大阪中之島エリアは2022年2月、大きな変革がありましたが、そのエリアの中心的ホテルである『リーガロイヤルホテル大阪』。
(この旅行記は中之島美術館開館より前のものです。)
大阪の人であれば、おそらく知らない人はいないと思う老舗ホテルです。
リーガロイヤルホテル大阪とは言わず、リーガロイヤルホテルといえば大阪をさします。昭和10年創業(前身の新大阪ホテル)の本家本元ホテルです。
大阪駅からバス・タクシーが中心となるエリア
大阪駅から車で7分。歩くと遠いエリアとなります。大阪からだと東梅田から天満橋駅経由で中之島駅に向かうという遠回りな方向となりますので、中之島駅を使うのは京阪方向から来られる方ということになるのでしょうか。
そのような立地であることから、リーガロイヤルホテルはバスまたはタクシーで向かう方が最も多いかと思います。バスは大阪駅から10:00ー21:00の時間帯は6分間隔で出ています。お隣の大阪国際会議場のバスも同じバスとなりますので、平時時間帯によっては積み残しもあるほど混み合っていました。
リーガロイヤルホテル老舗のエントランスホール
リーガロイヤルホテルらしさを最も感じる広大なロビー。高い天井のロビーラウンジでお茶を飲む時間は大阪近郊に住んでリーガロイヤルホテルでのお食事等長く訪問の機会をもった人は最もリーガロイヤルらしさを感じるところだと思います。
リーガロイヤルホテルのナチュラルコンフォートフロアとは
リーガロイヤルホテルの最上級、プレジデンシャルタワーの方が利用できるエグゼクティブラウンジは、アフタヌーンティタイムは正に『デザートブッフェ』の様相で大盛況だとききます。
リーガロイヤルホテルでは、その最上級プレジデンシャルタワーと一般客室のカテゴリの間に『カフェラウンジ』が使える『ナチュラルコンフォートフロア』が存在します。(カフェラウンジはデラックスフロアの方も使えます。)
この『ナチュラルコンフォートフロア』。カフェラウンジ以外に室内プールが無料で利用できるという特典があります。
私もこのプール利用特典を見て、客室カテゴリをナチュラルコンフォートフロアに決めました。
ナチュラルコンフォートフロア客室は優しい自然のコンセプト
ナチュラルコンフォートフロアの客室は、お部屋により『花』『空』『海』『森』の自然をコンセプトとした4タイプとなります。
このお部屋デザインは『空』。カーテン・ベッドスカートのコーディネートも優しい色合いです。
スリッパはフカフカのリーガロイヤルロゴマーク入り。パジャマは快適な糊付けなしの上下セパレートでした。アメニティはイギリスのアロマセラピーアソシエイツが置いていました。
ロゴ入りアメニティ袋がてんこ盛。かつ入浴剤まであるのが嬉しいですね。
あと、便利なコンセントがあるセキュリティボックス。こういう細やかな配慮が嬉しいですね。
カフェラウンジは静かな空間
前々項にも書かせていただきました通り、プレジデンシャルタワーのエグゼクティブラウンジは豪華で大盛況のようですが、カフェラウンジは豪華ではありませんが、読書できるほど静かなのがありがたいスペースです。
ラウンジのお花のマークが薔薇ではなくマーガレット(違ってたらすみません)なのもこのカフェラウンジのカジュアルコンフォートなコンセプトを表していると思います。
フードプレゼンテーションはなく、お食事は朝の軽食のみ。
リーガロイヤルの紙コップに入れた珈琲と清潔感がありがたい小袋入りの小菓子を取ってソファーでぼんやり外を眺めたり、読書に浸ったりする時間はコンフォータブル!という表現が似合う感じ。
初めて伺ったホテルのラウンジで、あれも取らないと、これも取らないとついつい気をせいてしまうのは(貧乏性の)私だけかもしれませんが。そんな焦りもなく、ただただ持参した小説を読むというのは、正しい『何もしないホテルライフ』だと思います。
朝食も軽食メニュー。パン+ヨーグルト+珈琲のイメージ。ホットミールなどはありません。
ただ、パンには豆腐パンなど変わり種もあって、トースターはバルミューダ。品数は少ないながらもさすがリーガロイヤルホテルと思わせるシーンは所々にあります。
週末の朝食時間帯はさすがにほぼ貸切状態とはいかないものの、滞在時間が短いからか混み合ってはおらず快適。
人との接触を控えるけれども部屋にこもりきりは嫌だと思う今のホテル滞在にはぴったりの快適さのあるラウンジでした。
リーガロイヤルホテル地下1F 道頓堀 今井
リーガロイヤルホテルには数多くのレストランがありますが、少し軽めにいただくなら道頓堀 今井の鍋焼きうどんなども良いかと思います。
地下1Fの道頓堀 今井の向かいには、鉄板焼き屋さんがあり、ウェスティン都ホテル京都のDominique Bouchet Kyoto 「Le Teppanyaki」のシェフが昔勤めていたところらしく、道頓堀今井さんのエピソードトークをされていて、かちん系のお餅を食べる時には喉に詰まらせないようによく噛んでというお話をされていました。(全くの余談でしたが)。
道頓堀 今井は1838年創業の芝居茶屋から引き継がれる歴史を持っています。芝居茶屋から始まり、なぜか楽器店を経て、蕎麦・うどん店となっていく老舗店です。
大阪で生まれたきつねうどんをはじめとする、単品から板わさなどの一品類で(リーガロイヤルホテルにしては)、お手軽にお食事を楽しめます。
鍋焼きうどんは鴨肉、焼き穴子、蒲鉾、青ねぎなど、具材も豊富。有名店のおだしを存分に味わえるメニューでした。
山形の啓翁桜
2022年の2月にリーガロイヤルホテルに立ち寄らせていただいたときに国際会議場側のロビーには、早くも桜が飾られていました。
そこに置かれていたリーフを見ると、山形の啓翁桜だそう。s
桜は、夏に次の年に咲く花芽ができて、秋に気温が下がると休眠状態に入って、暖かくなると休眠を打破して開花に向けた動きに入るそうです。
山形県は国内でも早く秋が訪れ、初冬の気温も低いため、確実に桜を休眠状態にさせる環境が整っているそうです。その休眠した桜を促成栽培技術で育て、開花準備のできたつぼみの状態で出荷されるそうです。そうすると、暖房の入った室内では、お正月から3月上旬に満開になる桜を愛でることができるそうです。立春とは名ばかりの2月の厳冬期に春らしさを愛でられるのは素敵ですね。