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【会期終了】イグノーベル賞の世界展2022(大阪) 訪問記 撮影・SNS自由 体験可能な展示あり 猫は液体なの?(2022年11月13日まで)

大阪メトロ 御堂筋線心斎橋駅直結の大阪心斎橋PARCO。こちらでは以前ミラーボーラー星の旅というイベントで立ち寄ったことがありましたが、今回はイグノーベル賞の世界展を訪問。

イグノーベル賞とは?

イグノーベル賞というのは、ノーベル賞に対して、英語で否定的な意味を表す接頭語の『Ig』を付与したもの。裏ノーベル賞であり、人々を笑わせ考えさせた研究に対して与えられるものです。

イグノーベル賞の世界展 看板

笑わせるだけでなく、その後『考えさせる』ということがキーワードとなることに深い意味があるのか、各パネルの前ではじっくり内容を読む方々が多数訪れられていました。

展示会内 マーク・エイブラハムズ氏 挨拶

展示会の入場料当日大人で1,500円で深い世界観をじっくり味わえます。

イグノーベル賞の授賞式とトロフィー

1991年に始まったイグノーベル賞の授賞式は、高名な研究者が並ぶハーバード大学の講堂で、ユーモアを交えて行われます。

スピーチが長くなるとお子さまに批判されたり、授賞式最中に紙飛行機が飛ばされたりという厳粛とは乖離した空間で、尖った感性を褒め称える雰囲気となっています。

この紙飛行機を飛ばす雰囲気が会場の一角で体験できるようになっています。

イグノーベル賞の授賞式を体感できる展示

この授賞式で与えられるトロフィーは、ホームセンターで購入できる材料などで主催者により手作りされた『コストは抑えられている』のですが、皮肉やユーモアがたっぷり詰め込まれたもの。

トロフィー たわごと

時間のトロフィーはよく見ると、11(Z文字)と0(I文字)の間の目盛が1つ多いなど、じっくり味わえるものを秘めています。

トロフィー 時間

日本人は、細部まで突き詰めるタイプの人が多いからか、このイグノーベル賞と相性がよく多数の受賞者がいらっしゃいます。

日本人受賞者紹介パネル

各賞の受賞内容紹介パネルと体験コーナー

猫は液体? 2017年物理学賞

液体の定義を『入れ物の形に合わせてカタチを変えるもの』と定義することで出てくる発想。色々な入れ物に体の形を変えて入りこむ猫はもう液体なのでは?という発想。

さらには日本の猫カフェの癒しより、単体ではなく集団の猫について、ストレスを吸収してくれるという発想について調査したことに与えられた賞です。

猫は液体?

紅茶の正しい淹れ方の仕様書 1999年文学賞

なお、知ることでこの後の人生が豊かに過ごせそうな『正しい紅茶の淹れ方』を仕様化したことに対して与えられた賞。

自分では手がかかって中々できないかもしれませんが、この定義された通りの淹れ方で淹れた紅茶を想像するだけでも幸せな気分が味わえそうです。

科学的に裏づけされたくつろぎのティータイム、素敵ですね。

紅茶の正しい淹れ方の仕様解説

スパゲッティーを2つに折るには定義が(2006年物理学賞)

体験コーナーがついているのは『スパゲッティを乾麺の状態で折ると3つ以上の破片となるか』という展示。

実際に置かれているのは乾麺状のスパゲッティ。綺麗に2つに折るには、270度の角度をつけてひねって曲げていくという高度な方法を取らねばならず、通常3つ以上にバラけてしまうということ。

光ファイバーや建築構造の安定性を考える上での基礎の基礎としての研究にもなっているこの研究。

ご自宅でも体験してみることができますのでぜひ。

そして、3つ以上の破片になるということはスパゲッティの麺は飛び散る可能性が高いです。(会場では飛び散ったスパゲッティは自分で片付けましょうと書かれています。)

ご自宅で体験してみた時には、飛んでも汚れない場所で行って、その後茹でて食べることができるよう、食べ物を大切に。

スパゲッティの折れ方に関するパネル

実験用スパゲッティ

緊急事態にワサビは人を起こす 2011年科学賞

スパゲッティの実験も基礎の基礎として、世の中の役に立っていると思いますが、よりわかりやすく人の役に立つものと感じたのはワサビの警報器。

火災警報器の音が聞こえない聴覚障害の方にワサビの香で緊急事態を知らせるという発想が素晴らしいものです。

ワサビの警報装置のパネル
ワサビの警報装置

トーストにキリストを見る 2014年神経科学賞

人間の心理によって、3つの点があると顔に見えるよう補正されるというお話をテレビでもみたことがありますが、想像で補完されるものの見方を体感できる展示がありました。

トーストにキリストが見えることに関するパネル

以下の写真の数々のトースト、どれだけ顔に見えるのか、試してみてください。

さまざまなトースト

ヘリウムガスはワニの声も変えるか 2020年音響学賞

ヘリウムガスを吸って声を高くすることは、パーティーグッズなどにも取り入れられていて有名な話ですが、ワニの声も変えるかという実験については、VTRで放映されています。こういった展示会場でしか味わえないものもありますので、会場に行ける方はぜひ。

ワニにヘリウムガスを吸わせる実験パネル

ヘリウムを吸ったワニの声

会場外の広い廊下部分では『また覗き』体験を

天の橋立は海と空の関係を反対にしてみるために、また覗きでみてみるということが推奨されている観光地ですが、そういったまた覗きの効果について、体感できる展示が会場外に準備されています。

遠近感のある風景がまた覗きの効果を感じやすいようで、上下が逆さまになることより遠近感を感じたりする感覚の違いを体験できるものとなっています。

正面に展示物を見る

またのぞきで展示物を見る

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