ワインの王子様ワイン講座でボルドーを学ぶ 同じぶどう・同じ醸造者で畑違いを飲み比べ ここまで違うとは?ベルギービールも調達(2023年9月 奈良公園周辺情報)

紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良開業で、話題の多い奈良公園周辺。その周辺観光で検索しているとワインの王子様ワイン講座(試飲付)というものを発見。訪問してみると、ワインの商社さんで現地まで訪問して調達をされていた方からホンモノのボルドーのお話を伺える良い機会となりました。

ワインの王子様のワイン講座の予約は?

ワインの王子様のワイン講座はお話を聞きながら試飲をしていくスタイルの30分講座。じゃらん遊び・体験からお申し込みさせていただきました。同じ場所でベルギービール講座も開催されています。

ワイン講座は1名1,000円、ビール講座は1,800円です。ワインはサーバーから試飲できるから安価なのかもしれないですね。

じゃらん遊び・体験でワインの王子様講座情報を見る

ワインの王子様は近鉄奈良駅・奈良公園至近

ワインの王子様は近鉄奈良駅から徒歩4分。奈良公園にも近い場所にあります。

周囲に溶け込む趣のある外観のお店ですので、表示を見落とさないように伺う形です。

ワインの王子様

樽のテーブルで学ぶ講座

ワイン講座を学ぶのは樽をテーブルにしてのスタンディングスタイル。

講師の方は、実際に現地でワインの仕入れをされてボルドーの醸造家さんと懇意にされていた方。しかもテーマはボルドーの白!

もう気分はワイナリーに飛んでいます。(早すぎ…。)

樽を利用したテーブル

ボルドーはどんなところか

ワインといえばボルドー。と条件反射的に出てくるほど有名な地名ですが、それはフランス5大シャトーが全部その場所にあるから。

具体的な位置は緯度45度ぐらい。地中海沿岸で温暖なところなのですが、緯度は45度。日本でいうと寒い場所のイメージの強い宗谷岬と同じ緯度なのだとか。

フランスの地図で見ると南西に位置していて、パリからTGV(新幹線)で、2時間ほどで行けるところ。現地は東京・名古屋間のような感じだそうで、週末日帰り旅行にも行ける感覚なんだそう。

ボルドーの場所

そしてボルドーの地域にはジロンド川が流れていてその川の右岸と左岸では全く地質が異なるのだとか。5大シャトーは全て左岸側ですが、右岸にも一面のぶどう畑が広がっているという、うっとりする光景の場所。

街部分は本当に小さめで、右岸側の地質石灰岩質・大理石の白い建物が数多くあるというのも素敵。

地質が違えば当然適したブドウの品種も違ため、ボルドーワインを学びながら飲む時には、この左岸・右岸も意識すると理解が進みやすくなりそうです。

ボルドー地域の地図と川

同じぶどう・同じシャトーの畑違い試飲ワイン

ブライ地区

今回のワイン講座で試飲させていただくのは、『現地からの輸送・税関手続き全部しないと売ってもらえない』ワインをワインの王子様が仕入れているもの。

作られているのはブライ村。そのブライ地区の場所は、右岸で川の下流側に近い場所です。

ソーヴィニヨン・ブランを使った3種

華やかで酸味のあるソーヴィニヨン・ブラン、まずはじめにいただいたのは写真左のもの。続いて真ん中のものをいただきました。

ラベル上部は同じソーヴィニオンブランの文字ぶどうの品種は同じです。そしてラベル中央、Chateau Haut Bertinerie(オー・ベルティヌリー)と生産者さんも同じであることを示しています。

飲み比べChateau Haut Bertinerieワイン

では異なる『Fruits&Flueurs(フルーツと花の意味)』と『ELEGANCE(エレガンス)』の違いはというと、『畑!』だとか。

実際飲んでみると左の方が甘くて柔らかな味、単品でも非常に甘党にピッタリなお味でしたが、中央の分は単品だと甘党の私にはかなり酸っぱく感じられました。畑の違いでここまで味が変わるとはと、飲み比べて驚きました。

そして、酸度は高い方が高級。日本で食用で食べるぶどうの『大きくみずみずしい』のが良いという評価軸もぶどうはほぼワイン用というヨーロッパでは常識が違うのだとか。

そうしてより酸味の高い高級品を利用したのが右のもの。フラッグシップモデルとなっていて、裏のラベルもカラー刷りになっているというちょっとした違いも。

樽熟成されたフラッグシップモデル

高い酸味のぶどうは美味しくするために長く熟成させて酸味を抑えるのですが、その時に利用されるのは、木樽。

(左と中央のモデルを熟成させるのはステンレス樽)

そう、講座受講時にテーブルにしていた樽がまさにワインの熟成に使われていたものとのことでした。

                                                                                                

樽の中は焼かれているのですが、その焼き加減もオーダーできるとか。このフラッグシップモデルの場合、毎回新しい樽を使って熟成させていて、飲んだ瞬間、木の良い香りが漂います。

この特長の場合は、グリル料理にも赤ワインでなくても合うとのこと。

対して、甘党の私の大好きモデル甘い方はカルパッチョやナッツに合わせるのが良いと教えていただきました。

自宅で飲み比べをしてみたい方は、ワインの王子様の直販サイトもありましたのでリンクを記載します。

ワインの王子様直販サイトはこちら

ベルギービールも調達

日本から見るとどちらも遠い国ですが、フランスとベルギーは実はお隣。そんなこともあってワインの王子様はベルギービールの専門店でもあります。(店名からは想像できないですね。)

そのほかお店では奈良のクラフトビールなども購入できました。

先ほどご紹介したワインの木樽は初回ワインの熟成に使われた後、リキュールなどの熟成にも二次利用されるのですが、その一環としてワイン樽を利用して熟成されたビールというのも販売していました。

このワイン樽で熟成させたビールはどれも酸味が強めとのことです。

ワイン樽で熟成させたビール

奈良のクラフトビール『朱雀』

超甘党の私はビールは飲めないけれど、ビール講座だけは面白そうだから聞いてみたいなと思いつつ退店させていただきました。

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