神戸相楽園(そうらくえん)つつじ遊山イベント 『旧ハッサム住宅』内部限定公開も(2022年4月23日から5月8日)

神戸相楽園は、明治18年にできた元神戸市長 小寺謙吉さんの先代本邸。昭和16年からは神戸市の所有となって一般市民でも300円の入場料で入ることができます。

相楽園に行くには?

神戸市営地下鉄県庁前から徒歩5分またはJR元町駅から徒歩10分となりますが、元町からだと往路はかなり登り坂となります。(私は登りを避けて新神戸駅から他立ち寄りながら2km程度下り坂ルートを取りました。)

相楽園つつじ遊山とは?

相楽園の庭園のつつじが咲き誇る季節に、日替わりで様々なイベントが実施されます。例えば4月29日は1日限定で中国楽器のコンサート、5月3日はジャズコンサート、5月1日、5日、8日はお茶席もあります。

期間中の通期イベントとして『旧ハッサム邸』内部公開や『和菓子販売』などもあります。

つつじってどこでも咲いているんじゃない?という意識を超えるつつじ!

神戸の町をバスに乗ってみても、道路脇につつじが咲いていたりして。わざわざつつじって見に行く必要があるのでしょうか、という意識がなくもありませんでしたが、ハッサム住宅を見るという目的もあって訪問しました。

結果、驚いたのはつつじってこんなに見事に育つんだということです!

門を入り入場料をお支払いしてすぐから、まず美しいピンクの彩り。街中のつつじは見下ろすイメージだと思うのですが、どんと目線の高さまである圧巻のつつじが見られます。

相楽園 門

入り口前のつつじ

圧巻のつつじ咲き誇る日本庭園

そして、続く日本庭園に入ると、このこんもりと大きなつつじが一面に。

日本庭園に続く門

庭園の大きな池の前一面のつつじ達が。結婚式の写真を撮影中でしたので遠慮しましたが、このつつじ正面の下から撮影すると圧巻の光景です。

満開のつつじ①

満開のつつじ②
満開のつつじ③

船屋形外観公開

池周りは散策できるようになっていて、2022年4月23日、24日二日間の限定イベントとして『船屋形』外観公開イベントが実施されていました。

船屋形とは、河川の遊覧用の川御座船の居室部分で、国の重要文化財です。作られたのは江戸時代で姫路藩主が利用されていたものです。

大人気で全体写真が取れなかったため説明写真の写真ですがこの写真のように船の上部分です。

船屋形(解説写真)

塗装は全て漆塗りで特徴的なのは黒漆塗りに加えて木肌の見える春慶塗りが使われているところです。

船屋形の漆塗り

また、錺(かざり)金具などに金箔が施された豪華なものとなっています。

中は2階建各3室構造となっていて、お殿様は2階の中央上段の間を使われることになります。中は畳敷きで広くはありませんが、障子くぉ開けて川面くぉ楽しめるしようなのだと思います。

2層3室構造の解説
上段の間

5月にイベントのある茶室

相楽園の庭園は池泉回遊式庭園。池の周囲を散策している途中には、5月お茶席が設けられる浣心亭がありました。

浣心亭

お茶席は日によって協力団体が異なり時間も限定ですのでイベントチラシの案内部分掲載します。

お茶席案内

和菓子販売

和菓子は庭園の中で売っていて、50円のお茶を買ってその場でいただくこともできますし、持ち帰りも可能です。柏餅やどら焼きなど150円程度とお手軽です。

和菓子販売
和菓子販売芝生広場から見える光景

『旧ハッサム住宅』内部限定公開

旧ハッサム住宅はインド系イギリス人貿易商ハッサム氏のお屋敷です。

もともとはラインの館の北側にあったものを19保存されたもので神戸での近代洋風建築保存の先駆けとなるものです。

外観の特徴としては木造2階建て屋根にはレンガ積の煙突を立ち上げていましたが阪神大震災で煙突は配ぜん室に落下しました。北野にある萌黄の館と同様落下した煙突は震災の記憶を後世に留めるために展示されています。

外観

構造は中央廊下型式で1階は接待スペースとして応接室、居間、食堂などがあります。2階はプライベートスペースとして寝室・浴室等がありました。

間取り図
1階応接室
1階食堂
2階浴室
天井の装飾

2階には天井の大きな装飾などが展示されており、当時の壮麗な暮らしぶりが伝わってきます。

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