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宮古島地下ダム資料館訪問 川や湖がないのに地下水豊富な宮古島(2023年5月情報)

宮古島には川も湖もない。でも農業が盛んで、リゾートも多くあって。その水資源があるのは地下ダムのおかげということはご存知でしょうか。

地下ダムというのは、雨水が川ではなく地中に染み込み、その染み込んだ水が海に流れてしまう前に、堰き止めて地中で貯水を行うものです。

ゼネコンの方が研修などで訪れることもあるという宮古島地下ダム資料館を訪ねてみました。通りすがりに看板をみて正直10分ぐらいでさっと見れるのでは?と思っていましたが30分以上自分のスケジュール上のタイムオーバーになるまで展示に引き込まれました。

宮古島地下ダム資料館は案内看板が出てから何もないところを数キロの場所

正直ナビがないとおそらくたどり着けない宮古島地下ダム資料館は、空港から見ると南西方向にあります。観光でも通りそうな道路の案内→をみて曲がってから数キロ。若干不安になった頃に建物が現れます。

案内自体も小さいので注意です。

道路上の案内看板
宮古島ダム資料館前の広場

入館料は大人330円・撮影不可

入館料は大人330円です。

この資料館、会社研修で行ったら大変かなと思うところは、置いている紙資料が一切ない上、写真撮影も一切不可というところ。

現地で自分で読んで見てメモしたものだけがレポートの素材となりそうです(私観光なのでレポート不要ですが、ブログ内容薄くなります…..。)

地下ダム資料館の建物

開館時間と入館料案内看板
入館券(ちなみに訪れた日は令和5年5月5日の5並びでした)

宮古島の水の不思議

宮古島の地下水は毎日大量に海に流出しているため、磯の匂いがしない海岸があります。

そして、雨が降ったときの舗装道路以外、水たまりができないところが不思議です。

その理由は石灰岩だけで構成された島であること。

宮古島は地球上で唯一つ、石灰岩だけで形成されている大型の島なのです。

なにもしないと雨はそのまま地面に吸収されていき水資源としての利用はその時限りとなってしまいます。

宮古島の主な地下ダム

宮古島には、主に以下のような地下ダムがあり、『ガー』(湧水)につながっています。(写真は撮れませんが、現地にいくとその流れが図示されており、宮古島の水の恵は地下ダムによって成り立っていることがよくわかります。)

砂川地下ダム →インギャーマリンガーデン

仲原地下ダム→ムイガー

福里地下ダム

保良地下ダム→保良ガー

水圧だけで水あげスプリンクラー

地下ダムにより堰き止められた水は、一旦高いところに吸い上げられ、農業用水などに再分配する仕組みを持っています。その吸い上げる仕組みをファームポンドといいます。

水は高いところに一旦上げられるため、農地のスプリンクラーは水圧のみで噴き出ているそうです。

現地展示ではこの水の流れをライトによって表した展示が見えます。

地下ダムを作るケーシング削孔の解説

現地では、ダムを作る際にボーリングしていく『ケーシング削孔』について、動画・展示物にて解説されています。

削孔機械の鉛直をチェックし、5m掘って土砂を取り出すという流れで堀り進めて行く工程です。ケーシング削孔用ベースマシン→先行削孔用ベースマシン→三軸削孔用ベースマシン→越流部排土用ロッド式クラムシェル→原位置攪拌用ベースマシン→越流部排土用ロッド式クラムシェルといったダム工程に使う土木機械についても模型でその役割が解説されていますので、興味のある方は是非(すみません、このあたりは現地でメモしたものの素人すぎて解説が覚束ず)

近隣のフルーツ農園 まいぱりで地下水を見ることができる

資料館では写真撮影ができませんので、宮古島の地下ダムのすごさをなかなか十分に伝えられませんでしたが、別日に訪問したフルーツ農園 まいぱりのエントランス付近で『水溜まり』のようなものがあり、そこで地下ダムの役割を簡単に解説していました。

まいぱりの地下ダム解説

宮古島でこれほど農業が発展している背景、実は自然の恵みだけでなく、地下ダムという大きな技術が支えているということを学べる良い機会になりました。

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