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2階建てオープンデッキバス 大阪 梅田ルートとなんばルート乗り比べ 【①梅田ルート編】

2階建オープンデッキバスとは?

大阪市の中心部。地下鉄や地下街が充実しているため意外と屋外の様子をじっくり見ることがない。

と、今回1時間で大阪の特長を知ることのできるオープンデッキバスに乗ることにしました。

2階建オープンデッキバスとは観光客用に改良された真っ赤な2階建のバスで2階の屋根の部分がなく、また2階窓は見通しが良いようにほぼ全体がガラス仕様となっています。

大阪のこのオープンデッキバスは近鉄バスさんが運行されています。

大阪オープンデッキバス

乗り比べもできる定期2ルート(2022年4月現在)

晴れた日には、暑くも寒くもなくオープンデッキバス乗車に最適な気候である4月。

大阪駅前バスターミナル発着の定期運行ルートは2種。

梅田ルートは大阪駅から桜宮、大阪城方面を巡って、天満橋周辺の大川、中之島、そしてレトロビルが最近人気の北浜を巡ります。

なんばルートは大阪駅からまずは御堂筋を南下、道頓堀から大阪の人も意外と知らない寺町を通って天王寺に向かいます。

と、書いてしまうと大阪を知っていると自認されている方は「全部知っているかも」と思ってしまいそうですが、ガイドさんの案内と日頃見ない角度からの見学で新しく感じるものも多くあるかも。

ルート図

申し込み方法と料金

予約は高速バスを予約する時に使う『発車オーライネット』や『JR西日本バス窓口』・電話等で予約が可能です。

2階建オープンデッキバス予約方法(近鉄バスさんHP)

また、現地ツアー等を手がけられているVELTRAでもお取り扱いされていました。

VELTRA(公式)予約サイト

料金は梅田ルート・なんばルートとも1,500円です。

出発は大阪駅前バスターミナル

JR大阪駅中央改札の前の通路を北側外(伊勢丹・ルクア方面)に出たところが大阪駅前バスターミナルです。2022年4月現在の2階建オープンデッキバスは『大阪市内観光』という名前でのりばは7番です。(写真はなんばルートの時のものですが,梅田ルートも同じ乗り場でした。)

JR大阪駅を出たところがバスターミナルの中

梅田ルートの座席は『A・B』側がおすすめ

2階建オープンデッキバスの座席は左右2席づつの各列4席。

予約すると座席は指定されていますが、空いていると変更も可能とのこと。もし選べるのであれば、梅田ルートは大阪城を見るために左側がおすすめとのことでした(ガイドさん談)。また、前方3列目までは上を見上げた時に屋根が遮るところがあるので、4列目以降の方が前の視界は開けています。

2階建オープンデッキバスの2F座席

2階建オープンデッキバス市内観光 『梅田ルート』

伊丹空港の高さ制限を学ぶ 大阪駅前

大阪駅の近辺は伊丹空港との距離の関係上、建物の高さ制限があります。

出発してすぐみる阪神百貨店の上のオフィスビルは190m。東京からお越しになった方は大阪駅真前にしてはビルが低いなという印象を受けられる方もいらっしゃるようですが、その印象は高さ制限によるもののようです。

この阪神百貨店ビルは2022年3月にオープンした新しいもの。徒歩観光の旅行者にとってはビルよりも阪神百貨店の食品の品揃えの方が見どころポイントとなりそうですが、屋根のないバスから眺めるとその高さも見どころになります。

大阪駅前阪神百貨店ビル

大阪の道の名は?

国道1号線とは東京の日本橋と大阪を結ぶ、東海道(東京⇆京都)と京街道(京都⇆大阪)の経路をおおむね踏襲する大幹線。その国道1号の終点と2号線の始点が交わる部分が梅田新道の交差点です。

梅田新道1号線は明治天皇の行幸の際に作られた道路です。

大阪は元々『難波の宮』のあったところでもあり概ね碁盤の目のように東西と南北の道が行き交っているのですが、大阪では東西を走る道路は『通り』・南北を走る道路は『筋』とよびますので、それを覚えておくだけでもなんとなく方向感覚がつかめそうです。

国道1号線の案内

天神橋筋商店街の『御迎人形(おむかえにんぎょう)』

天神橋筋商店街は日本一長い商店街として有名、かつ庶民的なイメージを強調したテレビロケ地にもなっている場所。

下車観光のない2階建オープンデッキバスでの観光での見どころはその商店街の中ではなく、アーケード上部に飾られている『御迎人形』となります。

御迎人形①

6月下旬から7月下旬に行われる天神祭(大阪天満宮のお祭り)のクライマックス船渡御と言われる大川をいくつもの船が行き交う行事がありますが、その時に『案内する先頭の船』に付けられた目印の人形が、御迎人形。

御迎人形は町人文化が花開いた元禄時代、浄瑠璃や歌舞伎を題材にして作られた趣向凝らしたもので、当時は50体ありましたが、現存して大阪の有形登録文化財に指定されているのは14体のみ。本物のうち、1体は大阪の帝国ホテルに飾られています。

天神橋筋商店街に飾られているのは、この御迎人形をもとにして、博多の人形師が作られた人形(レプリカと言って良いのか)です。

御迎人形が元々、各町角で飾られた後に船に取り付けられたという風習に準えて、町角展示をされています。

御迎人形②

大阪造幣局が桜の通り抜けで有名な理由

桜の通りぬけで有名な大阪造幣局。2022年は17万人の募集があり、すでに満席。人数制限のない時代は毎年60万人もの方が訪れていたとのことです。

大阪造幣局がなぜそんなに立派な桜を持っているのか。

その由来は、大阪造幣局が元々里桜を育成していた東堂藩の蔵屋敷だったところにあります。明治14年大阪造幣局ができる時にその蔵屋敷の敷地とともに『桜』も譲り受けたものです。

その桜、当初は造幣局局員さんのみがお花見をしていたようですが、明治16年局長の方が「局員だけでは勿体無い」と市民に開放されたのが桜の通り抜けの始まり。その一言が述べ何人の人の目を潤すことになったのかと思うと素晴らしいご英断ですね。

大阪造幣局

大阪城の石垣の南北の違い

大阪をあまり訪れたことがない方にとっては、2階建オープンデッキバスの梅田ルート側の最大の見どころは『大阪城』かと思います。

違法駐車がなければ、バスは1分程度大阪城のよく見える角度に停車してくれるため、じっくりと眺める時間が取れます。

大阪城

私は、というとその前の週に大阪城の西の丸庭園 に訪れたばかりでしたが、やはりガイドさんのお話を聞くとチェックしていないポイントを教えていただけました。

したの石垣の上に見える櫓は『戌亥櫓』。戌亥は方向を表しており、時計でいうと11時の方向つまりほぼ北側にある櫓です。

この北側に石垣が積まれたのは1620年、打ち込みはぎという仕様です。打ち込みはぎは石と石の隙間を埋めるために間石(あいいし)を入れたり、接合部を打ち込んでいます。

そして、このツアーではみることのできない南側は1630年頃にできた石垣です。その石垣は建設時期のたった10年の差で、切り込みはぎとなっており整然とした石垣が並んでいるそうです。過去の大阪城御座船乗船時にも大分石垣をみましたが、内濠の石垣写真でした………。

戌亥櫓の付近の石垣

大阪城の見えるコインパーキングから見える大阪城

また、車窓観光では全く必要はありませんが、『大阪城の見える』コインパーキングでは本当に大阪城が見えますねという超小ネタ写真を撮影。小ネタに楽しさが出るのはオープンデッキバスの非日常感がもたらすものでしょうね。(大阪城は見たいけど混み合うから近くには行きたくないという方向け?のキャッチコピーなのでしょうか。)

大阪城の見えるコインパーキング

大阪歴史博物館

大阪城の近く谷町4丁目駅付近にある大阪歴史博物館。博物館自体には訪問したことがありますが、ガイドさんから教えていただけたのはこの歴史博物館にある難波宮の本物の遺構のこと。当面は見学を中止されていると公式サイトに案内がありましたが、制限がなくなると20分程度遺構ガイドさんが解説してくださるらしいです。制限がなくなったら行ってみたいチェックポイントです。

大阪歴史博物館

(下車可能ポイント)八軒屋浜

2階建オープンデッキバスは車窓観光のみで下車観光はできませんが、梅田ルートでは、八軒屋浜が下車ポイントとなっています。

それ以降の乗車権放棄・下車のみ乗車不可ですが、天満橋駅に直結していますのでこのツアー後の予定が、地下鉄谷町線沿線であったり、京阪電鉄であったりする場合はここでの下車が便利です。また、道の駅ならぬ川の駅があるため見学して帰るという手もあります。

この八軒屋浜、名前の由来は元々船宿が8軒あったから。というわかりやすーい由来だとのことです。

八軒屋浜(天満橋)付近

北浜・中之島レトロ建築

大阪城を見終えると、バスは北浜・中之島エリアに入ります。

最近は若い方も含めて『北浜レトロ建築』散歩がはやっているそうです。

写真では屋根が切れて良い部分が消えていますが、ポットの見えている北浜レトロというカフェも混み合うことが多いそう。(赤い矢印のある小さなレトロ建築です)

北浜レトロ

次は、東京駅と同じ建築家『辰野 金吾』さんの手による大阪中央公会堂。地下1階に資料館があって無料で入れるそうです。

大阪中央公会堂

住友銀行大阪本店は雨樋までブロンズ製。今ではこの雨樋を作り直すとなると非常に高価なものとなるそうです。

住友銀行大阪本店

NHK朝ドラの「朝がきた」のヒロイン広岡朝子さんとゆかりの深い大同生命ビルは朝ドラファンの方の見どころともなっています。

大同生命ビル

航空法制限を受けるフェスティバルタワー

スタート地点の阪神百貨店のビルは航空法の制限を受けて190mの高さとなっていましたが、中之島に建つフェスティバルタワーは200mの高さがあるそうです。航空法の制限はビルそのものの高さだけではなく、重機の高さの考慮・イレギュラーがその差に影響しているのか、伊丹空港からの距離が違うからなのか。建築の世界は難しすぎですが。

フェスティバルタワー

数年後に参加すれば別の見どころが?大阪北ヤード

大阪最後の一等地と言われる大阪駅の北側に位置する大開発エリア。ここ数年は工事現場イメージしかありませんが、2階建オーブンデッキバスでの観光の終わりにみると数年後の新たな大阪の街並みを予感させる景色に見えるから不思議です。

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