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世界遺産 毛越寺訪問記 名前の読み方と由来は?圧倒され続ける広さの庭園 推奨所要時間は?(行ったことのない県へ:岩手❺)

毛越寺名前の読み方と由来は?

岩手県の世界遺産ですが、東北から離れた関西の一市民の私の周辺では過去に名前が上がって来たことのない『毛越寺』。

名前の読み方は知らないと絶対に読めない『もうつうじ』。その名前の由来は『越』という文字を『オツ』と読むことから始まります。

毛は『モウ』ですので、元々は『もうおつじ』だったものが、『もうつじ』となって、更に『もうつうじ』に変化して行ったという由来だそうです。

毛越寺の場所は?

毛越寺があるのは岩手県南部、平泉にあるもう一つのメジャーな世界遺産『中尊寺』から車で5分ほどの立地です。空路で訪問する場合は、花巻空港から、東北新幹線の場合は一ノ関で新幹線を下り東北本線で平泉下車徒歩7分の立地です。レンタカーの場合で花巻空港から約1時間かかります。

毛越寺駐車場

毛越寺の隣にある駐車場の駐車料金は300円。駐車場にはお手洗い以外に、加熱式タバコ専用の綺麗な喫煙所や、売店があります。

この売店で販売していたソフトクリームの種類が豊富すぎて、本殿に入る前から観光気分が高まります。

和からしは気になったのですが、お子さんが食べていたソフトクリームの大きさがかなり大きい(高さがある)のを見て、あのサイズで和からしは辛いかも…。と断念しました。

売店のソフトクリーム

毛越寺は圧倒される広さの庭園 観光の推奨所要時間は?

毛越寺はさすが、東北というべきか、さすが平安貴族というべきかの圧倒的な広さの庭園です。ぐるりと1周の推奨所要時間は約1時間。訪問中ずっと、その景色の広大さに圧倒され続けることとなります。

建立は?

天台宗別格本山の毛越寺。天台宗の総本山はもちろん比叡山延暦寺。その配下に大本山である中尊寺などが連なり、その配下に連なる別格本山です。

建立は850年。慈覚大師円仁が開山しましたが、沢山の伽藍を設営されたのは、藤原氏二代基衡(もとひら)公・三代秀衡(ひでひら)公です。

拝観料

毛越寺の拝観料は大人700円、高校生400円、小中学生200円です。

毛越寺

本堂

入ってまっすぐ正面にある平安様式の本堂は平成元年に建立されたもの。御本尊様は薬師如来像です。

本堂

庭園面積は?

毛越寺の庭園面積は1万坪、33,000平方メートル。甲子園球場が38,500平方メートルですからちょっと甲子園球場よりちょっと小さいぐらい。

この毛越寺のすごいところは、その33,000平方メートルの庭園が『見渡せるもの』であるところです。中心にあるのは広大な大泉が池。

毛越寺の案内図での本堂等の建物との大きさ対比を見ても、大泉が池の大きさがわかります。

毛越寺案内図
庭園の極一部

写真の右側は築山に当たる部分です。庭園の広さをお伝えしたいものの、距離感がわからなくなるほどの大きさで、私のスキルでは写真に収まりませんでした。

広すぎて写真に収まらない大泉が池

つつじ

築山の付近ではツツジが大きな木で咲いているのですが、木の大きさが小さく見えるほど周りの樹木や庭園が大きい……。

あやめ園

本堂でお参り後、あやめ園がありました。あやめの見頃は5月上旬頃だということですが、東北だと5月中旬ではまだ早いのかもしれません。緑一色の様相でした。

あやめ園

平安の世の旅行記『入唐求法巡礼行記』を記した慈覚大師 円仁

850年に毛越寺を開山された慈覚大師円仁をお祀りする開山堂に三大旅行記に関する記述がありました。なんと唐での9年間を記した紀行文『入唐求法巡礼行記』は東方見聞録や西遊記という旅行記の巨頭と並んで三大旅行記といわれているそうです。

現代の旅行感覚とは全く異なる時代の旅。人が動くことによって、文化が交わって、その文化が後世に残るという長い歴史の動きを感じます。

開山堂

焼失した寺院跡は看板・表示のみのところも

本堂から見て、大泉が池の向こう側に当たる位置にはいくつもの寺院があったようですが、焼失しているところも多く、歩いて行くと跡地表示がいくつも出ています。

寺院跡の表示

曲水の宴の舞台『遣水(やりみず)』

庭園には池に水をひく、平安時代の作庭方式である『遣水』があります。この遣水は庭園を発掘中に発見された遺構だとのことです。

玉石が底に沈められており、また曲線の部分などに石組があります。

2022年は中止となったようですが、この風美な景観の中、平安貴族さながらの曲水の宴イベントが年に1度実施されているとのことでした。

遣水

人間国宝作の鐘楼堂

昭和50年に建造されたの鐘楼堂の作り手は人間国宝の香取 正彦氏。

平等院風の姿形をしており、つかれていないので音は分かりませんが解説には綺麗な音色とありました。

鐘楼堂

地蔵菩薩

手に如意の玉といわれる宝珠を持った地蔵菩薩です。願い事が心のままになるという意味の『如意』と聞くと、お参りせずには帰られない気分となりますね。

地蔵菩薩

出口付近の休憩処

池を一周巡る時間は40分から1時間。歩いた後に休憩したい場合の休憩どころは、出口付近にあります。

メニューは抹茶と和菓子(お団子など)・コーヒーと洋菓子(ワッフルなど)と和洋両面揃っているようです。

休憩処
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