仙巌園の帰り道、海沿いにある、いおワールドかごしま水族館に寄ってみました。仙巌園で3H水族館で2H程度、終日観光にはぴったりの2箇所訪問かと思います。
お盆期間の日中水族館は覚悟を超える混雑でしたので、イルカの時間は断念せざるを得なかったのですが、ウミガメの産卵についてのお話を聞けたりと貴重な機会となりました。
いおワールドかごしま水族館の場所は?
いおワールドかごしま水族館の場所は、鹿児島中央駅から3Km少し。鹿児島中央から仙巌園からも同程度の距離の海沿いにありました。駐車料金は1hまでは無料で超えると普通車の場合、1時間ごとに200円です。
水族館訪問の場合、リピート訪問でなければ、1Hで巡れることはあまりないと思いますので、有料となります。
入館料は2回以上2名以上入館するなら年パスがお得
入館料は大人1500円、小中学生750円、幼児350円ですが、2名以上で年間パスポートを購入すると大人の場合、2,700円。2名以上で2回以上入館するなら年間パスポートファミリー購入という制度がお得になります。
私は1回のみの入場でしたので通常の定価で入館しましたが、1,500円という価格は水族館にしては安い方かと思います。
中央エスカレータから海の世界へ
水族館の醍醐味と言えばトンネル風の通りですが、こちらではエスカレータホールが青の世界となっています。
黒潮の海
そして、その中央エレベータを抜けると、メインの大水槽。黒潮の海が広がります。
この水槽では、マグロが小さく見えてしまうほど大きなエイやジンベイザメが悠々と泳ぐ姿を鑑賞できます。
飛んでいるようにも見えるエイも。
水中トンネルを抜けて南西諸島の海へ
黒潮の海の一部は水中トンネルのようになっていて、ジンベイザメを見上げて見る楽しみもあります。そして、その水中トンネルを抜けた先は。
急に海の色がトロピカルに。南西諸島の海へと変わります。
顔は見えませんがウミヘビの姿も見ることができました。
ウミガメのお話(アクアラボ)
ちょうど、南西諸島の海を抜けた時間にアクアラぼでウミガメのお話が始まりましたので、15分間聞いてきました。先月屋久島の海でウミガメの卵を保護している永田いなか浜にも旅をしましたが、鹿児島は日本一のウミガメ産卵スポットなのです。
ウミガメはなぜ砂浜で卵を産むのか
ウミガメの産卵といえば、砂浜で卵がかえって子亀が海に向かっていく姿を思い浮かべる方は多いと思います。でも、そもそもなぜ砂浜で卵を産むのかについて考えたことは、私はありませんでした。
ウミガメは水中をゆうゆうと泳ぐ姿も思い浮かぶので、思い至ることもありませんでしたが、実はウミガメは水中で呼吸ができないとのこと。水中で産んでしまうと卵も呼吸ができなくなってしまうため、陸上で産むのだとか。
ウミガメの親子のイメージがないのはなぜか?
鹿児島県の屋久島・種子島・本土で日本の半分以上のウミガメの産卵がありますが、日常の生活スポットではありません。
ウミガメの生活スポットは太平洋や東シナ海で、産卵の時のみ鹿児島の浜に上がってくるのです、
おかあさん亀の産卵は過酷。海岸に深い穴を掘って、約100個の卵を産み、その後は一度海に入って2週間じっとしています。そして2週間後、また浜で100個の卵を生みます。これを繰り返すこと3から5回。
そして、この産卵期間はなんと飲まず食わず。お母さんは産卵期間終了後に鹿児島を離れ餌場に帰って行きます。
そのため、赤ちゃん亀が生まれる頃、お母さん亀はもう周辺にはいないのです。
赤ちゃん亀は海に消える⁉︎
赤ちゃん亀は生まれた後、光に誘われて海へ。(本当に光に誘われるというのは本ラボ訪問以前の屋久島のサンカラの方が月明かりがない時にスマホライトで海へと誘導したことがあるという経験のお話を聞いて知りました。)
そして、海でクラゲの笠の下部分を餌としていた赤ちゃん亀は、その後(生まれてから約72時間後)に沖へと消えていくそうです。
消えた赤ちゃんはどこへ?
1985年美ら海水族館で放した子亀が1万km先のサンディエゴで見つかったという記録があるそうです。そしてアメリカのウミガメに発信機を使ったところ夏にアメリカにいたウミガメは、12月にはハワイに、そして次の夏日本に着いたとのこと。
日常は広い太平洋の世界をワールドワイドに移動するウミガメ。産卵の時に鹿児島に帰ってくるのは神秘的な誘導ですね。
2023年はウミガメの産卵が少なく、通常から半減。ウミガメは絶滅危惧種となっています。アクアラボの方のお話では、この季節ウミガメの産卵を思い出すことが大事だとのこと。そのお話を聞きながら、屋久島で暖かい気持ちでスマホで赤ちゃん亀を誘導した若い方の姿が頭に思い浮かびました。
鹿児島の海
アクアラボを抜けて4Fにいくと鹿児島の海の展示。不思議な化学合成強制生物『さつまはおりむし』なども展示されています。
クラゲ回廊
そして、昨今の水族館の特徴として力を入れたクラゲ展示は回廊形式です。
鹿児島の深海
深海展示では、定番タカアシガニもいました。
あざらし水槽・いるか館
あざらし水槽では、1日に2回、解説時間があります。狭い見学場所に人ひしめき合っていましたが。そして、お隣の鏡越しがいるかプール。あらざしの時間は次のいるか時間の30分前ですが、すでに人がいっぱい。お盆期間のキャパではかなり辛かったので、こちらは断念しました。
ピラクルー水槽とデンキウナギ水槽
あざらし水槽のあるフロアには大型のピラクルー水槽とデンキウナギ水槽があります。ピラクルーというのは、世界最大の淡水魚。その大きさが悠々見られる水槽はゆったりした気分で鑑賞できます。