仙巌園訪問記 御殿〜茶寮でシロクマ〜弓体験と 割引予約訪問 薩摩切子工場立ち寄りも(2023年8月情報)

鹿児島市内屈指の観光スポット、仙巌園に訪問してきました。新しい茶寮でのスイーツと御殿見学、弓矢体験がセットになったチケットで約3時間。+薩摩切子の美しい作品も鑑賞できたので併せてご紹介します。

仙巌園とは?

仙巌園は、島津家が1658年に気づいた別邸で、非常に大きい大名庭園となっています。

島津家の暮らしを感じる御殿(入場料500円)のほか、現在は、中に店舗や茶寮などもあって鹿児島市屈指の観光スポットとなっています。

仙巌園の場所は?

鹿児島中央駅から約5km。桜島が美しく見える海沿いにあります。

海沿いの立地

じゃらん予約チケットはクーポンによる割引あり

事前にチケット割引を調べたところ、じゃらんでは御殿見学に、茶寮利用、弓矢体験がついて3,000円。クーポンが発行されていて2名分合算すると500円引きになりました。じゃらん遊び・体験のクーポンは人数の総額に対して割引適用されるため複数人利用の場合はお得だと思います。

(私個人的には宿泊やレンタカー利用で貯まったじゃらん限定ポイント利用先として、よく少額利用もできる遊び・体験を利用しているといます。)

じゃらん遊び・体験で仙巌園のプランを見る場合はこちら

入場+御殿見学1,500円、茶寮のシロクマ1,000円、弓矢体験500円でしたので元の価格では特にお得ではないのですが、特典として絵葉書がいただけることがお得ポイントかと思いますが。

入場受付のブースで名前を告げると、チケットとチケットが使えるポイントが書かれたマップがいただけるので、お得感以上にどう巡ったら良いのかのガイド的な役割のチケットとなりました。

仙巌園受付

特典の絵葉書

駐車場は普通車1回300円

駐車場は有料で、1回300円。のんびりと過ごす場所ですので、30分課金などでない分、気分的なゆとりが出ますね。

御殿見学

仙巌園の敷地内に入ってすぐの場所には真新しい建物が並んでいて歴史建造物見学感は薄いのですが、奥に進むと島津家の別亭であった御殿が見学できます。

錫門

せっかく御殿に入るのなら正面玄関口となる錫門から入ります。この門は藩主さまとご嫡男のみ利用が可能だった門です。

錫門

御殿入り口

鳳印の間

入り口受付(大正時代に玄関と設定された場所で元の玄関とは異なります)を入ってすぐに見えるのは鳳印の間。英語名は直接的な『Tadashige’s room』で、島津家のお世継ぎ様のお部屋です。

鳳印の間

ニコライ2世贈答の薩摩焼蓋付壺複製品

ロシア皇帝ニコライ2世の即位時に29代島津忠義公が贈答した壺の複製がありました。

正面の図柄は王冠とニコライ2世をキリル文字で書いた場合の頭文字Hが描かれています。

ニコライ2世贈答の薩摩焼蓋付壺複製品

謁見の間・御居間

更に先に進むと謁見の間と御居間。

謁見の間も書院造で格式が高いのですが、御居間は貴人が最も長い時間を過ごす場所。こちらも格式高く、かつ最も美しい角度で桜島をのぞめるようになっています。(お庭に寝転んでいる外国人の方を避けて撮影したため、写真は良い角度で撮れていませんが、実際にはもう半面も見えています。)

謁見の間

御居間

御殿からみる桜島

お庭からみた御殿 御居間

お庭から見た御殿

御寝場

お姫様ベッドならぬお殿様布団は蚊帳も優美です。このお部屋から見ると欄間の繊細な模様が美しく見えますね。

御寝所

庭園

対岸の桜島を借景にした庭園は、巨大な石灯籠など、縮尺の常識を大きく超える壮大さで圧倒されます。

庭園越しに見る桜島

巨大な石灯籠

茶寮

じゃらんのクーポンでは、茶寮でのスイーツクーポンがついています。昼食時間帯は激混みですので、避けた方が良いですよと仙巌園受付の方に言われましたので、午前中に訪問。アドバイスのおかげで二組ほどの待ち時間で入れました。

茶寮入り口

クーポンと別にランチで茶そばセットをいただきシェアしました。(スイーツがフルサイズのため)

茶そばセットは普通のおそばへの変更も可能とのこと。さつま揚げとさつまいもご飯に甘味がついていました。

ランチメニューは他に鶏飯や鰻丼ランチ(期間限定)もありました。

仙巌園で最も立派なお食事どころはこの茶寮の2Fの桜華亭となりますが、茶寮でも結構満足にいただけます。

茶そばセット1,600円

ランチメニュー❶

ランチメニュー❷

じゃらんのスイーツは選択式。一つは抹茶と和菓子(980円)もう一つは鹿児島名物シロクマです。

抹茶と和菓子980円

シロクマとはミルクたっぷりフルーツ盛り盛りのかき氷で白熊模様を形どったものとなります。メニュー写真より実物の方がよりリアルな白熊に近そうですね。

シロクマメニュー

シロクマ1,000円

弓矢体験 四半的(しはんまと)

仙巌園には体験施設があって数万円の体験りょうのかかる薩摩切子の体験教室や薩摩焼き絵付けなども可能です。じゃらんのクーポンについている弓矢体験 四半的は500円です。四半的の解説はWikiより引用させていただきます。

四半的(しはんまと)とは、宮崎県日南市飫肥付近を中心に伝わる独自の弓術。1991年、日南市無形民俗文化財指定。(中略)

射場から的までの距離が四間半(約8.2m)、弓矢の長さが四尺半(約1.36m)、的の大きさが四寸半(約13.6cm)ある事から「四半的」の名がある。

Wiki 四半的解説

四半的の会場は新しく綺麗なお部屋。畳が3箇所に設置してあって、畳の上に横向きに正座して90度体を捻って的を狙います。

四半的会場

私の矢は全外しでしたが、夫は的中させて缶バッジをもらっていました。全外しのタイミングで後ろで見学されていたお子様は見事1本目で的中。下手な大人でごめんなさい。

四半的に的中するともらえる缶バッジ

薩摩切子ショップ(撮影可能)

薩摩切子の素晴らしさは、この鹿児島旅行の前月訪問した屋久島のサンカラのレストランで使われていた8万円もするグラスを拝見して知ったのですが、ここ仙巌園のショップでは数多くの薩摩切子の作品を拝見(購入)できる上に撮影もできてしまうのです。

薩摩切子テーブルウェアなど

薩摩切子花瓶など

仙巌園隣 薩摩切子工場

薩摩切子ショップで美しさに心惹かれた場合、ぜひ立ち寄りたいのは、仙巌園隣の入場料不要な場所にある薩摩桐子工場。仙巌園とは駐車場は共用ですので、車は止めたままで伺えます。

この工場見学はもはやドキュメンタリー番組観覧。ガラスを吹いているところ、カットしているところ、磨いて仕上げている工程の全てを見せてくれるのです。

薩摩切子は、色ガラスと透明のガラスを別々に吹き、その後色被せという工程で色ガラスの中に透明のガラスを入れて融着させるところから作られます。

ガラスを拭いて色を合わせていく前半工程

そのあとは金型などで形を作って、徐冷炉の中で16時間かけてゆっくり冷やされてお隣にある加工工程場所に運ばれます。

加工工程に運ばれる前のグラス

その後油性ペンでカット模様の線を描き、

線描き

削って線を描いていきます。

加工工程

加工部屋の様子

そして磨いて美しい薩摩切子の作品が出来上がるのですが、ここではその凹凸を触って感じられる展示もあります。宝石のような美しさですね。

加工工程による作品の変化

薩摩切子の凹凸を触れる展示

薩摩切子の模様
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