神戸異人館は、異人館街に外国人と日本人が雑居エリアとして居住していた当時の富裕層の住宅の様子を展示しているところが多いですが、ウィーンオーストリアの家はテーマ博物館です。

場所は神戸異人館街の中腹細い道を入っていくところになります。
3館共通券も出ているデンマーク館やオランダ香りの家は中で繋がっています。入館料は単館券が500円、3館共通券にすると1,300円です。
小さな館ですが、この館の後援は在日オーストリア大使館と在西日本オーストリア通商代表部というだけあって中の展示はぎっしり。ハプスブルグ家時代のモーツアルトとハプスブルクがテーマです。
モーツアルトと宮廷文化 1F展示
宮廷文化
ハプスブルグ家時代、現在では他国となっている部分も含めた一大帝国を示す地図から始まります。
モーツアルトは神童と言われて育ち、多くの王侯貴族と接点を持っていました。とりわけ、ハプスブルグ家のマリア・テレジアの一家と深く関係していたといいます。
マリア・テレジア一家、ハプスブルグ家というと婚姻によって勢力範囲を拡大・維持していた良い時代。
展示されている絵画も優雅な時代を示しています(絵はマリアテレジア?)
王宮家具も展示されています。細部まで手のこんだ造りの家具です。ハプスブルグ家は収集家。お金に糸目をつけずに収集した家具類や彫刻、宝石などにあふれたウィーンが芸術の街となるのも必然です。
また、家具だけでなく、衣装も洗練されていました。これだけ華やかな文化。
モーツアルトの部屋
1Fの一角にはモーツアルトの『生誕の部屋』の家具が復元されていました。神童と呼ばれるまでの小さな頃の生活にも密接に音楽が関わっていたと説明されています。
ミュージカル『エリザベートファン』必見 2F展示
1Fから2F展示を見学するには一旦外に出て、別の階段を上がります。
その階段の踊り場にいらっしゃるのは?
『フランツ・ヨーゼフ一世陛下』
(余談)この解説文字が、ルキーニが話す声に変換されて聞こえた方は、ミュージカル『エリザベート』ファン。展示がより楽しめると思います。
そして、その先には。
エリザベート!在位期間68年を誇るオーストリア皇帝のフランツヨーゼフ1世陛下の奥様ですね。
(余談)ミュージカルエリザベートファンの方はもう幕間前のクライマックス気分でしょうか。
フォルテ・ピアノ
フォルテ・ピアノは現代のモダンピアノに対して古典的なピアノに用いられる呼称です。モーツアルトのピアノであるこのピアノの特徴は、黒鍵と白鍵の色合いが通常のピアノと逆であること。演奏者の方の指が綺麗に見えるようにという意図があるようです。
エリザベートの別の肖像画
奥の展示物にあるのは。エリザベートの結婚前の肖像画でしょうか?シシーとあります。
豪華なドレス見えなくても、とても綺麗な方ですね。