ノリタケの森は、洋食器で有名なノリタケさんの世界を堪能できる施設で、名古屋駅から徒歩圏内にあります。そこにあるクラフトセンターは、ノリタケミュージアムと絵付け体験設備との融合施設です。
ノリタケの森は、名古屋駅から1.1km
ノリタケの森は名古屋駅からバスでも行けますが、1.1kmですので歩くのも良いかと。徒歩約15分です。
なお、クラフトセンターは、煉瓦色の建物ではなく、白い建物です。
クラフトセンターは入館有料
ノリタケの森の入り口付近のギャラリーや、ショップは入館料不要ですが、クラフトセンターは絵付け体験のみの方でも入館料が必要です。
大人500円ですが、このお値段でオールドノリタケの美しさを鑑賞できるのは安いぐらいだなと感じました。65歳以上の方は300円で高校生以下は無料です。
クラフトセンター1F・2Fの一部は撮影禁止
1Fと2Fの絵付けコーナー以外は写真撮影禁止。展示物は1Fがノリタケのボーンチャイナができるまでの解説となり、2Fでは職人さんの素描などの絵付作業の解説です。
2F 絵付けコーナー
絵付コーナーは10時オープンですが、絵付けは約2時間かかるため一度席が埋まってしまうと中々空きが出ません。10時に入場される方はまずは絵付けから始めることをお勧めいたします。
絵皿を購入して申し込み
絵付コーナーは絵皿が下絵ありなしどちらでも送料込みで2,000円です。(複数枚同梱でも費用変わらず)。
植物図柄以外にも鯨やシャチホコなど、お子様の喜びそうな絵柄もありました。また、羨ましくも絵心のある方はもちろん下絵なしの白いお皿にフリーに描くことも可能です。
夫は❶、人一倍不器用を自認している私はもっとも塗るところが少なそうな❷を。ただ、やってみてわかったのは❷のように曲線を一回で美しく描かないといけないシンプルな絵は逆に難しいような気もします……。ということで(?)これ以降❷の絵柄の様子は写真がありません。
テーブルの上の道具類
絵の具は12色。赤色以外は混ぜても良いそうです。絵の具はとのり剤をパレットに取り、混ぜ合わせて使います。
ピンクとパープルは絵の具でみた時の色と焼き上がりは変わります。
筆は太さが3種類。後は自分で下絵を入れるためのボールペンがあります。
絵付
塗り絵のような形で色を入れていきますが、焼き上げるとピンクの線が消えるので、縁取りも必要です。
❷の絵皿は見せられる出来ではないので、絵付けコーナーに飾られていた焼き上がりの写真を。
見本はどれも素晴らしいものですね。
なお、裏には日付なども書くことができます。
絵の具はすぐに乾くので、色つけが終わったら宅配依頼に出せます。2、3週間後には自宅に発送して下さいます。
3F企画展 これって何?どうやって使うの?と常設展
企画展
ちょっと不思議な陶器展ということで、開催されていた使い方を想像しながら見る企画展です。
金属部分に紙をつけ、余分なインクを拭き取るプロッターや、剣山いらずの花器となるローズボールなど、説明を読みながら見ていくようにできています。
常設展
常設展は工業製品として作られたディナーウェアなどが展示されています。
このたくさん並んだディナープレートは大正時代からから現在までの代表作品。時代の変遷を見ることができるようになっています。
4F 圧巻のオールドノリタケ
4Fは明治から昭和初期に製造・輸出されたオールドノリタケの世界です。
目の保養というのはこういうことかと思うほど、芸術的な陶器眺められます。
下の美しい壺は金盛という手法で描かれていて、紋様を焼成した後に金液を筆で塗っているとのことです。
陶磁器の表面に立体的な盛り上がりがある『盛り上げ』はオールドノリタケの代表的な製法とのことです。
金盛りはまずはイッチンというケーキのデコレーションのように粘土を絞り出す方法でまず盛り上げを作りってから 金を塗っています。
製法も興味もてますが、もう言葉要らずの美しさに感嘆です。
ゲームセットという、王侯貴族が狩猟を楽しむことに関係する鳥獣をモチーフとしたセットも、そのワイルドな対象を繊細に描いた様子にも圧巻です。
なお、ノリタケの森内の本格フレンチレストラン『キルン』訪問記は別記事にて掲載いたします。