三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺でのランチ 寺院共存型ホテルには『阿吽』を表す狛犬も

一休レストランのサイトで、京都の四条で個室ランチができるところを探していたところ、なんと2000円/人で個室選択のできるレストランを発見。

新しい綺麗かつホテル内ということで即予約しました。

三井ガーデンホテル河原町浄教寺 僧伽小野のランチプラン(一休レストラン)

三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺の行き方

三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺は京都で最も賑わう四条通りの烏丸と河原町の区間。車は渋滞するため、私もバスも使わず可能な限り電車+徒歩で向かうエリアです。

河原町に近い方の寺町通り沿いにあるため、阪急河原町または京阪祇園四条から徒歩が便利。ただ、出発地によっては京都市営地下鉄 烏丸からも充分に行ける距離です。京都駅から向かう場合は京都市営地下鉄で京都から烏丸に移動されると良いかと思います。

三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺エントランス

お寺とホテルが同じ敷地内に

2020年9月にオープンした三井ガーデンホテル河原町浄教寺は、寺院共存型。元々浄教寺のあった場所にホテルが建っています。

浄教寺は、平重盛が建造した500年の歴史をもつ浄土宗のお寺。(浄教寺の総本山は知恩院です。)

三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺ホテルの建物

ホテルのエントランスを入って奥に進むと右手にホテル棟があります。

そして左手には灯籠。

灯籠から先には浄教寺の入り口が。

灯籠

浄教寺

この門を入ると左手に本堂があり、右手のお堂でお参りもできるようになっていました。

ホテルの中はお寺の美術館のよう

ホテルの入り口を入ると、『長持』。世俗の荷物はここに納めて、このホテルの世界に入って行くという意味合いがあります。

仏具に代わり、人々が解いた世俗の荷を納め、静謐な空間に導く象徴的な役割を果たします。

三井ガーデンホテル河原町浄教寺HP

エントランス 長持

館内にはお香の香が漂っていて、仏教寺院を思い起こします。

ロビーに飾られている書画はなんの書かとホテルHPを熟読したところ、絵でも文字でもないとのこと。旅と空を表していて、空白の美を味わうのが良いとのこと。

フロント 書画

また、ロビーモニュメントはもとは『木鼻』。木鼻は木の端を意味していて、縦の柱を横通しして取り付けられる木の柱を突き抜けた部分の『端っこ』に施される装飾のこと。

このロビーに飾られる木鼻は1830年製造のものだそうです。

ロビーモニュメント

2Fにはレストランと大浴場あり

今回は昼食プランのみですので、利用できませんが、このホテルには大浴場があります。四条河原町至近で大浴場付きのホテル。利便性は最高ですね。

日帰り入浴は不可で、宿泊者のみというのも、この繁華街近い立地では宿泊者の方に嬉しい配慮だと思います。

そしてパブリックバスの案内の右下に置かれているのが『阿吽』(あうん)を表す留蓋瓦の『阿』(あ)の口を開いた方。対となる『吽』(うん)の口を閉じた方はロビーフロアにあります。

留蓋瓦は神社仏閣の屋根瓦の角に設置されて、瓦の端のところの隙間を防ぐという実用的な意味と、邪気を払う等魔除けの意味の両方を兼ねた装飾のことです。

HOTEL THE MITSUI KYOTOの梶井宮門にも桃の装飾が取り付けられていたのを思い出しました。

阿吽」の呼吸の由来

この『阿吽』、現代日本人には『阿吽の呼吸』という表現をよく使うと思います。

『阿吽』はそもそもが仏教の言葉で、サンスクリット語の『a hum』という音を表現したものです。『阿』(a)は全ての音の始まりの音(=宇宙の始まり)、『吽』は(hum)は全ての音の最後の音(=宇宙の終わり)となります。

この言葉を表す『阿』という言葉を発生する時の口を開けた様子と、『吽』という口を閉じた様子を現した狛犬を対としておくようになりました。

その狛犬が呼吸を合わせて協力するように見えることから『阿吽の呼吸』という息を合わせて協力する様子という言葉が生まれました。

この『阿』と『吽』の表情は、その後金剛力士像の表情にもなっています。

パブリックバス案内と留蓋瓦

レストラン 僧伽小野(さんがおの)

レストラン名が難しくて初め読めなかったのですが、『サンガ』というのはサンスクリット語で僧侶のこと。

このレストラン名ですが、精進料理ではなく、名物は御膳料理には鰻などもある一般和食レストランです。ホテルレストランですので、朝食から開いています。

今回は時間も45分ぐらいしか取れなかったため、お手軽鯛茶漬け御前をあらかじめ予約。

僧伽 小野 入り口

個室は完全個室と一休レストラン表示上は書かれていましたが、2名で予約のため、個室をパーテーションで区切った半個室でした。ただ、隣のテープるとの間に空席の4名がけテーブルを挟んでくださいます。

レストラン個室

運ばれてきた鯛茶漬け御前は鯛に味付けがされているのでお茶漬けではなくそのままお刺身+ご飯で食べても美味。胡麻豆腐やデザートのブリュレなどもあって2000円はとてもお得です。

鯛茶漬け御前

宿泊のプランも興味深い

今回は四条滞在時間1時間という短い時間しか取れず、ざっとランチを頂きましたが、この三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺の宿泊プランは、同じ寺町通り沿い(といってもかなり距離が離れている二条)の『一保堂茶舗 のお茶体験』とセットになっていたり、ロビーにある書画(ビッグアート)をテーマに据えたオリジナルご朱印帳とセットになっているプランもあって、興味深いものでした。大浴場が使えるならデイユースもありかなとあわせてチェックしたホテルでした。

三井ガーデンホテル河原町河原町浄教寺のプランはこちら(一休公式サイト)

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