京都東山エリアとしては、【ウェスティン都ホテル京都の過ごし方】として、蹴上駅から北は粟田神社、南に向かって知恩院・八坂神社・八坂の塔まで降りてくるルートをご紹介しましたが、今回はそのエリアのさらに南エリア。清水寺を含む祇園から五条あたりの観光モデルルートをご紹介します。
清水寺から始まる観光モデルルート
京阪電鉄 清水五条発祇園四条着 所要時間は4時間
観光ルートは四条以南の3つのお寺をめぐって、歩き疲れた後は一旦靴を脱げるカフェで休憩、漢字ミュージアムで更に知的好奇心を満たして帰路に着くというものとなります。
- 清水五条駅
- 清水寺
- お土産購入 七味家本舗
- 六波羅蜜寺
- 建仁寺
- TSUKIMI CAFE
- 漢字ミュージアム
- 祇園四条駅
京阪電鉄 清水五条駅→清水寺
出発地点は、便宜上鉄道駅の京阪電鉄『清水五条』駅としていますが、京都市バスの五条等河原町通りの五条などでもほぼ同じルートとなるかと思います。
(清水五条から清水寺までの距離は1.4Km。徒歩20分程度かかりますので、体力に合わせて短距離でバスを乗り継いだりタクシーを使うなどの代替え案もありかと思います。)
清水寺
京都清水寺は、日本有数の有名観光地。京都東山エリアにある北法相宗の大本山。法相宗とは、奈良の飛鳥寺の前身 興福寺にて8から9世紀に隆盛を誇った仏教宗派です。
拝観料は400円。開門時間が6時と早いため、できるだけ早朝に行くと混雑を避けることができます。
仁王門〜西門〜三重塔
清水寺の正門は『仁王門』という朱塗りの門です。
この仁王門の狛犬は、『阿吽』の口の形(口を開けた狛犬と口を閉じた狛犬)ではなく、2体とも『阿阿』の口の形(口を開けた狛犬)をしていることが特徴です。
また、仁王像は365cm。京都最大級のものとなっています。

仁王門を潜って右手すぐに、夕暮れの空に極楽浄土を思うとされる鮮やかな『西門』があり、その奥には三重の塔が見えます。
西門の役割は『勅使門』、一般の方はくぐることはできません。
パンフレット等で清水寺として1枚のみ写真を紹介する場合は、舞台の写真がほとんど。緑の中に木の自然色の建物があるのが清水寺と思いこんでしまいそうですが、実際には鮮やかな朱塗りや極彩色の建造物も鑑賞することができます。
清水寺の三重塔は、約30mと日本最大級のものとなります。
本堂・清水の舞台〜奥の院
本殿に歩を進めると、『鉄の錫杖』と『鉄の高下駄』が置かれていて、錫杖は片手で持ち上げると、高下駄は撫でるとご利益があるといわれています。
また、舞台に向かう途中には、七福神の一人、『出世大黒天像』が。カラフルな色合いの出世・商売繁盛の神様に祈願することができます。
本堂を進むと清水の舞台。舞台自体の撮影は、更に奥に進んだ奥の院から行うと綺麗です。平成の大改修で、舞台板の張り替えや屋根の葺き替えやが完了しているため、2022年6月現在、綺麗な舞台を見ることができます。
思い切った重要な決断をするという意味の『清水の舞台から飛び降りる』という表現の元となるこの舞台。実際に立ってみてもかなりの高さも感じます。
今回の訪問で実は最も驚いたのは、修学旅行生らしき方をガイドされている方が「清水の舞台から飛び降りるって聞いたことある?」と問いかけられていた点。ガイドさんが確認しているということは遠方から来られている学生さんは『清水の舞台から飛び降りる』という表現を知らない方もいるということですね。この清水の舞台の大きさを感じて、その表現を記憶に留めていただきたいところです。
舞台を抜けたところに阿弥陀堂があり、その奥が奥の院。奥の院の前から清水の舞台を見渡せます。
子安塔〜音羽の滝
奥の院から直接音羽の滝に向かう階段を降りず、まっすぐ坂を下りていくと子安塔(安産祈願の塔)の前に登れる階段があります。この階段を登ったところは、奥の院よりも人が少なく、また清水の舞台の真正面となりますので、展望撮影にも向いた場所となります。
子安塔から舞台方向に戻ると音羽の滝があります。こちらでは3筋に流れる清水を柄杓に汲んで『一口だけ』いただきます。ご利益は正面右から延命成就・恋愛成就・学業成就となっていて、選択して一筋だけのご利益を得るのが良いといわれています。欲張らないようにしないとなりません。
(お土産購入)七味家本舗
清水寺を出ると、産寧坂・二寧坂という甘味処やお土産物屋さんがずらりと並んでいます。暑い季節、爽やかなレモンきゅうりなども販売されていて、食べ歩きも楽しそうです。
お店もたくさんありますが、この後も観光を続ける場合に「軽め」のお土産品購入として七味家とカルビーのコラボ商品 七味家のあげおじゃがなどは如何でしょう?
小袋4袋入りで500円ちょっととお土産物価格ですが、自分のお土産にしてみたところ、パリッと堅焼きのポテトチップスに七味などの風味が合わさっているお味でした。
六波羅蜜寺
清水寺より北西方向に向かったところに『六波羅蜜寺』があります。
六波羅蜜寺については、951年、醍醐天皇の第二皇子である空也上人が病気平癒のために開創された寺院です。
歴史としては、『六波羅探題』が設置されたところとしての記憶があるところかと思います。
六波羅探題は、鎌倉幕府が商人の乱後、京都の軍事掌握・監視のために置かれた役職です。六波羅蜜寺の北方・南方に設置されました。
建仁寺
建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山。京都最古の禅寺です。栄西禅師による創建は1202年となっています。
法堂の天井の双龍や襖絵も必見の場所となります。
TSUKIMI CAFE
歩き疲れたところで、靴を脱いで休憩できるTSUKIMI CAFEへ。
建仁寺から北上したところにある高台寺周辺はCAFEの宝庫。AMEXゴールド以上をお持ちの方向けのAMEXラウンジなどもある場所です。
11時開店のお店も多いです。
TSUKIMI CAFEは実はTSUKIMIホテルというカプセルホテルの共用ラウンジ部分。そのため、靴を脱いでスリッパに履き替えて上がり込む場所にあり、また広いソファスペースがあってくつろげます。
暑い季節におすすめなのはブルーレモネード(500円)。3色に分かれたレモネードの層の美しさを味わったあとは、さっぱりしつつも甘い味わいで大満足の味です。
こちらのカフェでは希望すれば、ルーフトップ(5F相当)に上がらせていただくことができ、八坂の塔を眺めることもできます。
漢字ミュージアム〜祇園四条駅
カフェで涼んだ帰り道、ぜひ立ち寄っていただきたいのは、八坂神社の前あたりにある漢字ミュージアムで、清水寺の貫主の書かれた『今年の漢字』の本物が鑑賞できます。
自分の名前を万葉仮名に変換してみたり、漢字の部首クイズで遊んでみたりと大人でも1時間ぐらいの時間があっという間に立ってしまうほど楽しいものでした。
漢字ミュージアムについては別記事を掲載済みですので、詳細はそちらを。
また、お昼ご飯を食べる場所は祇園四条には豊富にありますが、予約して本格会席昼食をいただく場合におすすめの『祇園 椿』(おまかせ昼食会席 6000円)についても、別記事をご参照いただければと思います。