神戸異人館に1ヶ所だけ行くなら
神戸異人館の内、絶対に押さえておくべき館は風見鶏の館とうろこの家。この2館は大規模でかつ有名です。1ヶ所だけならそのいずれかでしょう。(と、うろこの家のチケット売り場の方も、グループ内の他の館ではなく、そう口を滑らせていましたので間違い無いでしょう。)
風見鶏の館については、通常見学のほか、イベントで有料館内ツアーもしています。
そちらについては以前の記事で詳述していますのでご参照下さい。
もう一館のうろこの家は、保全改修のため長期で閉館していました。2022年8月3日より再開していましたので早速訪問してみました。
うろこの家の場所
うろこの家は異人館街の中でもかなりの高台。異人館街についてからも歩くため、気候の厳しい時期に三宮駅からの徒歩は辛いです。JR・阪急・阪神のターミナル駅からはシティループバスで北野異人館まで行くか、地下鉄で新神戸駅に行ってからの徒歩がおすすめです。
帰り道はくだりだから三宮までも余裕〜っと思ったら大間違い。こんな坂道です。
とある場所で水平に構えて柵を撮影したところこの角度。45度ぐらいでしょうか?
サンダルなどの場合、下り時のツンのめりにも注意して靴選びが必要ですね(いつもは靴擦れしないサンダルで帰り道靴擦れした体験からの注意点です…..。)
うろこの家とは?
うろこの家とは、もともと旧居留地に外国人富裕層向けの高級借家としてあったものを移築したもの。1968年までは実際にドイツのご家族が住んでおられて、そのご家族の名前から旧ハリヤー邸とも呼ばれています。
その特徴は、名前の通りうろこのように建物に巡らされたスレート(板状の建材のこと)。
なんと3,000枚も使われています。
なお、この異人館入館料は1050円(大人)と少し高め。でも、うろこの家のお隣にある展望ギャラリー(美術館)もセットで入れますので、見どころは多くあります。
うろこの家撮影スポット❶ 猪の像
うろこの家では入館前にまず抑えておきたいポイントが。その一つ目はこの猪の像。名前はポルチェリーノといって、その意味は可愛い子豚で、鼻の先は触れると幸運になるそうです。
といいつつ、そのモデルはギリシャ神話のカリュドーンの猪。カリュドーン王が生贄を捧げるのを忘れたことに女神が怒り、野に放たれて討伐するために王は子どもを1人失うという結構怖い逸話のあるものでした。
うろこの家撮影スポット❷公衆電話ボックス
イギリスのアンティークの公衆電話ボックス。公衆電話全盛期は本当に利用されていたそうです。が、今はお飾り、まさに撮影スポット用です。
うろこの家撮影スポット❸美麗テーブルセッティング
うろこの家の館内はほぼ全てが撮影スポットになり得ますが、抜粋しておすすめをご紹介します。
ダイニングにはテーブルセッティングが置かれていて、テーマが解説されています。訪問時のテーマは『緑風のアーリーディナー』初夏のイメージの爽やかなものです。
ヨーロッパは梅雨ではないため、初夏はベストシーズンですね。
着席者目線で見ても綺麗。やっぱりディナーは見た目も美味しさのうちですね。
こういったテーブルセッティングは美しい食器あってこそですが、マイセンやロイヤルコペンハーゲンなど、素晴らしいコレクションも多数飾られています。
うろこの家撮影スポット❹パーラー
パーラーというのは家庭でお客様のおもてなしをする部屋。ここ、うろこの家でも優雅な家具が置かれ、自動のオルガンが置かれています。実際に行くとこのオルガンから曲が流れていて楽しい気分で見学が出来ます。
うろこの家撮影スポット❺王家の橇
王家の橇(そり)の王家のとはデンマーク王室。
全体がくるみ材でできた立派な橇がなぜかサンルームに飾られています。
先端にあるドラゴンは、船の安全を祈願してつけられる船首像と同じ役割のもの。ドラゴンをつけるのは海獣と戦うなどの意味合いもあるそうです。
うろこの家撮影スポット❻ライブラリーとゲームルーム
ライブラリーはタイプライターや曲線の美しいデスクがあって落ち着いた光景です。
そのライブラリーから部屋続きになっている次のお部屋はゲームルーム。巨大なスピーカーを持つ蓄音機とおそらくガレのライトも必見です。
うろこの家撮影スポット❼寝室とゴルフクラブセット
主人の寝室は、少しワイルド。
ベッドより目立つクラッシックゴルフクラブも置かれています。
お土産の食べられるハーブティー
うろこの家の1階入り口・出口すぐのところにはお土産ものがあります。
多数のポストカードやうろこの家をモチーフにしたキーホルダーなどオリジナル商品も。
クリアファイル(330円)とポストカード(165円)、ブックマーカー(660円)とハーブティー(540円)を購入しました。
実はこのお土産品の内、特に目に留まったのが、このハーブティ。POPに食べられるハーブティーとあります。
通常ハーブティーは、お湯を入れて抽出して葉っぱは捨てますが、その捨てる部分がなく食べられるとのこと。
お問合せ先として裏面に書かれていたのがうろこの家グループのオリジナル商品かと思います。
種類は以下4種の詰め合わせです。
上段左:ゆずジンジャーハニー
柚子と生姜に花粉玉を入れたスロートケアティとあります。スロートケアとはで調べるとよくわからない感情ケアのようにも結果が出ますが、普通にスロート=喉(のど)のケアで良いのかと解釈しています。
花粉玉は品目が、ビーボーレン。ミツバチたちが花粉を集めて分泌する酵素で作るもの。ローヤルゼリーの原料です。
上段右:ココナッツアイランド
こちらはダイエットティーでココナッツとオレンジピール、ラズベリーやストロベリー、エルダーベリー等南国フルーツが入っています。
下段左:温潤茶
こちらは名前そのままの冷え性対策。パパイヤ、パイナップル、エルダーベリーなどにジンジャーが加わっています。
下段右:ジューシーアップル
キャッチフレーズは、食べ飲みできるお腹すっきりアップルティー。りんごやパパイヤ、ジャスミン、ブラックベリーリーフなども入っています。
では、食べられるハーブティー中身はどんなものか。
ジューシーアップルを開けてみると、食べられるためティーパックも不要なのか、そのままの形でお茶の材料が入っています。
お湯を注ぐと沢山のアップルが浮かび上がります。
お茶の時間が楽しみになりそうな充実ハーブティーでした。
さて、うろこの家敷地内にある展望ギャラリーと周辺カフェは次の記事にまとめます。