京阪四条駅すぐの場所にある京都南座。歌舞伎が上演されていることは知っていたものの入ったことはありませんでしたが、季節・日付限定で舞台体験ツアーというものが開催されていることを知り参加してみました。
予約は松竹公式サイトから
予約は歌舞伎のチケット購入と同じ扱いとなっており、日付時間指定をして郵送またはコンビニ受け取り等で紙チケットを取得する必要があります。料金は1,800円/人です。
また、常時行っているわけではありませんのでご注意を。
京都 南座の場所は?
京阪四条駅目の前です。阪急 京都河原町駅からも徒歩3分程度となります。
各フロア座席等の自由見学(写真撮影可能)
入場開始は、体験開始時間の15分前から。その空き時間に1階から3階までの座席などを見学することができます。
正面玄関からの廊下
アールデコ様式の照明が特徴の赤い絨毯が印象的な廊下を通って一回席へ。場所によって照明の形が変わっているためインテリアを見る楽しみも味わえます。
1階座席と桟敷席
このイベントチケットには1階の座席番号が記載されていて、そこに荷物を置けます。
下の写真の1階も奥の方。舞台から見ると端の方のお席は桟敷席です。
座席に荷物を置きつつ見ると座布団はairweave でした。長時間の座り心地を考慮してなのでしょうね。
桟敷席は堀ごたつ風になっていました。昔は本当の桟敷席で4人掛けだったお席で、花道の背景としての役割もあるお席です。
2階席
2階席は正面もサイドも椅子席です。2階正面の席はロイヤルシートといわれ、座席幅が少し大きいとのこと。
3階席と『大向う』(おおむこう)
3階席に上がると、かなり急な角度に座席が配置されている様子がわかります。
この席は昔は立ち見席で大衆の常連さんの座席でした。
歌舞伎では演目途中に「⭕️⭕️屋」など客席から声がかかることがありますが、この掛け声自体または掛け声をかける方を大向うといい、この大衆常連席からかかるものとなっています。
花道・唐破風とアールデコ様式の照明
歌舞伎場の特徴として見られるのが、舞台の上の方に見える唐破風というお城の屋根風の装飾。昔は客席は桟敷席を除き屋外で、舞台にのみ屋根があった頃の面影を残しているとのことです。
そして客席を真っ直ぐ伸びて舞台に繋がっている通路が花道です。写真ではグレーの保護仕様となっていますが、見学時でなく実上演時は舞台も花道も『檜』です。
煙草は歌舞伎に縁があるもの 喫煙所が立派
煙草(煙管)は歌舞伎の中に取り入れられているが故か、南座の喫煙所は立派でした。私は吸わないのですが、思わず中まで入って写真撮影してしまうほどです。
幕開け
開始時間となって一旦着席。登場人物はいませんが、光と背景の演出を味わって花道へと移動です。
花道体験とスッポン
まずは座席から花道を見てみます。花道の突き当たり、役者が登場してくる場所には揚幕(あげまく)がかけられています。写真では見辛いですが、右中央部分に穴が空いているのが見えます。実はこの穴から舞台上の状況等を見て、タイミングなどを計る重要な役割があるとのことです。
その後は実際の花道に向かいます。花道の入り口は1階廊下。客席に入っていくような扉から小部屋に入り、そこから花道へと向かいます。
花道の長さは17m。
養生されてはいますが、花道を実際に歩いて舞台へ。
下の写真が実際花道から見る役者さん目線での座席です。
花道の途中、パンフレットによると揚幕から7分、舞台から3分の位置にせりがあって、「スッポン」と名付けられているそうです。
このせり、妖怪などのおどろおどろしいものの登場用なのだとか。
花道を渡り切った後に振り返ると、役者さん目線で客席全体を見ることができます。
舞台演出体験❶時間の移ろい
舞台の演出体験の始まりは、描かれた1枚の背景に対して様々な光を当てることでの時間の移ろい演出です。
まる1日の時間の移ろいを体験します。
舞台演出体験❷廻り舞台
舞台には大きな円形の切り込みがありますが、この円形に沿って舞台は360度回連するようになっています。
1箇所に乗って360度舞台が動く様子を体験できました。
舞台演出体験❸せり上がり・下り
グループは❸つに分かれ、外から見学、せり上りの体験、下りの体験と順番に全て体験できます。
せり上がった舞台は高さ180cm。前の舞台が同時に下がっていることもあって体感する高さは倍。足がすくむ高さです。
次の体験はせり下がり。実際の舞台では奈落に下がった後、早着替えなどをするため、下ではバタバタと役者さんが走り回ったりするとのことです。
せり下がりの醍醐味は再び浮上する時に客席が目線に入ってくるところ。気持ちは登場する役者さんそのものです。
最後の体験 緞帳の裏側
最後の体験は、緞帳の裏側。客席からの目線ではなく、舞台側で緞帳の裏を見たらどうなるのか。
結果は『火の用心』の表記でした。
その後は、唯一の撮影禁止タイム。理由は真っ暗な舞台で幕を早開けしての場面転換演出を体験するため。全員スマホを鞄に入れて光を遮断します。
歌舞伎特有の拍子木の音が聞こえ、幕が早く開いて明るい客席が再び現れると。
花道には、南座のゆるキャラ『みなみーな』でした。
モデルは南座正面にある大きな提灯です。みなみーなが振り返ると、そっくりな背面が現れます。