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日光 渡邊佐平商店 酒蔵見学訪問記 甘党女性の酒蔵巡り 有料見学お土産はお洒落ボトルの大吟醸(2022年8月情報)

さて、ブログ『ゆきたびとん』では、灘五郷・京都伏見・奈良と甘党女性の酒蔵巡りとサブテーマを設けてレポートしていましたが、今回は遠出!栃木県日光市 日光誉の渡邊佐平商店さんです。

渡邊佐平商店

有料酒蔵見学をじゃらん遊び・体験で予約すると体験料以上分のお土産付き

渡邊佐平商店の酒蔵見学はじゃらん遊び・体験で1,000円/人で予約しました。コメント欄に希望時間も書いておきます。

有料見学は酒蔵の中を丁寧にプライベートで解説していただいた上に後ほど紹介するお土産付き。お土産はこの後、中禅寺湖金谷ホテルのお土産ショップで同じような日光誉の大吟醸を見かけたのですが、1450円もしていました。(いただいたのは原酒で22年8月製造の詰めたて酒ですので全く同じかは不明ですが)。体験料の方が安かった!と小さな喜びがあったため、有料プランをご紹介させていただきます。

じゃらん遊び・体験 渡邊佐平商店有料見学プランを見る

場所は日光 道の駅の向かい

場所は、日光東照宮から約10km離れた日光 道の駅の向かいです。私が借りたレンタカーでは目的地表記ができませんでしたが、そういう方は『日光道の駅』を目的地として入れると、その真向かいが渡邊佐平商店です。

日光 渡邊佐平商店は純米にこだわりがある酒蔵

到着後、まずは純米吟醸についての解説。『純米酒』とは、米と水のみでできたお酒です。

酒蔵巡りを行って、最上級のお酒ばかりを飲んでいると、日本酒って全部純米ではないの???と思ってしまうこともあるかもしれません。

が、実際は日本でつくられる日本酒の内、純米酒の割合は23%しかありません。それ以外のお酒は、醸造アルコールが入っていたり、糖類や酸味料・ブドウ糖や酸味料で旨味をつけたりされています。米を糖に分解して作る純米酒と比べて、糖を付与して作ったお酒は米の量が半分ぐらいで済むそうです。(日本で一番売れている白鶴さんの○。こちらが純米酒ではないサンプルとして置かれていました。が、兵庫県で灘五郷に行ったことがあるという私たちには、これはこれですごくいいお酒です!ともフォローをされていました。○は2リットル930円のお酒ですから、価格優位性もありそうです。)

ただ、健康には純米酒!ということで、渡邊佐平商店は純米酒作りにこだわっているとのことで、吟醸酒では精米歩合55%、大吟醸では40%の精米歩合のお米でお酒作りを行われています。

精米で削っている部分はお米のたんぱく質と脂肪の部分。大吟醸ともなるとこの雑味を半分以上取り除いているため、スッキリとした味に仕上がります。

実際に日本酒は適量(1合程度/日)を飲むとボケるリスクが低下すると言われているそうです。ただ、3合以上飲んでしまうと逆に上がるようですので、適量意識が大切ですね。

純米酒ラインナップ

ワインは糖分付与表記が義務付けられていない!?

このとき、教えていただいた内容で驚いたのは、日本酒に糖分を付加すると表記義務があるのですが、ワインには糖分を付加しても表記義務はないそう。それは、海外から入ってくるワインには書かれていなくても糖分を付与したワインが沢山入ってくるため、国産品のみ糖分付与を表記して不利になることがないようにとの配慮からだとか。

日本酒はそのような配慮がないため、糖分を付与すると表記義務があるのだとか。日本酒の世界は厳しいですね。

渡邊佐平商店の酒蔵の中は

ここで見せていただけるのは、展示専用の場所ではなく、実際にお酒を作る場所。現代の酒蔵で利用されている道具の見学ができます。

甑起こしと甑倒しとは?

甑という文字を撮って満足してしまい、甑そのものの写真が…..ありませんでしたが。

訪問した8月は日本酒作りではシーズンオフで、実際に日本酒が造られるのは日光の気候では10月から3月。その始まりを『甑起こし』と呼び、終わる時期を『甑倒し』と呼びます。

そのお米作りの代表的な道具『甑』とは、お米を蒸す道具。

お酒造りでは、お米は『炊く』のではなく『蒸す』のですが、その理由は?

炊くとお米が柔らかくなりすぎるため、蒸すことで硬めのおこわ状態の粒々となり、お酒作りには最適な状態を作り出すことができるとか。

そのお米の浸水具合は、美味しい酒造りの『肝』にもあたる非常に重要な工程。お米の状態・品種や気温等沢山の要素を元に経験で浸水具合を決めていかれるそう。品種ごとに決められた綿密なメモも見せていただけました。

浸水具合は本当に微細な量でも影響が出るようで、最後はお米に霧吹きで水を吹きかけて微細調整までされることもあるそうです。

酒蔵巡りをすると日本酒は技術が集結された芸術品に感じますね。

日本酒造り道具

『造り酒屋は納豆を食べない!』その理由は?

浸水の次のこだわりは、酵母・酒母造り。発酵を促す暖かい部屋麹室は、その酒蔵の空気に含まれる菌たちが重要な役割を果たしています。

お酒造りの現場で見る酵母はそもそも『良質にカビた米』。酵母は英語で言うと『イースト菌』。ゆえに、『酒粕でパン作り』は別に普通のことなんですよと教えていただきました。

『菌の状態を最善に保つため』、酒蔵で働く方々は納豆を食べないそうです。

聞いたことありますよね!?的に言われて、今まで巡った酒蔵を思い返しましたが、関西の酒蔵では聞いたことがありませんでした。

そもそも、関西では納豆文化が低めなため『食べないのが当たり前』として説明されていないのかもしれませんね。

私はそもそも納豆食べませんが、酒蔵を訪問される日は皆さんも納豆を食べるのを控えて向かうのが礼儀かもしれませんので、気にかけていただいたら。

酵母

酒母室の様子

仕込みのお部屋の天井が空いている理由は?

酒母室の後に見せていただけるのは仕込みのお部屋。この天井部分、空いています。

空いた天井の下にある仕込み樽

その天井が空いている理由は2Fから材料を注ぎ込むことができるように。

最近の酒蔵では仕込み樽は半地下など低い位置に設置されることも主流なようです。

2Fへの階段

米2000Kgに対して必要な水は2,800リットル。日本酒作りにはこの仕込みで使う水の他、米の量の約10倍の水を使うそうです。

兵庫県灘五郷の宮水は『硬水だけれども鉄分が少ない』非常に希少なお水だそうですが、基本は鉄分を嫌うため『軟水』で作るとか。京都伏見も『軟水』で柔らかい仕上がりにと言っておられましたが、ここ日光も『軟水』。

ただ、もしかすると10年後は『硬水』で非常にクセのあるお酒が流行るかもしれない、そうなると日光の温泉層が役に立つ日がくるかもと言う、社長さんのお言葉もありました。日本酒の世界の中で移ろう流行り、将来も楽しみですね。

日本酒度って何?

日本酒をオーダーしようとした時に、甘口・辛口等ではなく日本酒度で書かれていることもありますが、その日本酒度についても教えていただけました。

日本酒度とは『比重』のこと。比重が思いのは『糖分が重い』から。この比重軽いのはプラス、思いのはマイナス方向で示すためそのため日本酒度は『マイナス』方向に進むほど甘いとのこと。甘党としては必ず覚えておくべき情報です。

日本人は『生』が好き?

日本酒の種別として、酒蔵で試飲をするとよくあるのが『原酒』表記。

原酒というのは、アルコール度数の調整をしていないお酒のこと。

もう一つよく見る表記は『生酒』。日本人はCMで生炭酸(よく考えると普通炭酸水は生だけど…..)という表現が受けるほど、『生』という言葉が好きで選んでしまいがちですが。

それは、フレッシュ感を生という言葉から感じて全て良いと感じてしまうことによるもの。

生だから全て良いという訳ではなく、生酒は『火入れをしていない』お酒であるがゆえに、置いておくとだれてしまいます。そのため、長く置いた生酒は御燗(おかん)に向かないということもあるため、シーンに合わせて選ぶのが正解のようです。

渡邊佐平商店有料見学のお土産品はお洒落ボトルの大吟醸

さて、本記事冒頭近くでじゃらんの有料見学で、中禅寺金谷ホテル売店で1450円の値段がついていたお土産(中禅寺湖ホテルのものが原酒だったかどうかまでチェックしていませんでもしかしたら少し違いがあるかも)をいただいたというお話がありました。

見学後、売店に移動した段階で、まずそのお土産品を解説してくださいました。この大吟醸は日光のお米で使われていて精米歩合45%の大吟醸です。

200mlが美しい透明ボトルに詰められていて贈答品にも使えそう、と1人1本はお家用、もう一本は贈答することに。

お土産品大吟醸

そのほかの購入品

その他、日光滞在中に楽しむ大吟醸(1250円)と生酒(490円)も購入。あと、自分へのお土産として、酒粕の入ったお醤油も買ってみました。

お醤油の正確なお値段覚えていないのですが、1,100円ぐらいだったと思います。

この大吟醸、奥日光のリッツカールトン日光のレストラン『レイクハウス』でも提供されていました。一流の証ですね(リッツカールトン日光でいただくと3500円ぐらいしますので…お得なお買い物になりました!)

大吟醸 清開

特別純米生 清開

酒粕入りお醤油

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