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二条城 公式ガイドツアー参加記 二条城の見どころ 参加者限定通常非公開エリア 葵の御紋と菊の御紋(2022年10月情報)

夜のライトアップイベント NAKED FLOWARS 2022 秋 二条城参加の翌日、今度は日中営業の二条城に入館し、有料ガイドツアーに参加しました。

二条城の見どころは記載した内容以外にも過去記事にも記載の通り沢山ありますが、今回はツアーで得た情報での見どころをご紹介します。なんとなく眺めていてはわからない視点でどうぞ二条城をお楽しみください。

二条城ガイドツアー申し込み方法

二条城ガイドツアーはアソビューサイトから事前に申し込みをするか、当日入城枠もあります。

参加費用は1,000円。大人一人につき小学生まで無料です。

二条城ガイドツアーをアソビューサイトで見るにはこちら

二条城入城料金は『二の丸御殿』混みのものを別途購入要

ガイドツアーには二条城入城料金は含まれないため、別途購入が必要です。入城料金の種類は2種類あり、二の丸御殿入城が含まれるもの(1300円)と含まれないもの(800円)がありますが、ツアーには二の丸御殿の解説が含まれますので、必ず入城できるものを購入して下さい。

二条城入城券購入はこちら(アソビューサイト)

二条城ガイドツアーの所要時間

2022年秋のガイドツアーは60分コース。二条城は大きく二分すると本丸エリアと二の丸エリアがありますが、二の丸エリアのみのコースとなっています。

現在工事中の本丸は約1年半後(2024年)、工事を終えるようですので、その頃に再訪したいものですね。

完璧に残っている唯一のお城 二条城

配慮が様々にあるお城、それが1603年長く続く江戸時代、京都での将軍の居城となった二条城です。

そしてユネスコの世界遺産となった理由は、改変を加えられることなく当時のままの姿を完璧に残すお城であること。大変希少なお城です。s

そのちょっとマニアな見どころをご紹介します。

二条城の見どころ❶ 一重の東大門の想像

東大門はご覧の通り現在は二重(2階建のような感じ)です。が、徳川家光公が、後水尾天皇をお招きになった天皇行幸の際には、天皇を上から見下ろすという失礼をしないため、門は一時的に一重に作り替えられたそう。そして、その後はまた二重に。

東大門

二条城の見どころ❷そのまま残っている番所

番所というのは、江戸から来た武士が寝泊まりした場所です。そして、この番所も全国でこれほど完璧な形で残っていることが希少な場所です。

当時は50名ほどの武士が寝泊まりしていたようです。

この番所、昨年訪問した時にはコンサートが行われていました。イベント情報を確認して訪問すると良いものがあるかもしれません。

二条城番所

二条城の楽しみ方❸唐門の獅子のお腹

二条城といえば唐門。というべき二の丸御殿の前に建つ唐門。

二条城唐門

今回唐門で注目したいのは正面から見た左上部。

ここ!

この白いものなんだと思いますか?

白いもの

正解は獅子のお腹。このお腹の反対側に、正面の獅子が描かれています。

表から見た獅子

様々な角度から描かれた獅子が唐門を護っています。

二条城の見どころ❹葵の御紋と菊の御紋探し

内側から見た唐門に突き出た3本の柱。この柱の先にある金色の御紋は、菊の御紋。

ところがある日、その菊の御紋が外れて現れたのは葵の御紋だったそう。

これこそ大政奉還に纏わる遺物。大政奉還の後、二条城の徳川家の威信を表す葵の御紋は次々と皇室を表す菊の御紋に上書きされていきました。

しかし、屋根の鬼瓦や二の丸御殿の襖の引き手(ドアノブにあたる部分)、いくつかのものは変更できないものとして、葵の御紋がそのまま残っています。

二の丸御殿では、変更出来なさそうな襖の引き手の中でも天皇陛下がお休みになるお部屋だけはしっかり菊の御紋になっていたりもしますので。この御紋探しとその背景の想像は二条城をじっくり拝見する見方の一つとなると思います。

三本の柱 ここ!

鬼瓦に残る葵の御紋

二条城の見どころ❺二の丸御殿の入り口に牛車を想像する

二条城の二の丸御殿の入り口は非常に広い横幅を持っています。これは天皇が行幸された場合に牛車が入れるようにしたため。広い玄関口の中まで牛車が入れたそうです。

広い玄関口を見るとき、牛車の姿を想像すると良いと思います。

二の丸御殿

二条城の見どころ❻二の丸御殿の襖絵の雰囲気の違い

二の丸御殿内は写真撮影が出来ないため、見比べ方法を。二の丸御殿を大きく3つの用途エリアに分けると以下のようになります。

❶徳川家の威信を表すエリア

❷親藩大名たちと親しい時を過ごすエリア(黒書院)

❸極限られた人だけが入れる将軍が休むエリア

その中で襖絵がどのように描かれているか、違いを感じるのが一つの見方となります。

見学順路の前半となる徳川の威信を感じられるエリアでは襖絵に虎が描かれていたりと勇壮。

金地に襖の枠を超えて大きく立派に描かれた松の絵は、26歳の若さの狩野探幽がリーダーとなって描かれた大作です。

そして中盤は、親藩大名等、徳川家からみて気を張らずにすむ相手のためのエリア黒書院。こちらは勇壮さではなく心安らぐ美しさをテーマに描かれている絵が。日本の美しい風景や四季の花々が狩野尚信(狩野探幽の弟 当時20歳)の手で描かれています。

そして最奥は将軍が休むためのお部屋。絵画は水墨画となります。落ち着くお部屋となっています。

※ガイドツアーに参加すると、ここで将軍の寝室に程近い通常非公開エリアに入れてもらえます。

二条城の見どころ❼中のお部屋の名前と外の庭を見比べる

二の丸御殿には蘇鉄の間(そてつのま)と言われているお部屋があります。中を歩いていると場所が分かりにくいですが、外二の丸庭園の蘇鉄の場所の前にあたるエリアです。

現在は蘇鉄は一本しかありませんが、当時は十五本もの蘇鉄が立派に見えたそうです。そういう姿を想像しながらお部屋を見学すると良いと思います。

二の丸庭園 蘇鉄のあるところ
二の丸庭園蘇鉄

二の丸庭園は特別名勝。全体の美しさを味わうのはもちろんのこと紀州青石も愛でたいところです。

二の丸庭園
紀州青石

有料ツアー参加者限定 通常非公開エリア

有料ツアー参加者特典として、売店の向かいにある竹で封鎖された門の向こうに入れてもらえます。

売店
向かいは竹で封鎖

そこにあるのは、二の丸御殿の裏側です。雲母(白い石)輝くお庭にあるのは当時のお手洗い、そして庭のさらに奥にあるのは台所と配膳室です。

二の丸御殿の裏側台所前庭

沢山のお武家様が揃った二条城、表を支える裏側も大規模だったことを思わせます。

手前が配膳室 奥が台所

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