京セラ美術館はどこに?
京都の平安神宮。京都市営地下鉄東山駅より徒歩7分。高さ24mの大きな鳥居が目印です。その鳥居をくぐってすぐ右側エリアにある美しい洋館風の壮大な美術館が京セラ美術館です。鳥居も大きすぎて、現実の縮尺を写真でお伝えできず残念ですが。

サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史入館は?
サンリオ展はすでに開催中で2022年12月11日(日)まで。約2ヶ月間の企画展となります。
入場料は大人当日1,800円、高・大生が1,200円、4歳から中学生までが800円です。
前売り券の販売は終了しておりますが、アソビュー等で並ばずに当日チケットを購入することは可能です。
予約優先が必要となる日も
私は時間予約して訪問しましたが、訪問した日は時間予約不要で入場できました。これから秋の行楽シーズンですので、混み合うことが予想される日の訪問は時間予約をしていくことをおすすめいたします。(チケットと別に時間予約のみ行うことも可能です。
館内は撮影OK!
館内の撮影はOK。ただもちろん他の人の映り込みはしないように注意が必要。フラッシュ撮影・三脚・自撮り棒の利用は禁止です。
サンリオ展 大人目線で見直すサンリオの『かわいい』世界
Unforgettable Tower
まずはサンリオ展のシンボルアートがお出迎え。高さ4mのかわいい集結タワーです。
サンリオのキャラクターたち
まずは、大人になってからは『かわいい』を懐かしむことのできるサンリオキャラクターを鑑賞。私は全て知っていましたが、皆さまいかがでしょうか。
ハローキティ
まず、サンリオの世界を語るには欠かせないハローキティ。後の展示で、ストーリーがないからこそ発展できたとある通り、コラボするものを選ばない最強のキャラクターです。
マイメロディ
こちらも代表キャラクター。淡いピンクが女の子は女の子らしくと言われて育った時代(この表現はもう現在では許されなさそうですね)も感じさせます。
当時として動物に頭巾をかぶせるということが斬新だったというのは、初めて知りました。ピンクな世界だと思っていましたが、元となるのは赤ずきんちゃんの物語です。
Little Twin Stars(キキララ)
キキララとも呼ばれていたこのキャラクター。
説明ボードを見ると、『内省的なかわいさ』を持っているとのこと。内省的は自分を顧みることという意味なのか内気という意味あいなのかは、わかりませんでした。
TUXEDO SAM
女の子らしさというものを大きく打ち出した前述のキャラクターから転換期を迎えて、少しクールな世界をも表現したタキシードサム。キャラクターが男の子のみというのも特徴的ですね。
グッズカラーが青中心となるのもクールな雰囲気となります。キャラクターの特徴を活かして家電を中心に展開されていたというのも興味深いですね。
GORO PIKA DON
実は元々ボツキャラだったものをファンが救い出したという興味深いエピソードと共に紹介されていたのがこの3ツ子兄弟。
そんなエピソードを意識させないぐらい大ヒットしていた印象がありますが。グッズの中のお道具箱、「あのお道具箱欲しい!」と話をしているお子さんが通りかかったため、時代を感じさせずお子さま方に訴える何かがあるのでしょうね。
HANGYODON
ただかわいいだけではなく個性的。ここでまた時代の変遷を感じるのはHANGYODONです。現在のキモかわいいの発想の元祖なのでは?とも感じます。サンリオだけあって気持ち悪さはかなり抑えられていますが。
MARRON CREAM
時代は『オリーブ少女』の時代へ。かわいさにも『洗練された』など、少し引き算を取り入れるのが素敵と言われた時代を感じるキャラがMARRON CREAMです。
POCHACCO
サンリオは女性による女の子のための世界かと思っている方もいるかもしれませんが、80年代はサンリオに男性デザイナーが多数在籍されていたということも興味深い展示です。動きにぽてっとしたところがなさそうなキャラクターということも特徴です(名前はぽちゃっとしていますが)。
ポムポムプリン
実は常識破りのキャラクターだったというポムポムプリン。お尻の穴が特徴で、売れないと言われていたイエローカラーを全面に売り出したキャラクターです。
Cinnamoroll
ジュニアファッションとして、売れないと言われるブルー基調を根強いファンがつくように昇華させたのがCinnamoroll。
サンリオ社はいかにして『かわいい』を売れるものとしたのか
子ども時代はただキャラクターのかわいらしさにファンになるだけだったサンリオのグッズたち。サンリオ展では、そのかわいいを続けるビジネスの世界という大人目線でも楽しむことができます。
ギフトという文化を売る
送る時に相手の喜ぶ顔をイメージできる『ギフト』。必要最小限ではなくプラスアルファの価値を提供してくれるものだからこそ、爆発的にかつ長く支持されたのだろうなと納得できます。
確かに言われてみると、実用一辺倒のグッズなど友人等に贈るとき、今あるものと被らないかななどの悩みが『かわいい』からもう一つ加えるのもアリの考え方で薄れるような気もします。
訪れて買いたくなる仕掛け『什器』
ただ、商品を陳列するのではなく、ショップに通いたくなるほどの可愛らしく工夫された什器。テンションが上がるとついつい買ってしまうという心理も突かれているのかもしれませんね。
ニッポンの元気にも大きく寄与されていたのではないでしょうか。
ギフトとして彩りを添えるプレミアムマスコット
買う楽しみとして、包装リボンについてくるプレミアムマスコットも大きな役割がありました。
シークレット要素が、リピートに繋がるのかとも思います。
こういったほんの少し裏側を社会見学的な目線で見る楽しみも大人のサンリオ展の楽しみ方の一つです。
展示物をみているとずらっと文字で解説されたものもあります。じっくり読むのも楽しいですね。
いちご新聞の世界
オンデマンドの時代で情報が溢れかえる現在より、少し時間がゆっくりしていた数十年前。小学生たちが情報源として活用する役割もあった『いちご新聞』。
可愛さだけでなく、いじめ問題・親への感謝などの生き方的な教材要素も盛り込まれていました。また、小学生も大好きな話題恋愛も主題テーマとして取り上げられることが多くありました。
キャラと撮影
館内には、大きなキャラクターが沢山。スマホ撮影はフリー。800円〜で撮影スポットのセルフ撮影を行なったものをダウンロード購入することもできます。
ハローキティの世界は巨大キティちゃんの他、アーティスティックなものや、衣装デザインとなったハローキティーのコーナーもありました。
芸術家コラボ
サンリオのキャラクターを活かした芸術作品のコーナーは、少し大人の世界。美術館として楽しむという雰囲気でした。
ギフトショップは大盛況
ギフトショップはサンリオの本領発揮。展示会限定グッズのほか、サンリオ商品がところ狭しと並んでいて、入場者は基本カワイイのが好きな人。相性が良いのは当然で大盛況でした。
少し高級なシリーズではメタルチャームのプレゼントなども実施されていました。
私は展示会限定品の中からハローキティーキーリング(1,210円:レシートを紛失したので概算金額)を記念に。