【松阪・伊勢志摩⑦】松阪牛すき焼きを個室目の前で焼いていただく『鯛屋旅館』と松阪駅前東横イン宿泊記

今回は、数年間置いてあった利用割引券を使う目的で、旅館ではなく、東横イン泊まろう!と松阪駅前に宿泊しました。駅徒歩2分。ここの特徴はお支払いが百貨店共通券やJCB等の金券類を額面通りで利用できるところ。割引券+家にある金券使いで今回現金お支払い分は数百円。浮いたお金で、松阪に泊まったからには『松阪牛』をということで、夕食のために『鯛屋旅館』という旅館に出かけることに。

鯛屋旅館

駅徒歩7分立地

さて、本題の名物松阪牛を。ということで、予約をして東横インから500m程度徒歩7分、松阪駅前からなら10分程度の『鯛屋旅館』へ。

松阪駅からまっすぐ駅前通りを南下、虎屋さんの前を右に曲がって少し歩くと鯛屋の文字が見えました。このまま真っ直ぐ歩くと三井家発祥の地につきます。

駅から伺った時に見える方向の鯛屋旅館建物
鯛屋の看板

鯛屋旅館は創業220年の超老舗

鯛屋旅館は創業220年という歴史ある旅館。

220年前というと11代将軍 徳川家斉の文化文政時代。江戸では町人文化が華やかな時代です。

鯛屋さんはこの時代に、お伊勢参りの旅人の宿として、松阪旧参道街道にて創業されたそうです。

建物は100年前の外観を修復して移築されている雰囲気あるものです。

入り口にかけられている草履の雰囲気が、昔々に伊勢にお参りにきた方々を思い起こさせ旅情を誘います。

すき焼きは2室の贅沢和室利用

鯛屋旅館で夕食をいただく場合、個室となりますが2階に階段を使って上がる必要がありますので、ご注意。

感染対策のため、食事用のお部屋と距離を取れる別室にすき焼きを焼いてくれる専用テーブルが設られています。感染対策が不要になると食事テーブルで目の前にすき焼きを焼き上げてくれるようです。

すき焼きを焼いてくれる専用の部屋(席から見えます)
食事室

本場松阪で松阪牛の霜降りのすき焼きを

前菜

前菜は黒豆となます。黒豆の甘味はほんのり甘すぎずで、まずは空腹時にやんわりお腹を休めます。

前菜

松阪牛(まつさかうし)とは

メインのお肉が席に運ばれてきます。焼く前の状態で見せていただけます。

もちろん綺麗なサシが入っていて期待が高まります。

松阪牛が最高峰の牛肉ということは知らない方はあまりいないと思いますが、最高峰を保つための厳格な定義があるとのことです。

松阪牛の定義

黒毛和種、未経産の雌牛

松阪牛個体識別管理システムに登録されていること

松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であること

※生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に導入され、
導入後の移動は生産区域内に限る。

松阪牛協議会HP

読み方は「まつさかぎゅう」か「まつさかうし」が正しいそうです。

漢字は「松阪牛」。

松坂牛表記や「まつざかぎゅう」といった読み方が誤りなのは、松山城跡のところでご紹介した明治22年の町制施行による「松阪」の漢字表記の統一と、2005年の「まつさか」読みへの統一と関係があるのでしょう。

鯛屋旅館 すき焼きの霜降り具合

すき焼きってほんとに焼くの?

すき焼きは関西風は焼く・関東は煮るという文化から始まっていると言われています。

ただ、最近はスーパーマーケットで出来上がっていて美味しい『割り下』も販売されていますので、関西でもご家庭では割り下を入れておいてその中でお肉も煮て作るところも多いのではないでしょうか。

関西人の私も家庭でのすき焼きのイメージはこたつで煮上がったお肉を生卵で食べるものです。

でも、まつさか牛のすき焼きを本場で!となるとそこは本格的な関西風、お肉は『焼く』ものです。

手をかけて1枚づつ焼いて下さいます。そしてあらかじめ混ぜ合わさっている割り下ではなく、焼いたお肉に砂糖をかけて、醤油を足してと手をかけて味付けがされていきます。

鯛屋旅館 すき焼き

あらかじめ、まぜ合わせておいた生卵に焼いたお肉を乗せてくれますので、それを1枚づつじっくり味わいます。期待以上に柔らかいかみ心地。お肉そのものの味とふんわりした砂糖醤油の甘味が幸せとしか言えません。

鯛屋旅館 すき焼きと生卵

そうやってお肉を2枚いただいたあとは、野菜と混ぜ合わせて焼き上げられたものをお皿に盛り付けて提供していただき、自分のペースで卵につけていただきます。この時点で白ごはんとお味噌汁・お漬物をはこんでいただけます。(希望によっては後にもできます。)

鯛屋旅館 すき焼きの具材
焼き上がったすき焼き
鯛屋旅館 ごはん

すき焼きに合わせるお酒

2022年に入ってから、灘五郷巡りをしたこともあり、やたら日本酒好いていますが、ここでいただいたのは本日のお勧め。『フルーティな味わい』と言われていた三重県伊賀市阿保にある若戎酒造さんの『義左衛門』でした。

若戎酒造さんの創業は嘉永6年(1853年)創業者のお名前が『義左衛門』さんでした。このお名前からブランドができたのでしょうね。と蔵元さんの情報などを調べて会話しながら楽しめるのも日本酒の良いところですね。

鯛屋旅館 日本酒 義左衛門

デザートはアイスクリーム

デザートは抹茶なのか伊勢茶なのか確認するのを忘れてしまいましたがアイスクリーム。すっかり寛いだ良い時間を過ごせました。

東横イン 松阪駅前

鯛屋旅館から戻って宿泊した東横インも金券で宿泊できるのは冒頭説明した通りですが、合わせて簡単にご紹介します。

DXツイン

ここにはDXツインというお部屋があり、2名1万円以下でソファがついてかつセミダブル×2台の角部屋が利用できます。お風呂は(当然ながら)ユニットで、アメニティはシャンプー・コンディショナー・ボディーソープの他は歯ブラシのみのシンプルなもの。お茶(粉)とカミソリはフロントで配布となっています。

東横イン DXツインベッド
東横イン DXツイン リビング
東横イン DXツイン ユニットバス

寝間着はエレベータの前で殺菌機の中に積み上がっているものを必要な人は持っていくという方式。ズボン無しのワンピーススタイルです。

東横イン パジャマ

朝ごはんは簡易ブッフェ。おにぎりとお味噌汁ぐらいかなと思って行ってみるとおかずもありました。ウィンナーにオクラ、ミートボール、スクランブルエッグ、サラダとパン派の人向けにはポタージュまで。パンは個数限定ですが、トースターで焼くこともできて、甘いジャム系のものが練り込まれているためトーストもバター要らずでさっと食べられます。

ドリンクとしてりんご酢もありました。

東横イン 朝食

写真撮れませんでしたが、このブッフェは使い捨て容器も準備されていて、自分で使い捨て容器に装って部屋で食べることもできるそうです。朝食は混み合うものなので、お部屋でじっくり食べられるのはいい制度ですね。

松阪駅前は他にもビジネスホテルっぽいものもたくさんありますので、宿泊費は節約気味に、コストは『松阪牛』に集中!は旅行としてもアリなのでは?と思いました。

ただし、お風呂は楽しめていないため、明日は東横インチェックアウト後に向かった日帰り温泉+昼食利用の鳥羽『戸田屋』さんをご紹介します。



%d人のブロガーが「いいね」をつけました。