOTOの朝食(和食)
- 10 (2022年3月20日追記)お抹茶体験で提供された二条若狭屋さんに行ってみました。
マリオットボンヴォイ スイートナイトアワードとは?
スイートナイトアワードは、マリオットボンヴォイのプラチナエリート以上にランクアップするとき(プラチナチャレンジやクレジットカード利用額等の裏技的アップは除く)に選択できる権利の一種で、5泊分がセットになっています。
国内では利用できるホテルは少ないものの、一般客室の通常プランやポイント宿泊での予約に合わせてスイートナイトアワードの申請をしておいて、承認された場合、宿泊5日前にアップグレードが確定します。
スイートナイトアワードという名前ですが、アップグレードできる部屋はホテルにより異なり、スイート以外に特定の上級一般客室等へのアップグレードにも使えます。
スイートナイトアワードを申請するタイミングで、アップグレードしたい部屋を1つまたは複数選択できるので、自分の希望していない部屋へのアップグレードでスイートナイトアワードの権利を消費してしまうことはありません。
HOTEL THE MITSUI KYOTO 梶井宮門
HOTEL THE MITSUI KYOTOは京都二条城正面にある三井総領家の跡地に建てられたホテルで、その象徴は梶井宮門。
梶井宮門の梶井宮とは現在の大原三千院(三千院の旅行記はこちら)。
1703年 河原町今出川に梶井宮があった時に建造され、大原三千院に移設された後、三井家総領家となる1935年油小路邸の門になったという由緒正しい門となります。
(今回の訪問では梶井宮門の幕の色が紫から白に変わっていたため新たに写真を掲載しました。)
HOTEL THE MITSUI KYOTO ロビー
チェックインは中央を花に彩られたロビーで、お茶とおしぼり、干菓子をいただきながら行います。1年半前、オープンすぐの時には不可だったマリオットプラチナ以上特典のレイトチェックアウトができ、16時までの充実した滞在となりました。
HOTEL THE MITSUI KYOTO 最上階の瓢箪オブジェは満月
HOTEL THE MITSUI KYOTOは地下1F・地上4F建。1Fから4Fにかけてエレベータホールに置かれているこの瓢箪のオブジェの中にある丸い形のものは『月』。1Fが新月、上に行くほど満ちていくため、最上階はまんまるの満月でした。
HOTEL THE MITSUI KYOTO デラックススイートお部屋のご紹介
玄関
お部屋に入ると靴置き場と全身鏡があります。
リビングルームとウェルカムスイーツ
デラックススイートはジュニアスイートの扱いでコンパクトなのですが、リビングルームはベットルームと別に独立した空間です。
シティービューで景観が望めない代わりに近隣からの目線を遮る植え込みがあって落ち着きます。過去2回はガーデンビューで庭の景色が素晴らしいものでしたが、向かいのお部屋からの視線が気になって、カーテンを開けたり閉めたりとしていましたので、植え込みビューの方が逆に良いかなと思います。
お部屋に入ってしばらくするとソファ前のお盆にウェルカムスイーツが置かれます。ちなみに、今回のスイーツで金柑が皮ごと食べて良いということを初めて知りました。皮ごと食べても甘くて、苦味などは全くありませんでした。
コンパクトながらベッドルームとリビングルームが仕切られているメリットはそれぞれに大型テレビがついていること。複数人数で宿泊している時、チェンネルの取り合いが起こらないというのは、ノンストレスですね。
柳桜園の鳥獣戯画のお茶パックはB1Fのスパにあるホテルオリジナル商品のショップで、お土産用にも販売されていました(2,500円)。
ベッドルーム特筆すべき寝心地はベッド+湿度
ベッドルームも植え込みの目隠しがあって、落ち着きます。
パジャマはもちろんセパレート。大きさは二種類あって各1つづつ置かれています。
ベッドルームの枕は柔らかいものとしっかりした低反発のものが置いていて高さも程よく調整できました。
写真ではもちろん分かりませんが、このホテルでぐっすり眠ってみて、朝起きた時の驚きが「ホテルなのに全く乾燥を感じない」。冬場、色々なホテルに宿泊する度に、湯船にお水を張ってみたり、濡れタオルをハンガーにかけたりと加湿器以外にもなんとか湿度をあげようと試みてみましたが、いつも朝起きたら肌乾くなあと感じていました。
HOTEL THE MITSUI KYOTOでも、対策として湯船にお水は張って眠りましたが、それだけの効果でしょうか。何らかの秘訣が他にありそうな……..。
冬の朝、こんなに快適に起きられるホテルは久しくなかったため、貴重だと思いました。
バスルーム+洗面
特筆すべきはお風呂にテレビがあること。退屈知らずで長風呂も楽しめます。シャワーは天井シャワーとハンドシャワーの両方。温度調整は回す方式ですがボタン一つで出たり・止まったりする方式が使いやすいものでした。
洗面台はツーボール。真ん中の箱はアメニティケースです。
HOTEL THE MITSUI KYOTOのアメニティは全てホテルオリジナルのパッケージに入っていて、特別感があります。髪ゴムやエメリーボード(ネイル用爪やすり)まで揃っています。基礎化粧品はありませんが、B1Fのサーマルスプリングには置いています。
ブラシはべっ甲柄で使い捨てするのがもったいないほど上質感がありました。
HOTEL THE MITSUI KYOTO 予約(一休.com 公式公式)
HOTEL THE MITSUI KYOTOサーマルスプリング
HOTEL THE MITSUIの過ごし方というと、代表すべきはサーマルスプリング。
サーマルスプリングとは水着で利用できる温泉施設。地下深くから温泉を掘り出している本物です。
お子さまの利用は、4歳未満は利用不可。4歳から15歳の方は10時から16時までのみ利用が可能となっています。
きっかり16時、お子さま連れには声がけがあって、時間制限は守られています。
サーマルスプリングは撮影禁止のため、入口の写真のみ。
入口に置かれている岩を2つに切ったようなオブジェですが、サーマルスプリングの中の飾りにも2つに切ったような岩が置かれています。岩に背中を預けて温泉に浸かることもできます。(某アニメの刀で切った岩を思い起こしてしまうかもしれませんが)。
サーマルスプリング入口オブジェ
サーマルスプリングの入口へは水をはった石のエリアから、おそらく伏見稲荷をイメージする通路へと続いていくのですが、帰り道に写真を撮影してみると。
計算されたように伏見稲荷の千本鳥居を感じることができました。写真を撮影するならぜひ帰り道の方向で。
有料化のおかげで予約が取りやすくなった『お抹茶体験』
オープン当初は無料アクティビティで予約が取りづらかったお抹茶体験は、2022年3月現在は1人1,500円。有料化のおかげか宿泊1週間前でも複数の時間帯に空きがあって夕刻などでも予約が取れやすくなっていました。
場所はロビー横にあるお茶室コーナー。
お茶席に入るとまずは和菓子が出されます。和菓子は、ホテルから150m程度離れた和菓子屋『二条若狭屋』さんのもの。ホテルオリジナルのもので、芽生えと名付けられていました。早春の季節にぴったりのものです。
この和菓子が、しっとりしていて、甘味が程よく、何度も「美味しい」とつぶやいてしまうほどのもの。また二条城付近に行く際には是非寄ってみようとメモを取りました。
次にお茶碗の選択。3種類の中から選択できます。もし、2人で参加して同じものを選んでも対応できるとのことでした。
離れた座席からお茶を点てて下さる様子を見学します。流派は武者小路千家の監修を受けたものとのこと。
武者小路千家は表千家・裏千家と合わせた三千家の一つで、宗家が京都市上京区武者小路通りにあることが、名前の由来となっています。
三日月が見える点て方が武者小路千家流
武者小路千家ではお茶の中に三日月が見えるぐらいの点て方が良いとされているようです。その説明通り、お椀の中にくっきりとお茶色の三日月が浮かんでいます。
茶釜の枠には、梶井宮門の木材が使われているそうです。
水差しは蓋と本体が繋がって模様を表すなど、美しいお茶の道具はみているだけで心が洗われる気分です。
HOTEL THE MITSUI KYOTOの朝食(和食)
2022年3月の週末泊は、洋食と和食から朝食を選択できるFORNI以外に和食専用の日本料理YUIも営業していました。
朝食価格は1人6,100円ですが、6万ポイント付与プランは朝食付きですので、宿泊費に含まれます。
YUIは窓側のテーブル席とそのテーブル席や庭園を少し高いところから見下す形のカウンター席(朝食時以外は鉄板焼きコーナーとなっている席)があり、今回カウンター席を利用させていただきました。
スムージーとは?
朝食のドリンクはジュース2種類以外に小松菜のスムージーやりんごのスムージーから選択できました。
スムージーは今や一般用語となっていますが、そもそも、スムージーって何?と聞かれると「え?乳酸菌ベース?」などと、当初のんでいたものがヨーグルトベースだったからか、しっかり理解できていませんでしたので、改めて検索。
結果、凍った果物や野菜を氷(牛乳・ヨーグルト)などと一緒にミキサーで細かく砕いだものだということ。しぼり汁となるジュースより、元の食材が丸ごとな分、栄養分や食物ベースが豊富になる特徴があります。
幽庵焼きと西京焼きの違い
ジュース以外の選択はごはんかお粥のどちらにするかと、お魚料理。お魚料理は、鮭の塩焼き・銀鱈の西京焼き・カレイの幽庵焼きから選べました。
幽庵焼きとは、酒・みりん・醤油を混ぜたものに、カボスなどの輪切りを入れたタレに漬け込んだお魚を焼いたもの。
対して、西京焼きはの漬け床ベースは西京味噌と酒やみりん。
西京味噌というのは、京都発祥のお味噌。東京に対して京都を西京と記したものです。塩味が抑えられていて甘味のあるお味噌となります。
幽庵焼きを選択した朝食がこちら。
もう一つは、西京焼き……..ではなく、好みの問題で鮭の塩焼き。流石HOTEL THE MITSUI KYOTOの朝ごはんと思える立派な鮭です。
谷井農園という和歌山県有田市の農園の梅ぼしがついていて、おかず一品一品も丁寧で柔らかい味付け。鮭に添えられている揚げ物は季節感のある筍。
(2022年3月20日追記)お抹茶体験で提供された二条若狭屋さんに行ってみました。
HOTEL THE MITSUI KYOTO 滞在時に寄り漏れていた二条若狭屋さんに別の機会に行ってみました。お抹茶体験時にその美味しさに驚いて忘れられなかった上生菓子を思い出しての訪問です。
場所はHOTEL THE MITSUI KYOTOの梶井宮門を出てANAクラウンと反対側にある二条通りを一区画二条城から反対方向へ。小川通りと交わるところにあります。梶井宮門からだと徒歩1分ぐらい。
HOTEL THE MITSUI KYOTOで出されているものは限定品ですので購入出来ませんが、上生菓子も10種類ぐらい置いていました。上生菓子は1個400円で1個から買えます。
桜の上生菓子は中はくり餡です。くり三昧ですが、別に自宅で頂こうとくり菓子も買いました。やき栗は1個230円、ふく栗は250円とお手頃です。
またお店の中には美しい工芸菓子もあり、必見です。
HOTEL THE MITSUI KYOTO宿泊時のお土産に是非。