2022年に入って、灘五郷巡りを盛んに行っていますが、ずっと行きそびれていた『白鹿クラッシックス』。
今回訪問できたためご紹介します。
白鹿クラシックスに行くには?
白鹿クラッシックスは灘五郷の東から2番目『西宮郷』にあります。
阪神電鉄の駅でいうと、阪神西宮駅が最寄り(といっても徒歩15分程度)です。阪急電鉄ご利用の場合は今津駅が阪急・阪神間の乗り換え駅となりますので、今津駅からは徒歩22分ぐらいとなりますが、そちらからでも訪問できます。
私は今回白鹿クラッシクスの帰りに、もう一つの宿題事項であった日本盛煉瓦館での試飲を行ったため西宮駅出発・今津駅着のルートを取りました。
白鹿クラッシックスは物販・飲食店舗ですが、酒蔵巡りとしてはお隣に白鹿さんの酒ミュージアムがあります。
酒ミュージアムは以前に訪問していたため、今回訪問していませんが、以下の旅行記をご参照ください。
白鹿クラシックスと創業360年記念飲み比べ
白鹿クラシックは城とグレーの『和』を取り入れた外観です。駅から遠い側(海側)が正面入り口となり、正面に向かって左側が物販店舗・右側がレストランとなっています(中からでも行き来できます。)
ランチタイムも予約可能
白鹿クラシックスは有名人気店のため、予約してから訪問する方が良いともいます。ランチタイム・ディナータイム共に予約が可能です。
私は今回、名物の粕汁鍋(茶美豚)と花かごのついたランチを予約しました(3608円/人)。ランチ・ディナー共に2,508円から11,000円と幅広くライトなものから会席まで揃っています。
個室和食とありますが、テーブル席と個室
個室和食と紹介されていますが、個室はリクエスト制。テーブル席も多くあります。テーブル間隔は広めにとられており、間隔が気になるような近いお隣席は空席とされていました。(並んでいる方もいらっしゃったのであえて運用されているのだと思います。)
お酒は変わり種派も正統派も
白鹿クラッシックスに来ると普段はビール派の方も日本酒をオーダーされる方が多いと思いますが、変わり種派も正統派も対応できるさすがのラインナップ。
『和Sakeサングリア』は、丸いグラスに丸氷たっぷりフルーツのせで、サングリアというだけあって甘い味付け。ワインではなく日本酒ベースであることをしっかり感じつつも甘党には嬉しい味と見た目の華やかさが最高の逸品。時折スタッフの方が運んでいるものを目で追ってみてもこのメニューを頼まれている方が多かったように見えます。
『なみなみスパークリング』は座席前でグラスに並々と注いでくれるサービス付でグラスから溢れるぐらいの泡を楽しめるもの。甘党でない方がライトなものをと希望するとこちらが良いかと。
創業360年記念 超高級純米大吟醸酒の飲み比べ
白鹿さんの創業360年と白鹿クラッシクスさんのリニューアル6周年を記念して、なかなか日頃手がでない1万円・2万円・3万円(各税別・1800ml価格)のお酒を45mlづつ飲み比べる『創業祭セット』がありました。
飲み比べ価格は2,640円。高級酒飲み比べだけあって利き酒セットとは倍以上お値段が変わりますが、日頃飲めないお酒を試飲で!という酒蔵巡りにはピッタリのメニューです。
オーダーするとクリーム酒粕チーズをサービスでアテとして提供して下さいました。
「左から順番に1万円・2万円・3万円となります」と素人にもわかりやすい説明で提供され、価格以外の付帯情報はなし……。
全て大吟醸ですので、これが好き・嫌いというのは感じずどれも美味しいのですが。初めお料理を頂かずに単体で、試しに飲んだところは『黒松白鹿純米大吟醸』が甘さもあって1番かと思いますが、酒粕汁やチーズと合わせた時にまろやかに味が広がるのは『鳳凰白鹿純米大吟醸』だと思います。
三年熟成のものは馥郁たる香りという通り、何か通常の日本酒にない良い方向のクセを感じるというか。
(超高級酒の良さの違いを語れるほど舌が肥えていないため表現が稚拙ですみません。)
お料理はまず座付吸から
お料理の初めに出てくるのは座付吸。座付とは文字通り席について初めに出てくるものをさします。
お吸い物というより、出汁そのものをまず一旦味わって、これから始まるお食事に期待を高めるという役割なのでしょうか。
座付吸の後に出てくるのは一口サイズの蕎麦のみとろろ。こちらの名物は粕汁鍋とお蕎麦ですので、まずは出汁と蕎麦の味見からという意味だと思います。
花かごと花言葉
次に出てくるのが花かご。オレンジ色のガラスカップはさくらどうふとのことで、彩りを添えられています。
アスター〜信じる恋〜の札については説明がなかったのですが、アスターで検索すると花言葉が信じる恋でした。
2名分とも同じ花言葉が書かれていたので、アスターに意味があるのかなとギリシャ語・ラテン語では星を意味することからも何か雰囲気の良い言葉かなと。
一応店舗HPも検索してみると別の花の花言葉が書かれていたので、花かごにちなんで花言葉なのでしょう。
名物吟醸粕汁鍋
日本酒で吟醸というと精米歩合が60%以下のこと(大吟醸は50%以下)。吟醸粕汁は吟醸酒を作る際にできた酒粕を使うのか、吟味して醸すという意味かは定かではありませんが、酒蔵らしいこだわりのある味の粕汁鍋です。甘味は伏見の黄桜カッパカントリーさんの粕汁よりは甘さ控えめですが、粕汁より鍋の方が具材が多いので具材の甘味を生かす味でさすが名物というものです。鍋をいただいた後、そのままお出汁だけをいただきたい味です。
もう一つの名物十割蕎麦
コースの締めのお蕎麦ですので、一口サイズだろうと思っていたらフルサイズでした。こちらのお蕎麦は十割。小麦粉を使わないお蕎麦です。十割蕎麦の特徴は蕎麦粉自身の味と香り、ふつっと切れる食感にありますので、さっぱりと締めにはピッタリのお味です。
最後は梅のシャーベット。
お昼間から日本酒を飲んで良い気分で次の訪問地日本盛に移動です。
日本盛 酒蔵通り煉瓦館で試飲
日本盛の酒蔵通り煉瓦館は前回伺った時には健康診断会場となっていて、すぐに退散したため、再訪してみました。
こちらの施設は、日本食レストラン・ガラス工芸の体験施設と物販店舗があって、2Fはこの日閉鎖されていました(前回階段が開放されていたのは健康診断だったからかと)。
試飲メニューは建物の外でも確認できるため、試飲したいお酒を決めて、入ってすぐ右手に売店に行きます。
すでに超高級大吟醸を程よく飲んだ後でしたので、限定醸造という言葉に惹かれて『超特選 限定醸造 大吟醸』 60ml 300円をお願いします。
こちらでは試飲の機械ではなく、一杯づつボトルから注いでくれるスタイルです。
試飲以外に限定品を瓶詰めで持ち帰る量り売りなどもありますので、ドライバーさんなどは持ち帰って楽しむのも良さそうです。