岩手県花巻市の観光情報をじゃらん遊び体験にて調べたところ、『エーデルワイン』社のワインシャトー大迫にてワイナリー見学とワインの試飲セットのコースがあることを見つけて訪問してみました。
じゃらんセットは試飲3杯が800円、試飲5杯セットが1200円。申し込み時点ではドライバー向けの飲み物があるかが不明でしたので、もし全てアルコールだったら6杯一人で飲んでしまうしかないなという状況でしたので、3杯のコースを2人分で申し込みました。
エーデルワイン(ワインシャトー大迫)の場所は?
エーデルワインのワインシャトー大迫は、岩手県花巻市大迫町の自然の中にあります。
とても良い環境ですが、公共交通機関で行くのは非常に不便。公式サイトのアクセスの中で唯一タクシーなしで行ける方法として記載があったのは、盛岡バスセンター→大迫バスセンター(所要時間45分)その後徒歩15分というものでした。バスの時刻表を見てみると1日数本…。
こちらは車での観光に適した場所となるでしょう。
車では花巻空港から25分程度となります。駐車場は無料でした(駐車券すら不要でした)。
エーデルワインのワイナリー見学
駐車場内にワイナリーのマップがあります。レストランなどはこのワイナリー内ではなく少し麓の別の場所にありますので、ここで入れるのは『ワインシャトー大迫』とマップ上に書かれている物販・試飲場所と『ビン詰棟・見学コース』と書かれている工場見学コースです。

ワイナリー工場見学(土日祝のみ)
ワイナリー見学とありますが、葡萄畑ではなく、工場を自由に見学するスタイルです。
工場見学は2022年5月現在の営業時間は10時から15時。土日祝のみのオープンです。(ワインシャトー大迫の店舗と工場見学は営業時間が異なります。)
工場見学場所には受付がありませんので、ワインシャトー大迫内の試飲コーナー受付にて受付を行っていただきます。
ベージュの可愛らしい建物が工場です。
入口の+=♡とおぼしき飾り。深い意味がありそうですが、解説はありませんでした。
この後の展示がぶどう生産者様への愛を感じる内容でしたので、良いぶどうと何かを足すと素敵なワインの心をお届けできるという意味かなあと私の中では解釈しましたが。
『良いワインは良いぶどうから』の世界
前項で生産者様への愛を感じるとありましたが、工場見学の冒頭で解説されるのはワインの元となるぶどうの生産に関する物語。岩手の大迫という土地は、車でここに向かう道も良いところだなと感じる緑豊かな地でしたが、気候もぶどう作りに適した地のようです。
別のぶどうの特徴のパネルでは、岩手の大迫はドイツのワイン用ぶどうの銘醸地と気候が似ており、その条件を活かした栽培がされているとありました。
この解説で良い場所で造られた良いぶどうが良いワインを作るということをまず理解できます。
その『良いぶどう』、エーデルワインのぶどうは品種5種とも全て岩手県産のものだそうです。
『赤ワイン』と『白・ロゼ』ワインの製造工程の違い
赤ワインはなんとなくぶどうを皮ごと、ロゼワインは皮の一部を、白ワインは皮なしでというイメージがありますが、工程の違いは発酵と圧搾の順番の違いあることがパネル展示されています。共通の粉砕工程を終えた後、先に発酵させてから搾ると赤ワイン、果皮を取り除いて(ロゼは一部残すのか??)圧搾してから発酵するとロゼや白ワインとなります。
搾/醸のコーナー
圧搾と醸造のコーナーで見えるのは大きなタンクに入ったワインの始まり。日本酒の工場でも利用されている大きなホーロータンクの中ではおそらく醸造が進められているのでしょう(角度的には見えませんが)
熟/出のコーナー
圧搾・発酵を終えたワインは樽やボトルの中で、熟成が進められます。
この日は残念ながらラベル付やビン詰め等は稼働していないため機械のみを拝見して、後は適温に保たれた場所に置かれた熟成樽を眺めるだけの見学となりました。
エーデルワイン・ワインシャトー大迫での試飲体験
試飲は物販店舗とテイスティングコーナーの入った別の建物となります。
じゃらん体験で予約した場合、試飲は原則試飲価格の高いメニューから3種選択するように勧められますが、他のお安いメニューからも選択できました。
甘党の方におすすめ!是非『生ワイン ナイアガラ』を
試飲価格150円とお安いのですが、非加熱処理ワインで『ここにきて初めて飲める!』というものに生ワインがあります。
ドイツワインの甘いものが大好きな方!なら是非試していただきたいのが『生ワイン ナイアガラ』。甘くてフルーティーでフレッシュな味を楽しめます。
もちろんワイン好き方向けのフルボディ赤ワインなど国際ワインコンクールで賞を取られたものなどもあります。
ぶどうの品種特性は工場見学時に解説パネルがあるため、復習しながら選ぶのも楽しいかと思います。
オーダーするとどのワインが何番なのかわかるようにグラスに入れて提供していただけます。座席にもメニューがあるため、照合しながら楽しめます。
一杯は30mlです。
生ワインナイアガラ、美味しかったなあと、何度も思い出すお味でした。
ドライバーに安心のスペシャルぶどうジュースも美味!
さて、ドライバー向けのノンアルコール商品があるかどうか不明なまま訪問いたしましたが、試飲メニューの中の『ぶどうジュース』も一杯のカウントの中で選択できます。(単品でいただく場合は300円)
ここで出されるぶどうジュース『葡萄工房』はワイン専用品種で作られたものでオリジナル商品です。ヴェニフェラ種というぶどうと生食用のぶどうをブレンドして作られています。
ドライバーはぶどうジュース!で不満はないのかということに関しては、物販店舗で一本だけ(飛行機で帰るため重いので2本以上は買えません….)、何かを買おうとした時にドライバーで普通にお酒好きな夫が、あのぶどうジュース(葡萄工房 720ml 約1400円)にしようと決めたほど美味で満足感が高いものでした。
レストランで葡萄ジュースをオーダーするとワイングラスの底の方にちょっとだけ注がれたりして、『ジュースなんだからもうちょっと注いでよー!』と悲しい思いをすることもしばしばありますが、720mlサイズですので、心ゆくまでぶどうジュースを楽しめるのは幸せです。
合わせて物販店舗で買ったのは、赤ワインに合うように作られた希少なポッキー女神のルビー(1230円)。私は初めて見たのですが、数年前からバトンドールで販売されていたのですね。Amazonでは公式に販売されていたのですが、最近百貨店のバトンドールに行っていないためどこでも売っているのかはわかりませんでした。
プレッチェルの部分にチーズが入っていて、さらにグローブと黒胡椒が練り込まれています。そしてチョコレートの部分はほのかなベリーの香り付けがされています。食べてみると不思議な香り。確かにお菓子だけでは完結しておらず飲み物との組み合わせが大事というのもわかるお味な気もします。(素人意見ですが)
これで、お酒の飲めない日でも高級バーの気分でマリアージュを楽しむことができます。
ワイナリーの記事は他に新潟のカープドッチワイナリーの記事がありますのでよろしければご参照願います。