サンカラ屋久島はオーベルジュを名乗っているだけあって、何を食べても美味しい!サンカラ宿泊記2話目はお食事紹介。チェックイン前にいただいたランチ・スイート客室用のレストランにアップグレードしたディナー・ハーフブッフェでいただいた朝食の全容をご紹介します。
サンカラ宿泊記は番外を含む3部構成でご紹介しています。
❷お食事編 ランチ・アップグレードディナー・朝食情報(本記事)
番外:屋久島4滝巡りと中間ガジュマル サンカラ発着レンタカー3Hコース
チェックイン前でも部屋付OK ayanaのランチ
サンカラのレストランは2つ。スタンダードとなるayanaはランチもいただけます。7月3連休中の宿泊の場合、事前に電話で予約要否を確認したところ、宿泊者は予約不要でいただけるとのこと。
と、不要としながらも空港送迎の時間に合わせて2名分のセッティングをして待っていてくれるなど、サンカラの良いところはホテル内の情報連携。このランチのお会計時にチェックイン前で部屋番号わからないので、と会計をしようとすると部屋付になっているので問題ないです、とのありがたい対応でした。
ランチメニューは究極・極上といった文字が並んで、どれにしようかかなり迷うラインナップ。しかもホテルクラスで考えるとかなりお手頃価格ですので、高いからやめておこうという除外品もなく……。
屋久島クラフトビールとぶどうジュース
ドリンクメニューは夕食と同じです。クラフトビールはこの日『杉』と『たんかん』から選択できました。写真は杉(1,320円)。スモークを焚いたような風味があってクラフトビールらしい特長を強く感じるものでした(夫談)。
白ぶどうジュース(1,320円)は、続いて紹介する牛丼にもハンバーガーにもマッチします(甘党の場合)。
究極の牛丼
オーダー1品目は、究極の牛丼。筋感ゼロに美味しく炊き上げられた大きな牛肉と、屋久島産の卵と筍が入っています。写真右上の小さな入れ物に入っているのは七味です。
鹿児島なかやま黒牛のハンバーガー
もう一つは鹿児島なかやま黒牛のハンバーガー。『なかやま』というのは、地名ではなく、人名です。とのこと。
オーダーを迷っているとき、ハンバーガーはかなり人気ですよとスタッフさんが勧めて下さっただけあって、非の打ちどころ無い仕上がり。こちらのホテル『パン』が推しだと感じますが、そのパンの美味しさも充分味わえます。そして、通常添え物となりがちなポテトが、サクサクのほこほこで本当に美味しすぎます。1本食べてみたら美味しさに驚き、とまらなくなってしまうものです。
アップグレードレストランokas(オーカス)ディナー
2軒のレストラン『ayana』と『okas』
サンカラの2食付きの場合のディナーは一般客室は『ayana』、スイート宿泊の場合は『oaks』とレストランが分かれていて、メニューも全く異なるものです。
が、一般客室宿泊の場合でも事前連絡をして追加料金6,600円/人をお支払いすれば、空きがある限りアップグレードが可能です。
私の場合、事前リクエスト時は満席でキャンセル待ちとの回答でしたが、キャンセルが出たようでアップグレード可能でした。スイート宿泊者優先ですので、満席はよくあることのような印象はありましたので、早めのリクエスト・キャンセル待ちが良いかと思います。
カウンターとテーブル席
Okasはオープンキッチンとして楽しめるカウンター席もありますが、「キャンセルが出たので座席取れましたが端のテーブルになります。」と事前にバトラーさんに告げられていましたが、この素晴らしい座席を端のテーブルとは言えないでしょう!と思う素敵な円形座席に案内されました。
座席からは海もみえ、明るいうちに海を背景にした記念写真を撮影しましょうとスタッフさんからも気遣いをいただけます。
座席についた瞬間 驚きのお皿
テーブルセッティングは、お水を入れるためのグラスが、薩摩切子で美しいものです。(ショップで80,000円以上で販売している極上品だったことは後で知りました)。
そして飾り皿がすごいのです!植物で彩られた切り株のようなもの。なんと1つは猿の顔、もう一つは鹿が描かれています。
屋久島旅行初日に紀元杉に向かう途中に確かに見かけた猿と鹿!屋久島を示す動物2種が屋久島を示す植物で描かれているという趣向。
一口もいただいていない段階から、このレストランに来てよかったと気分が満たされました。
ドリンク
ドリンクはペアリングもできるのですが、このリゾート。シャンパンサービスやラウンジでのオリジナルリキュールなどアルコール系のサービスが充実しすぎていて……。飲みすぎて夕食時私はノンアルコールでないと無理という状況で。
夫は屋久島に来てからそればかり飲んでいるというお気に入りの屋久島クラフトビール(1,320円/杯)。ここでもラインナップは『たんかん』と『杉』。訪問から1週間後、この記事を書いている時に販売のクラフトビール情報を見たところ、今販売されているのはその2種類のみ。ホテルが絞っているのではなく、そもそも提供されている種類がその時々で異なるので、クラフトビールの種類はスタッフさんに確認して決めるようになっています。
クラフトビールたんかんはやや柑橘系。杉の方がとがった特徴が出ているものでした(夫談)。
私はノンアルコールカクテル(1,540円/杯)を2種。そもそもこの日は季節に合わせて全2種類の提供でした。
1種類目は桃のカクテル。装飾はシンプルなのですが、底には細かく桃の果実が入っています。ストローで吸えるサイズの粒々の桃。美味しくいただけるものでした。
2種類目は月桃のカクテル。ノンアルコールカクテルらしい上質でほのかな甘味を感じるものでした。乾杯の1杯目がこちらの方が正解だったかもしれないですね。
ミズイカ・コンソメスープ
お食事はメニューとして表記されているものをタイトルとして表記しています。
一品目はミズイカ。なんだろうと思っていると、別名アオリイカと教えてくださいました。自家製のからすみと唐辛子が上にかけられています。
そして、付属のようなスープ。実はこれが驚き。ミズイカの皮をスルメイカのようにしてだし汁を取ったスープで、飲むと口のなかが完全にスルメイカ味で満たされます。
パン
初めのお料理が運ばれた時点でパンが提供されます。合わせるのはサワークリームオニオンとオイル。この組合わせがピッタリあっています。
鰹・コリンキー・麦味噌
2品目は鰹とコリンキー。コリンキーというのは、生で食べられる南瓜のことで、写真では上にかかっている薄い黄色のもの。ソースは長ネギのオイルソースとヨーグルトです。
車海老・大名竹・抹茶・月下美人
次は屋久島で採れた車海老。ソースは海老のソースと抹茶のソースを合わせます。コクのある組み合わせとなっていました。
大名竹というのは、いわば竹の王様。生食も可能な竹でこのお料理ではピューレで提供されています。
タカバ(クエ)・ココナッツ・魚醤
タカバという言葉も初めて聞きましたが、高級魚であるクエのこと。ココナッツペーストと酸味のあるフルーツ・お野菜を合わせています。魚醤も自家製とのことで、全体的にアジアンな雰囲気のお料理です。
なかやま黒牛・玉蜀黍(とうもろこし)
メインはなかやま黒毛牛。ランチの時にお聞きした通り、なかやまは人名。玉蜀黍の上にかかっているのは、カカオフィズです。添えられているのは柚子胡椒です。
お肉の時にナイフレストとして置かれていたもの。変わった形だと思っていたら夜光貝の巻いているなか1番硬いところだそうです。
葡萄・赤紫蘇・ベルベーヌ
さて、お楽しみのデザートは葡萄の上に赤紫蘇のシャーベットがかかっていて、さらにはミルクアイスと混ぜ合わせていただくもの。
目が釘づけになる上の装飾は『森の妖精』です。可愛過ぎてアップで撮影してみました。
小菓子と食後のお飲み物
コースに含まれる食後の飲み物は、珈琲・紅茶かハーブティー。珈琲を2つお願いすると色違いの珊瑚柄の器で提供されました。
そして、これ小菓子と呼ぶには立派過ぎませんかと思う二品が。きなこと黒蜜のアイスクリームと、黒豆入り知覧茶のマカロンです。
ハーフブッフェの朝食 ayana
朝食レストランはランチと同じayanaです。メインは選択式でオーダー、残りはブッフェとなります。ブッフェのパンが美味しそうだったのですが、メインのご飯系はサバカレーに鶏飯とまた心惹かれるものが並びます。
選択メニュー:サバカレー
サバカレーは、辛いものが苦手な人でも大丈夫なもので、温玉と首折れさばの旨みたっぷりの一品です。
選択メニュー:鶏飯
農林水産省のHPにも鹿児島の郷土料理と記されている鶏飯。ご飯の上に乗った薩摩赤鶏をメインに干し椎茸・たくあん・錦糸玉子に柚子胡椒を乗せて、鶏スープをかけていただきます。
ジュース・珈琲類もオーダー制
ジュースや珈琲類もオーダー制で、ジュースはこの日はグリーンスムージーとオレンジジュース。両方というリクエストも可能です。
スパークリングワイン・ミモザは有料
スパークリングワインとミモザは案内はされませんでしたがブッフェ台に有料との表記がありました。
ブッフェ
メインだけでも朝食としては満足できそうなぐらいですが、ブッフェ台の上も魅力がいっぱいです。
新鮮野菜のサラダに、鹿児島県内のふくどめ小牧場のコッホサラミとホーニヒシンケン。ホーニヒシンケンって一般名詞?と思って検索するとふくどめ小牧場の名前が出てくるためオリジナル商品なのでしょう。さらに、コールドミールには、屋久島らしい自家製の飛び魚の燻製が。
その横にはヨーグルト。添えるドライフルーツの中には、デーツまであります。
フルーツもたっぷり添えて豪華ヨーグルトを自作できますね。
暖かいものとしてはオニオンスープが。
朝食時、サンカラの情報連携の素晴らしさを感じたエピソードとして。夕食用と思っていたヒアリングで生のトマトが苦手(アレルギーではなく、出てこない方が望ましいレベル)とお伝えしていたところ。
ブッフェコーナーに置かれていたタコのセビーチェにはトマトが入っているからと。何もリクエストをしていないのに、別盛のタコのセビーチェが提供されました!
ブッフェなんて自分で嫌いな野菜を避けながらよそえば問題ないところをこの丁寧対応。感動させてくれますね。
そして、超豪華パンブッフェ。全部食べたいぐらいの見た目で。お腹いっぱいながらも食べたくなりますね。
下の写真のアテットについているクリームは、塩キャラメルらしく。でもアテットを食べるのはお腹いっぱいと、もう一つどうしても食べたかった塩パンに組み合わせていただきました。夫にはそれはセットだからクリームだけ取っては駄目と言われてしまいましたが、ホテルスタッフさんは暖かくOKして下さいました。
オリジナルでクロワッサンなどを使ってサンドイッチも作れるそうで。お腹いっぱいでなければ….と悔やむほど素晴らしいラインナップでした。
お土産のパン
その素晴らしいサンカラのパン。チェックアウト時にはグリーンカラーの袋に入れてお土産としてプレゼントされます。
この楽しい気分を自宅まで持ち帰れるなんて。幸せいっぱいですね。