2019年秋の時の伊勢志摩旅行では、『海鮮料理』目当てに相差(おうさつ)に行くことにしました。
海女と漁師の街『相差』
相差は『海女と漁師の街』というキャッチフレーズの通り海鮮をいただくには最適な地域。鳥羽駅からは旅館の送迎で約30分の道のりです。
宿から歩いていける石神さん参道『海女の家』
女性の願いを叶えてくれるという神明神社「石神さん」が有名で遠くからも訪れる方が多くいらっしゃるよう。「石神さん」は豊浜リゾート蒼空の風からも歩いて行くことができます。
その石神さんの参道お店が並ぶ風情ある通りとなっていて、『海女の家』という海女さんの生活の様子を展示している石神さんの参道にある古民家を改装したショップ&休憩所もあります。

海女の家に置かれているこのプレート。描かれているのは星のマークが「せーまん」、格子のマークが「どーまん」と言います。
星のマーク「せーまん」は一筆書になっているところに意味があって海に潜っても元の場所に戻って来られるようにという願いが込められています。
また格子柄の「どーまん」は沢山の目で魔物を見張るという意味が伝えられています。
これらのマークは海女さんが身につけられている白い服に貝紫色か黒で描かれて魔除けの意味があるそうです。
豊浜リゾートヒルズ蒼空の風はリニューアルの宿
豊浜リゾートヒルズ蒼空の風はヒルズというだけあって旅館街の丘の上、送迎車がグングン上に上がっていくのは問題ないとして、散歩の帰りは徒歩で傾斜を上がっていくことになります。体力を温存しながら散歩しましょう。
リニューアル旅館であるため、改装された洋室は綺麗。靴を脱いで過ごすフローリングも快適です。高台にあるため、お部屋から相差の旅館や街が見えます。気候の良い季節にはお風呂上がりにテラスで火照りを覚ます過ごし方もできそうです。改装がされていないお部屋もあるようなので、お部屋は吟味して予約を。
豊浜リゾートヒルズ蒼空の風の温泉はpH9.3トロトロの美肌の湯
温泉は大浴場・貸切浴場(有料)と女性専用の予約制露天風呂があります。
大浴場は、屋内、屋外ともに2組ぐらいが最適かなと思う広さですので、混み合っている時には時間調整をした方が良いかなと思います。チェックイン直後は空いていましたが。屋外は若干岩風呂仕様ながら、見た目は普通の温泉。
泉質に特徴があるらしく、pH9.3で、榊原温泉と同じ泉質のトロトロ美肌の湯だとのことです。
女性専用風呂の岩風呂は「つかるだけ」のお風呂。大浴場で髪・体は洗ってから向かう風情あるお風呂です。
共用設備にはハンモックも
豊浜リゾートヒルズ蒼空の風は改装時に共用施設にもアミューズメント的要素を取り入れたようで、ロビーエリアにハンモックがありました。(すごい数の)。ただ、ロビーで人目がゼロではありませんので、お子様は楽しいかなと思います。大人はこの先のチェアエリアで地酒バー(有料)を楽しむ方が良いかなと感じました。
それ以外も108インチの大画面でゲームができるお部屋などもあるそうです。(この日はその大画面は、ラグビーワールドカップ応援イベントプランの方が使われていたようです。)
豊浜リゾートヒルズ蒼空の風の最大のポイントは舟盛り
豊浜リゾートヒルズ蒼空の風に宿泊した目的でもある夕食の「舟盛り」。旅行会社のパンフレットにはいかにも!な写真が掲載されていますが、旅行会社のパンフレットのイメージと現実とのギャップは?と少し疑いながらも夕食会場へ。
八寸は色とりどり、季節感を取り入れたお料理と、鮮やかな食器が合間って旅館らしい日本食となっています。
そして運ばれてきたのは、舟盛り!2人前の少人数にも関わらず、豪華な盛り付け。伊勢海老も大きい!しかもさすが相差の宿。適度なもちっとした歯応えとしっかりした味の、良い魚がいただけました。
そして、舟盛りで終わりではありません。冷たいお刺身をいただいたあとは暖かいお料理へ。次々と海鮮料理が出てきます。
海鮮でお腹がはち切れそうな満足感です。海鮮好きにはたまらない宿でしょう。朝食も旅館らしい品数で出てきますので、夕食時間はお早めが正解かもしれません。
伊勢に行く度に思い出すことになる『伊勢に住む』ドライバーさんのエピソードトーク
豊浜リゾートヒルズ蒼空の風に宿泊した目的は、夕食海鮮で、とても大満足したのですが、2年経った今でも印象に残っているのは、伊勢神宮へのお詣りのため、『松尾駅』に送迎をして下さったドライバーさんのお話。
伊勢にお住まいの方は神宮様には感謝のお参りのみを年始ではなく年末にされるそう。また、ご自分の所得の中からまず確保するのは、お納めできるお金と、人のために使うお金。ここで生きていけること自体に感謝の気持ちを忘れないとのこと。
伊勢という特別な地域にお住まいの方の心現れるお話を思い出しつつ、明日は2022年に再び訪れたお伊勢参りをご紹介します。