【宮崎シーガイア②】湯道を極める「おゆのみや」入浴記

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに訪問した目的の一つは、温泉。ここの温泉にはスイートに宿泊の方は無料、一般の方は有料の事前に予約できる貸切温泉があります。

貸切温泉は複数ありますが、一件別格でかつ1日3枠の時間帯のみ入ることのできる温泉が「おゆのみや」です。

おゆのみやは、作法・湯室・湯道具を用いて様式美を極める湯道を体験できる施設となっています。湯道自体は、放送作家の方が提唱されているとのことですので、歴史のある道ではありませんが実際に入ってみると「礼儀」等日本の美徳を大切にされているイメージです。

おゆのみや 外観

予約可能タイミングは無料で利用できるスイート宿泊者と有料でもクラブルーム宿泊の場合は3か月前、一般宿泊者は1ヶ月前から可能です。私は一般利用者ですので人気のありそうな20時の時間帯が予約できるかドキドキしましたが、電話予約すると第一希望時間が空いていました。おそらく現段階ではネット予約はなく電話予約のみとなります。おゆのみやは6500円/2時間。お風呂と思うと高級ですので、一つのイベントと思って予約すると良いかなと思います。

当日は温泉フロントで「おゆのみや」利用であることを告げると係の方が貸切温泉の最奥にあるおゆのみやの建屋に案内して下さいます。

おゆのみや 入り口の目印

入口からすでに風情が。

以下に記載する湯道の各タイトルについては、冊子の内容を引用させていただいております。

おゆのみや 湯道1.合掌

湯道の在り方は冊子をいただけるので、それを確認しながら進めます。まずは、煩悩の塊で写真撮影を終えたあとですが合掌し、お湯の時間との切り替えを行いました。湯桶に向かって実施することと、お湯に感謝することが作法です。お湯に感謝は合掌していなくても温泉に行くたびに自然に感じていることですが、合掌するとより強く感じますね。

おゆのみや 湯道2.潤し水

写真とり忘れていましたが、まずはお水で体を潤します。これは、長時間温泉を楽しむのにとても大切なことですね。

おゆのみや 湯道3.衣隠し

脱いだ衣服はタオル・布等で隠します。有馬温泉の高級旅館 欽山に伺ったときに、大浴場に入っているお客様方が皆さん棚の衣服を綺麗にタオルで隠している状況を見て、やはり品格が違うなと感じたことを思い出しました。(常時ではなく、品格あるお客様が揃った時間帯だったのかもしれませんが)

おゆのみや 湯道4.湯合わせ

湯桶で3度体を清めます。いわゆるかけ湯ですね。お湯の温度の確認もこのタイミングです。熱すぎると湯もみをするとなっています。

おゆのみや 専用手ぬぐい(お持ち帰り可能)

おゆのみや 湯道5.湯三昧

そして、メインの工程、湯三昧ですね。心ゆくまで温泉を楽しみます。おゆのみやの天井画は月と桜。天気に関係なくお湯三昧が可能です。湯道では「心を湯に集中して雑念を去り、没入する」とありました。

おゆのみやの湯船
おゆのみや 湯船の上の天井画

おゆのみや 湯道6.垢離(こり)

汗をかいたら一旦上がって水浴びをするとのことです。超時間お湯にはいるときに水風呂と併用するのと似た効果ですね。おゆのみやでは、風情ある井戸のようなものがあって気分を高めてくれます。ちなみにシャワーは別室に独立して設けられていてシャンプー・トリートメント・ボディソープもありますので、機能的に利用できますのでご安心ください。

おゆのみや 井戸(?)

おゆのみや 湯道7.近慮(きんりょ)

絞った手拭いで体を拭くだけではなく、内側の汚れを確認しながら湯桶を洗い、湯桶の水を切る。周りの方への配慮を欠かさないことが「道」の基本ですね。

おゆのみや 湯道8.風酔い

おゆのみや 湯上がりどころ

お風呂上がりに風を感じてゆったりします。このときに甘味をいただくのも良いようで、おゆのみやではマンゴーゼリーが用意されていますが、ここでいただくことも後からお部屋でいただくこともできるとのことでお持ち帰りで用意していただきました。

おゆのみや 湯道9.合掌

合掌に始まり、合掌で終わる。最後もお湯に感謝して、おゆのみやを後にします。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。