灘五郷は文字通り5つの郷があり、御影郷の福寿さんなどはまだ巡れておりませんが、まずは五郷とも足を踏み入れておこうと、最も東側にある今津郷に。
今津郷のモデルルート
今津郷に絞ると訪問できる箇所は1箇所、大関さんの『甘辛の関寿庵』となります。そこへのスタートは、阪急からも行きやすい今津駅。
阪急今津線終着駅、または阪神電車の『今津駅』から甘辛の関寿庵には阪神電車の駅ポスターには9分とあります。

今津郷巡りを西宮郷巡りに繋げるのであれば
時間に余裕があってモデルルートとするには、この今津郷、甘辛の関寿庵の前の『酒蔵の道』を西側にまっすぐ行けば、西宮郷と隣接しているため、以前紹介した西宮郷のルートと繋げて訪問するのが良いかと思います。
酒蔵通りを西に進めば、西宮郷と今津郷の分岐案内があるため、ここまで戻って西宮郷に入っていけば、日本盛さんから始まる西宮郷巡りにつなげられます。
甘辛の関寿庵
有名な大関さんの蔵(工場)付近にある試飲場所兼お土産物屋さん兼喫茶です。大関さんの蔵は外側からその巨大さを眺めるぐらいしか観光としてはできないので、試飲等は工場まで行く手前にある『甘辛の関寿庵』で行います。
大関さん蔵は外側からその大きさに驚きを
ちなみに今津庵の酒蔵は全2軒。もう1軒の今津酒造株式会社(扇正宗)も大関さんのすぐ隣にありました。
甘辛の関寿庵外観
甘辛の関寿庵自体は、趣ある蔵の雰囲気。大関さんの本社と工場に向かう手前の酒蔵通り沿いにあります。宮水と酒文化について書かれた銘板があります。
入って右が『甘』の部分お菓子が置いてあり、左奥にいくと『辛』の部分お酒を置いているところです。試飲場所も左奥にて扱われています。
喫茶はお菓子コーナーの奥にありますので、声かけして中に入りました。
甘辛の関寿庵喫茶
喫茶は明るい雰囲気です。座った座席は大きなガラス越しに坪庭が見えます。
メニューは酒蔵らしい 酒カステラセット・酒まんソフトや甘酒も心惹かれますが、グランドメニューにない差し込みメニューである、数量限定・手作りの『お抹茶と高級上生菓子のセット』にしました。私がオーダーした後、他の座席のこの特別メニューを下げられていたためもしかしたら最後の一個だった!?とほくそ笑んでしまいました。上生菓子の上に高級と書かれている以上最推しなのでは、と勝手に解釈して期待して待ちます。
提供されたセットは期待を裏切らない美しい和菓子。坪庭にも映えます。お菓子は全体がしっとり柔らかで、中のこし餡も淡い色合い。甘すぎず上品です。春の和菓子は柔らかな雰囲気が落ち着いて良いなあと思います。
その美味しさの秘密がメニューを読むと『そりゃあ美味しいわ』と言いたくなります。ポイントは以下のようになっています。
お菓子は『菓子処丹洛』さん(豊中市)のものだとか。
- 全国菓子研究団体連合会会長賞受賞の菓子職人さんの手作り!
- 餡は京都丹波大納言小豆・備中白小豆の最高級品(京都産)
- 粉末酒粕を配合(他の材料は京都産でも今津郷らしさあり)
- 低糖薄味(上品さの秘訣)
甘辛の関寿庵の『甘』ショッピング
現地でお菓子をいただいてその美味しさに、他のお菓子も見てみようとショッピング。大関さんマークの酒フィナンシェや季節にあった一口イチゴ大福もあります。
甘辛関寿庵の『辛』ショッピングと試飲
奥のお酒のコーナーに行くと有料試飲のコーナーがあり、1杯100円という価格で試飲をすることができます。
辛のコーナーといいつつ甘党の私は、今回は試飲ではなく、ショッピングでもと甘いお酒を探してみたところ。春らしい甘いお酒を発見。
ワンカップが強力な商品であるためどうしても、おっさ・・・・、男性的イメージの強い大関さんのイメージの真逆を行く『いちごにごり酒』に一目惚れで、即買いしました。
このお酒はびんだけではなく、注いでみても可愛らしい色合い。おつまみなしでもじっくり味わえる深みと甘みがありました。お値段も税別480円(300ml)とお手頃。荷物にならないのであれば買いだめしたかったと思えるものでした。酒蔵巡りは、やはり甘党にも嬉しいものですね。
甘辛の関寿庵のご紹介のはずが、甘々の紹介になってしまいましたが、物販コーナーの多くは、灘五郷らしい辛口のラインナップですので、辛口派の方も安心して行ってみてください。
立ち寄り見学(六角堂)
甘辛の関寿庵の目の前にある瀟酒な洋館風の建物『六角堂』。なんとあるのは小学校の敷地内。明治15年に建設された洋風校舎なのだとか。
授業のある日の午前中のみ事前連絡すると1階を見学させてくれるそうです。