②のなんばルート編はコース紹介の記事となります。
2階建てオープンデッキバスの申し込み方法、については梅田ルートと共通ですので、その記事をご参照下さい。
なんばルートの出発も大阪駅
なんばルートも出発地、帰着地は大阪梅田となります。
また、バスの種類は梅田ルート、なんばルート共通です。

2階建てオープンデッキバス市内観光 『なんばルート』
大阪駅前から出発
バスターミナルを出ると空とビルが天井方向に見える開放的なバス。難波ルートでも始まりは大阪駅を出ます。
お初天神
梅田の東側エリアは『曽根崎』エリア。近松門左衛門の世話物浄瑠璃『曽根崎心中』の舞台です。露天神社がお初天神と呼ばれるようになったのも、この曽根崎心中の主役が、お初だったから。そのお初は一人でお初天神通(飲食店街)の入り口で微笑んでいます。この飲食店街は『おは天グルメ』といわれ、60店舗ほどの飲食店が入っているとのことです。お
初天神の飲食店には行っても、なかなかこの目線でお初の看板を見ることは少ないはず。こういったところが、2階建てオープンデッキバスの面白いところですね。
大阪市役所
大阪市役所の前にある大阪のカラフルな文字が写真中央下部にあるのですが、それは、万博に向けて東京オリンピックであったピクトグラムに準えて作られたものだそうです。
大阪の特色は良くも悪くも『人』。濃密な人の文化を表現するにはピッタリですね。
御堂筋
御堂筋は大阪の梅田からなんばへと南北に伸びる4kmの道路で、北から南方向への一方通行です。大阪の幹線道路である御堂筋が一方通行なのは、大阪万博の時に渋滞緩和のために全ての車線を南向き一方通行にしたのが始まりです。(今でも渋滞するため難波⇆梅田移動は地下鉄の方が早いことも)
その御堂筋、ガイドさんに言われてよく見ると側道があることがわかります。この側道は昔馬車道があった名残です。
南御堂の三門を兼ねたホテル
御堂筋の名前の由来はこの道路沿いにある2つのお御堂さん。北御堂・南御堂があって、南御堂はホテルになっています。
座席が反対側で写真にあまり写っていませんが、エクセルホテル東急の1Fから3Fまでの間を占める大きな門が空いています。この門は南御堂の三門。
三門を併設するホテルとして新たなランドマークホテルの在り方を示しているようです。(この三門をしっかりみたい方は、C・D席がおすすめ)
道頓堀の看板
御堂筋を南に下っていくと道頓堀エリア。
以前、徒歩で道頓堀を歩いた旅行記を書いた時に、人生でグリコの看板を写真にとることがあるなんて!と思いましたが、今度はまさかの2階建てオープンデッキバスから観光客として道頓堀の看板を見ることがあるなんてという気分でしたが。
注目なのはもう一つ。えびす橋の欄干に並んでいる意匠はお好み焼きのこてになっています。グレーの細い棒が並んでいる一個一個がこての形をしている点が見どころの一つです。
なんばHIPSのウォール
なんばHIPSにはイベントのとき以外誰も登らない高いロッククライミング用のウォールが取り付けられています。スタート地点からして、2階建てオープンデッキバスから見上げる高さ。
登ると考えるだけで足がすくむ高さですね。
千日前通に並ぶ列の先は
並ぶのが嫌いな関西人を並ばせると言われているこの行列の先は。
行列の先はなんと『おはぎ屋さん』当日賞味期限のおはぎの有名店。玉製屋さんだそうです。若そうな方も並んでいましたが、絶品なのでしょうか。徒歩だったら立ち寄りたいところでした。
国立文楽劇場
国立文楽劇場は元々あった芝居小屋を発展させた文楽・浄瑠璃専用の劇場。建物の建築家は黒川紀章さんです。
奇数月には、劇場内の小ホールでマジックショーや落語など、文楽・浄瑠璃になじみのない方でも劇場に来てもらえるような馴染みのあるショーが実施されています。
大阪の寺町
大阪に寺町があるのはご存じでしょうか。(私には全く馴染みがありませんでした。)
大阪の寺町の寺院の数はなんと70余。この場所は大阪城の南西にあたり、幕府直轄の地になった時に大阪城の南西の守りを固めるという砦の役割を兼ねて集められた寺院だとのことです。寺院は広い敷地を持ち、強固な作りをしているため、砦としての役割に適していたといいます。
この寺院の宗派で多いのは浄土宗。徳川家が浄土宗であったことから浄土宗の寺院が多い時には50ぐらいの集められています。
全国都道府県の寺院数、最も多いのは愛知県、それに次いで多いのは大阪ですが、大阪より京都の方が寺院イメージが強いのは公開されているところが多いからかもしれません。
でんでんタウン
大阪の電気街は日本橋。でんでんタウンと呼ばれています。インバウンドの方々に喜ばれるかもしれないオタロード(メイド喫茶等があるところ)は一本道を挟んだところにあるということです。ということで、ここで見られるのは電気屋さんのみです。
通天閣と新世界
大阪の天王寺手前ぐらい、新世界とよばれる地域は、周囲に高い建物のなかった時代に天に通じるような『通天閣』が新たな世界感を感じさせたから。
通天閣は初代は77m、現在は108m。国の登録有形文化財となっています。
通天閣の展望台のさらに上、張り出した部分は床がガラスばり。
通天閣のHP を調べてみると、このルーフトップの特別展望台、18時から18時30分の30分間は5,000円という現実的なお値段で貸切できるようです。(別に一般展望台の入場料要)。告白やプロポーズにピッタリと書かれていますが、吊り橋効果を最大限に狙ったものになりそうですね。
また2022年5月にはタワースライダーなるアトラクション もオープン予定とのこと。もちろんタワーの上層からはスライドするのは無理で、タワーの3Fから22mの高さを10秒で下りるアトラクションです。
ディープな大阪というところも、歩くのは若干…..(偏見?)という方もバスのデッキから観光できます。
ガイドさんのご説明でも『お昼からお酒』などの単語が出てきますが。
天王寺動物園
通天閣を超えると天王寺エリア。ディープな大阪と先進的な大阪の併存する街です。天王寺動物園は日本で3番目に古い動物園。1番が上野動物園、2番目が京都市動物園、それに次ぐ歴史です。
2階建オープンデッキバスから動物が見えるかどうかについては、残念ながら見えませんでしたが、特徴は(数年前に行ったきりでうる覚えですが)猛獣との距離が近いことだったように感じました。
下車可能ポイント:あべのハルカス
あべのハルカスは2階建オープンデッキバスの下車可能ポイント(これ以降の乗車権放棄・下車のみ乗車不可)です。天王寺駅となりますので、地下鉄御堂筋線・谷町線とJR環状線の駅がある便利な立地ですので、次の観光地の場所や宿泊地に合わせて下りることができます。
伊丹空港の高さ制限の影響を受けないあべのハルカス
あべのハルカスは2階建オープンデッキバスのなんばルートの最大の見どころでもあります。高さ300mのビルは日本最高の高さ。あべのハルカスの建設検討段階で航空法が改正され、あべのハルカスのある拠点は高さ制限が『無制限』となり、300mもの高さのビルの建設が可能となりました。
中には近鉄百貨店・オフィスがあり、38Fから58Fはマリオット大阪都ホテルも入っています(フロントは19F)。最上階とその2フロア下までは、展望台になっています。以前、このマリオット にポイント宿泊した際には展望台の入場チケットを2名分くれました。今でも展望台チケットをもらえるプランもありそうです。(通常は大人1500円)
あべのハルカスは海風をいなすように階段状の立地となっており、形状も特徴的。下車される方も『2階建てオープンデッキバスとあべのハルカス』の組み合わせ写真は記念に撮っておくと良さげ。ディープとは対局にある『THE 大阪観光』写真となるかと思います。
吉祥寺(赤穂浪士ゆかりの地)
なんばルートは帰り道に通るのは四天王寺前夕陽が丘。この地域は夕陽を拝む習慣があったことから夕陽が丘の名前がついているそうです。この地域での見どころは四天王寺。ですが、この2階建オープンデッキバスのA座席からはこれこそ四天王寺という寺院は撮影できませんでした。
なお、その四天王寺の近くにあるのは、寺院専門の建設業『金剛組』さん。創業は578年という歴史で現存する世界中の企業の中で最古な企業だそうです。
撮影したのは、曹洞宗の寺院『吉祥寺』。赤穂藩藩主の祈願所で、赤穂浪士四十七士の墓所があるお寺です。
1701年に江戸城松の大廊下で、赤穂藩主であった浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が、旗本の吉良上之助(きらこうずのすけ)を切り付けて負傷させたことで切腹、藩はお取り潰しとなりました。そのことでお取り潰しとり藩の藩士が、浪士となったのが赤穂浪士です。赤穂浪士は主君の仇を取るため、負傷して隠居していた吉良上之介宅に討ち入りします。
この様子が描かれているのが、人形浄瑠璃などで人気となり、現代においてはテレビの時代劇となる『忠臣蔵』です。
なお、この黒の山型の模様、新選組の羽織と似ていますが、それは新選組が羽織を作る際に赤穂浪士の着物をモチーフにしたためです。
パインアメさん本社
私はこのツアーで初めて知ったのですが、パインアメさんの本社は大阪。パインアメはコラボ商品を多く出されているようで、あべのハルカスの展望台ではパインアメソフトクリームが販売されているそうです。
ビルを貫通する高速道路
なんばルートでは帰り道、高速道路を使って大阪駅に戻ります。
その際、今や観光名物となっているらしい、阪神高速がビルを貫通している部分を見所として紹介していただけます。このビルの改築の際に高速道路の建設予定地となっていて建築ができないとなっていたところ、平成元年に立体道路制度ができ、その第一号としてビルを貫通させる形での道路ができたとのことです。
2階建てオープンデッキバスは梅田ルートとなんばルートどちらに乗るべきか?
大阪に来る機会が少ない方には『なんばルート』が、見所が多く、大阪の魅力をバリエーション豊かに感じることができるため、おすすめです。
ただ、季節でいうと春。桜の季節に優雅な景観を楽しめるのは梅田ルートとなります。オープンデッキからお花見気分というのも『あり』かとは思います。