ウェスティン都ホテル京都の屋上庭園や一部客室からも鳥居の見える平安神宮。ウェスティン都ホテル京都の歴史も明治維新後の遷都からの復興を目的とする疏水整備のところから始まっていましたが、実は平安神宮の歴史も遡ってみると明治時代。平安遷都1100年を記念して創建されたものだとか。
今回はウェスティン都ホテル京都から徒歩15分平安神宮に参詣し、神苑を眺める平安神宮会館でのお食事、隣にある動物園を見学してさらに山縣有朋の別邸お庭を眺める無鄰菴カフェによるというルートをご紹介します。
今回は近隣なのでタクシー利用はなし。往復徒歩最短で8000歩ぐらいのルートですが、動物園をどれだけ歩くかで歩数は大きく変わると思います。
ウェスティン都ホテル京都から平安神宮へは徒歩15分
ウェスティン都ホテル京都は平安神宮の鳥居が見えていますが、鳥居は近づくと巨大。通過する車との対比を見れば一目瞭然の大きさです。そのため、程近くに見えますが、徒歩で行くと15分ぐらいはかかります。また、この大鳥居は車道用の鳥居、神社の中に入っていくにはまだまだ歩かないといけません。
鳥居横にはこちらも大きな京都市京セラ美術館。お正月期間中はお休みですが、通常期には色々な美術展をされているとのことです。
その後は岡崎公園。お正月は出店で人通りも多いですが、そこを超えたら平安神宮の入り口です。そして、中へ。年末は静かな参拝風景でしたが、お正月はずらりと参拝並んでいて、お参りのため上がる階段前で入場制限の整備がされていました。
平安神宮の神苑を眺めるレストラン。お正月は特別ランチ 通常期はアフターヌーンティ
お参り後は、平安神宮のお隣にある平安神宮会館で年始特別ランチです。
こちらでは、通常期はアフターヌーンティ4000円でいただけるサービスをされています。営業していない日もあるため事前に一休レストランなどで確認を。
お正月特別ランチは平安神宮らしく和を取り入れたお祝いのコース。結婚式場でもあるので、おめでたさ演出は流石ですね。
八寸には菊名のおひたしに2種類のキャビア。私はキャビア=チョウザメと思っていましたが、マスのキャビアをフレンチキャビアというということを初めて知りました。
お豆腐は雲龍豆腐という水墨画の龍造形のようなもので、鯛の昆布巻きも龍のよう、おめでたいイメージですね。
魚料理は紅白でまたお正月らしい仕様。真鯛とサーモンのミルフィーユ仕立てで仕上げに粕汁をかけてくれます。
メインは鴨肉のローストも赤味噌仕立てで和の味付け。
デザートはティラミス。干支に因んで虎柄なのですが、デザートにすると干支もの虎というよりも阪神タイガースイメージに見えてしまうのは私だけではないはず。
ここのレストランのすごいところは、これらのお食事を平安神宮の神苑という小川治平さんが創られたお庭眺めながらいただけること。このお庭をサイドからですが眺めると最高の開放感味わえて美味しさが倍増します。
平安神宮のお隣は京都市動物園(日本で2番目に歴史ある動物園)
平安神宮のお隣は動物園。帰りに寄り道するにもピッタリです。象はラオスとの繁殖プログラムで寄贈されているようで5頭もいます。また、人気なのはゴリラのようで、檻の前はカメラを持った人でいっぱい。
動物園はチケットを620円で買うと再入場も可能とのことですので、朝夕など時間を変えていっても良いのではないでしょうか?
なお、ウェスティン都ホテル京都の館内ツアーでは、屋上庭園でこの観覧車に説明があって日本で2番目に古い動物園だと教えてもらえました。歴史ある動物園ですが、設備は綺麗です。
山縣有朋さんの気分になって庭園を眺めつつお茶お菓子を無鄰菴カフェ
平安神宮から150mウェスティン京都ホテル京都に向かう道中に無鄰菴カフェという案内チラシを見つけました。
現在は、基本ネット予約で人数制限をしているらしく1時間あたり30人の入場制限をしている庭園見学(600円)とオプションでつけられるドリンク+茶菓子を合わせて無鄰菴カフェとよんでいるようです。
予約して入場すると、約10分間無鄰庵のご説明をしていただけます。
無鄰菴というのは、山縣有朋さんの別荘のことで日本では3カ所あるようです。一つは山口県下関に。もう一つは京都二条のがんこさんお屋敷二条苑がそれとなるそうです。がんこさん二条苑はリッツカールトン京都と程近い場所ですね。
本邸は東京の椿山荘。なんと二万坪もあるとのこと。
ここ東山の無鄰菴のお庭は明治時代の造園家 小川治兵衛さん(ウェスティン都ホテル京都の館内ツアーで佳水園を設計されたのと同じ方)が設計されたのですが、そのお庭に対しての山縣有朋さんの注文が3点。それがこのお庭の特徴ともなっています。
一つめの特徴:東山を主山とすること
このお庭の背景となる東山は、借景ではなく主山。東山がそこにあることを主としてお庭を設計されたとのこと。確かに正面にしっかり東山の景色が置かれています。
二つめの特徴:苔の代わりに芝生を
京都のお庭は苔が主役となっているようでしたが、山縣有朋さんは芝がお好みであったよう。ただ、時をおいて、苔も増えていきましたが、それもまた美しいと受け入れられてきたようです。
三つめの特徴:躍動感ある水の流れを
山縣有朋さんは、政治家として琵琶湖疏水の整備を進められてきた方。そのため、「池」ではなく、「流れる水」を表現することをご所望されたとのこと。
こういったご説明を聞いたあと、お庭を見ると理解も深まりますね。
お庭散策の後は、お楽しみのカフェタイム。お庭を眺める畳の間で、ドリンクから1種類、お菓子類から1種類を選びます。どら焼きは無鄰菴オリジナルのものだそう。ピスタチオも何かのお菓子かなと思ったら、ピスタチオそのものが出てきました。確かに、お菓子とはどこにも書いていませんでした。
ホテルランチならウェスティン都ホテル京都でいただくドミニク・ブシェの鉄板焼き
近隣探訪のため、ランチはウェスティン都ホテル京都内でいただくという手もありかもしれません。ウェスティン都ホテル京都には、フレンチの名店ドミニクブシェがあり、その訪問記は紅葉の季節の時に記載していますが、同じブランドの鉄板焼きのお店のお正月特別プランがまた素敵だったためにご紹介します。
鉄板焼きのお店は来店者皆で一つの大きな鉄板を囲む方式ではなくて、いくつかのブースがある個室仕様(完全個室かはわかりませんが、私の訪問した時には貸切状態でした。)
窓際に座ると比叡山を眺めながらのお食事タイムも満喫できます。
鉄板焼きのお店でも前菜は繊細で美しくフレンチのよう。
一品めの焼き物は京野菜。京野菜だけど、玉ねぎは淡路島産と、セルフツッコミをされるシェフの軽妙なトークも鉄板焼きの醍醐味です。トークは冗談混じりでも盛り付け、お味はさすがの本格派。色とりどりの京野菜が綺麗です。牛蒡は堀川牛蒡という『木』のような太いものと伺って一度全容を見てみたいと興味がわきます。
オマール海老は主流のカナダ産ではなく、フランスのブルゴーニュ産だとか。全く詳しくないですが、フランスと聞くだけで特別なものに見えるから不思議。オマール海老のソースはこの味付けに使って残ったものを全ていただくためにトーストが添えられているのもありがたかったです。
オマール海老は鉄板で焼いたあとバーナーで仕上げ。もういただく前から美味しいに決まっていると期待はMAX。でもそのMAXの期待を超える美味しさってすごいですよね。
お肉はサーロイン。100g×2人分の量です。お肉の炎をあげる演出は鉄板焼きの醍醐味ですが、スローで撮影すると面白いということを教えていただけました。確かに炎の広がる様子がよく見えました。
お肉は2回に分けて焼き上げて下さるという配慮があって焼きたてを常にいただけます。ソースも4種類と凝っているのですが、「最終的には皆さんお塩とワサビに帰ってくる」と聞いて、それも納得。ソースは玉ねぎで味見するといいですよとのことでしたので、全ソースは玉ねぎで味わって、お肉は半分ぐらいお塩とワサビでいただきました。最上の焼き加減のお肉が主役となると味付けはシンプルが1番なのかもしれません。
そしてオプションでのガーリックライス。
丁寧に焼いてくださったおこげ。このおこげだけでオプションの価値大ありです。ガーリックはパリパリに焼くとあまり臭いがしないとシェフに伺ったけれども。もう一言添えられた、「ガーリックは食べたもの勝ちです」の方が真実では!?と思っています。
そして食後は、お正月特別デザート。鉄板焼きの前後がフレンチのようなのは最高×最高。テンション上がりっぱなしになりますね。
お会計はランチでも2人で3万円程度と特別な日価格ですが、価格以上の価値十分に感じる最高なランチでした。
ドミニク・ブシェ・鉄板焼きの予約は公式よりも一休レストランがお得になることも
明日は、またまた新春特別ランチ。京都四条福寿園さんのお茶を使ったフレンチと、ウェスティン都ホテル京都のコンシェルジュに申し込みができるお茶講座をお届けして、ウェスティン都ホテル京都2022年お正月滞在編の最終回といたします。