昨日まで、心理的に人生で最も遠い海外であるドバイ(私が旅した中で、物理的距離が最も遠いのはおそらくメキシコのロスカボス)をご紹介してきました。この後、大晦日までの2021年の締めくくりは兵庫県民にとって最も近い国内、兵庫県民があえて旅行する「神戸」探訪記をご紹介します。
メリケンパークから海を介して向かいに立つホテル
神戸ときいて、ふと思い浮かべる情景。私にとっては以下の写真のように思い浮かびます。
有名な神戸のポートタワー、メリケンパークの情景を『神戸みなと温泉蓮』から見る景色として思い出すほど、リピートしてしまう良さがあります。もう宿泊では10回以上、日帰りでは数え切れないほどリピートしています。(日帰りはポイントカードで30万円使うと1泊宿泊券がいただけるのですが、もう2回宿泊券をいただいているので、だいぶん利用していますね。)
『神戸みなと温泉蓮』はメリケンパークから海を介して向かいの埠頭に東西縦長一列に部屋が並ぶ作りとなっています。
そのため、有名なメリケンパークの景色をお部屋から必ず見たいと言うことになると、「西側」客室を有料で指定する必要があります。西側客室と東側客室の部屋数は同数。そのため指定しないと、東側客室となる可能性が50%あるということになります。
お子様利用不可大人のための施設
『神戸みなと温泉蓮』の特徴は、大人のための温泉であり、宿泊の場合は小学生未満、日帰り温泉利用の場合は中学生未満は入場できない規則となっております。日帰りでも厳密に適用されていて、フロントまで来て帰っていかれるお子様連れの方を見たこともあります。
温泉施設としては日帰り利用が主体で、ワンドリンク券付で約3000円、スーパー銭湯とは一線を画す価格設定のため、ぎゅうぎゅうと混み合うことはありません。(ロッカー数により入場制限もかかります。)
大人がゆったりと楽しむための温泉です。(併設のプールではナイトプールもあり、賑やかな夜もありますが……..。
チェックイン前に日帰り施設を無料利用する場合も宿泊フロントへ立ち寄り要
日帰りも宿泊も設備名は『神戸みなと温泉蓮』となって中で繋がっているので、宿泊の方はチェックインからアウトまでは両方の設備を行き来できます。ただ、チェックインについては、日帰りの方と宿泊の方で全く別の入り口となっています。宿泊ロビーは優雅な作りで、ロビーに松などが植っていたりします。
なお、宿泊者は、チェックイン前とチェックアウト後のどちらも日帰り温泉客として施設を1日中使うことができますが、チェックイン前の利用時には一旦宿泊者側フロントに行って、「今から日帰り施設を利用したい」旨の申告が必要です。また、日帰り施設のロッカーには大きな荷物は入りませんので、荷物の多い方は日帰り施設利用前に宿泊フロントで荷物を預けます。
チェックアウト後の利用の際は、宿泊清算をしたときに受領した支払い精算書を日帰りフロントで見せると入場できます。宿泊前後の無料利用時は日帰りレストラン水蓮でのワンドリンクはつきませんのでご注意を。後、日帰りのポイントカードは日帰り施設で精算したときのみ付きますので、そちらもご注意を。
ややこしいので、入館するタイミングによる違いを以下の表にまとめてみました。
日帰りの方 | 宿泊チェックイン前 | 宿泊チェックインからアウト | 宿泊チェックイン後 | |
入館方法 | 日帰りフロント | 宿泊フロント立ち寄り後 日帰りフロント | 宿泊フロント | 支払い精算書を持って 日帰りフロント |
利用可能設備 | 日帰り用設備 | 日帰り用設備 | 日帰り用設備・ 宿泊用設備 | 日帰り用設備 |
費用 | 日帰り利用料 | 無料 | 宿泊費 | 無料 |
ワンドリンク | ○ | × | × | × |
日帰りポイント | ○ | チェックイン前に事前 精算をした場合○ | × | ○ |
お部屋は基本和洋室で、充実したアメニティ完備
宿泊の場合、スイートに泊まったことがありませんので、スイートの構成は不明ですが、客室の9割以上を占める一般客室は全て和洋室。広々ツインに和室がついていて、2名利用時も4人分(なのか2回分なのかは不明)のコーヒーやアメニティが置かれているため予備として便利です。コーヒーは系列のラグジュアリーホテル「ラ・スイート神戸」のブランドのもの。ごく稀に上島珈琲ブランドの時もありました。
また、大浴場にも化粧水からヘアケア用品に至るまでアメニティは揃っていますが、お部屋にもボトルで設置されています。ちなみに大浴場にはドライヤー以外にヘアアイロンまで完備されています。主なドライヤーはRefaです。
館内全てで着用可能な浴衣は全サイズがあらかじめ揃っており、客室のみ利用の就寝用パジャマも別にM・Lサイズが各2枚置かれています。たまに男性でつんつるてんの浴衣で歩いていらっしゃる方がいますが、下まで見たらLサイズありますよと教えてあげたくなってしまいます。
宿泊者が入れるお風呂は2箇所
宿泊者は日帰り温泉施設の他に、宿泊者専用の展望露天風呂という宿泊棟最上階にある温泉の利用が可能です。展望風呂は海を眺めながらのお風呂(循環)とジャグジーがありますが、源泉掛け流し温泉・炭酸泉・暦風呂といった変わり種のお風呂は日帰り施設にしかありませんので、日帰り施設も必ず利用した方が良いと思います。設備の差はリストをご参照下さい。源泉掛け流しの泉質別効能は慢性皮膚病、慢性婦人病、虚弱児童です(日帰りお子様は入れませんが)。
なお、この温泉で私が唯一残念だと思うところは露天風呂に屋根がないところ。日中は紫外線対策はタオルで顔を防御ぐらいしかできず、雨の日は入れないことはないですけどツラいということになります(故に女性側露天風呂日中ゆとりがあっていいのですが。)
宿泊者専用展望風呂設備
- 露天風呂 展望温泉(循環)
- 露天風呂 ジャグジー
- 内湯 温泉(循環)
日帰り、宿泊者共用側設備
- 露天風呂 源泉掛け流し温泉
- 露天風呂棚湯 2人分の寝湯付き(白湯)
- 露天風呂壺湯 1人用×2個(白湯)
- 内湯 温泉(循環)
- 内湯高濃度炭酸泉 (弱アルカリ性化粧水風呂)
- 内湯 暦風呂 (12月は柚子等本物の植物が浸かってます)
- 水風呂(28度 冷たすぎない様調整済み)
- ドライサウナ
- ミストサウナ
原則宿泊者限定のライブ割烹ブッフェ
蓮の宿泊プランの夕食で最も標準的なのが、ライブ割烹ブッフェのプランです。今年はまだいただいてませんが、例年身がたっぷりのずわい蟹が出ていました。ここ数年私に取って「蟹食べに行こう」というと、城崎など日本海側の名産地ではなく、蓮がその行き先となっていました。
蟹以外は写真が少なく申し訳ありませんが、蟹がなくても楽しみにしているのは、1人鍋に入った神戸牛のすき焼きです。生のまま自席に運んでくるとスタッフの方が火をつけてくれます。ローストビーフも定番で、大きなお皿に盛り付けておいてくれます。
写真は撮っておりませんが、そのほか数々のお惣菜類や天ぷら、お寿司なども揃っています。
また、デザートも非常に充実、スタッフの方が入れてくれる善哉のほか、ラスイート神戸の小菓子や、ケーキ類もカラフルに並んでいます。
ちなみに、夕食付きでないプランで予約しても、日帰りのお食事処が夜も空いているので安心です。1000円台でおでん定食、生姜焼き定食がある他、ちょっといい御膳(鍋付きで何種類ものおかずが揃っているもの)もあります。
夕食後は展望バー「REN」で夜景を楽んで
長らくお休みをされていて、展望露天風呂の前後にお水を飲む場所として解放されていたバー。今は営業が再開していますので、神戸の夜景をベストスポットで見ながらお酒をいただけます。(写真はお休みが始まる前に伺った際のものです。)
朝食ブッフェは「洋食もアリ」
お食事の最後は朝食ブッフェ。お惣菜類や、卵ソーセージ等定番料理以外に、健康系のお粥やパンもずらり。パンは種類が多く温めるトースターや、巣蜜(はちみつ)もあったりとするので、夕食との変化を楽しむなら「洋食」の選択肢もアリだと思います。
地元民がリピートする良い宿、ぜひ皆さんもどうぞ『神戸みなと温泉蓮』のお隣ニューオープン施設アクアリウムとフェリシモチョコレートミュージアムもぜひ。