屋久島の南西エリアに集まる4つの滝。それぞれに趣きが異なる滝を一気に巡って違いを感じることができるコースです。3時間の所要時間は屋久島の南エリアにあるサンカラ屋久島発着の場合ですので、屋久島空港発着の場合は往復で1時間余分に取って4時間コースとしていただくと良いと思います。
4滝巡りのコース概略
今回のコース順はまずは空港(サンカラ屋久島)からみると最果ての大川の滝まで行って、屋久島の外周となるメイン道路を戻っていくコースです。
サンカラ屋久島を出てから約40分ひたすら外周道路を西に向かったところ。空港からだと約1時間の距離となる大川の滝に向かいます。
近づいてくると、永田いなか浜 の次にウミガメの上陸が多いという栗生海岸も見えます。
落差88m!大川の滝
この滝だけ離れていて、諦めそうになる大川の滝ですが。滝巡りなら、絶対に行ってみた方が良い落差88mの巨大な滝です。日本の滝100選にも選ばれているそうです。
その大きさは下の写真の赤い印が人物の大きさです。滝の雰囲気は日光三名爆の一つ湯滝に似たドバドバ感のある迫力を感じます。
そして大滝らしく空に虹が出ているのも素敵でした。
アーチ状の中をくぐれる!中間ガジュマル
大川を出て、外周道路を屋久島空港(サンカラ屋久島)方面に7Km移動するとNHK朝ドラ『まんてん』のロケ地となったという中間ガジュマルが。2002年の放映ドラマの用ですので、看板は少し老朽化していますね。
中間というのは集落の名前で、中間ガジュマルはその集落にある巨大なガジュマルの木をさしています。
アーチ状となっているのは大きな幹から地面に向かって気根が生えているから。気根というのは、地上に現れる根のようなもの。幹を支えるために伸びてきて、地面についてしっかりと支える役割をしています。
この中間ガジュマル のアーチは下を潜り抜けることもできます。
海に落ちる!トローキの滝(ぼん・たん館)
大川の滝からかなり戻って、ほぼ出発地点サンカラ屋久島のほど近くに他の3滝は集中しています。
一つ目は、海に直接落ちるという非常に珍しい滝。トローキの滝です。
トローキの滝の滝壺は『海』となるため、駐車場は滝の案内ではなく、歩いてすぐの物産館『ぼん・たん館』の駐車場となります。
トローキの滝に向かう遊歩道のような通路を歩いていくと、写真スポット!と大きな看板が出ていますが。残念ながらこの写真スポット付近は木々が成長しすぎていて、滝は全く見えません。
そのため、もう少し先の展望スポット、山道を10mほど下りて行く必要があります。そのため、短距離ですが、ビーチサンダルやパンプルなどではなくスニーカーで行くことをお勧めします。
山道を下りると素晴らしい山の緑のなか、海に滝の落ちる幻想的な風景をみることができます。落差は6mです。
車を停めさせていただいてお世話になったぼん・たん館で軽く何か食べようかと思いましたが、2023年7月現在は館内飲食禁止。中で購入したものも外のベンチで食べて下さいという案内でした。ということで、中で何か食べるものを買おうと見ていると、なんとサンカラのパンが売っています。
サンカラ屋久島は美食リゾートです。しかもその美食リゾートの推しは自家製パン!
朝ごはんでももっと食べてみたかったけれどもお腹がいっぱいすぎていただけずだったのですが。
なんとそのパンがこんなに気軽に買えるなんて!と。宿泊されていない方にも是非お勧めしたい物産館です。
1個売りしている品目は少なかったのですが、その中からサンライズを購入。なんと130円というお手頃価格でした。
屋久島滝巡りでは必須!千尋の滝
トローキの滝から島の中心部の山方向に向かって細い道を8分程度。
次に向かうのは、屋久島の滝巡りでは必須の『千尋の滝(せんびろのたき)』です。
この滝の特徴は巨大な花崗岩の岩盤を川が削っていき、V字谷ができたものというある意味『屋久島らしい』大自然の厳しく美しい光景を示すものです。駐車場のある売店付近から2〜3分の展望台からは遠目に見る形となりますが、美しい光景です。落差は約60mです。
ただ、滝の付近は非常に雨が降りやすくなるためか、下界(?)では晴れだったこの日も滝に着くと急に雨が。
雨でなく、かつ時間に余裕がある場合(片道徒歩20分)は、もっと近づいて吊り橋から眺めるのがお勧めとのことでした。行っていないので道中の様子は不明ですが、急勾配で注意と吊り橋に向かう道のゲートに記載がありましたので、無理のない範囲で。
原生林の間を貫く!竜神の滝
最後はトローキの滝から千尋の滝に向かう途中分岐点があるくらい、千尋の滝から近い竜神の滝です。
案内表示の前がなんとなく道幅が広くなっていて、駐車スポットとなっていますが、駐車スポットからは滝が見えないため、その直前に車で渡ってきた千尋橋の中間地点まで徒歩で行って見学します。
以下の写真の赤いバーのあたりが滝が見える場所です。
滝周辺は緑一色。屋久島の色合いを感じながら鑑賞できる滝でした。
サンカラ屋久島のレンタカーサービス(宿泊者専用)
ここからはサンカラ屋久島に宿泊して、このドライブを楽しまれる方向けの情報です。サンカラ屋久島では、ホテル発着で時間課金(1650円/時間)レンタカーを貸し出してくれるサービスがあります。ガソリン代は料金に込みですので気にする必要もありません。
車はホテルのロゴ入りのシエンタです。
晴れた日の出発(降水確率は20%程度)だったのですが、一応入れておきますねとサンカラの素晴らしいスタッフさんの配慮で傘とタオルを入れて下さいました。おかげさまで、千尋の滝では突然結構な雨になったのですが、非常に傘が役立ちました。またお水も冷たいものを人数分用意して下さいます。快適なレンタカーサービス、利用をお勧めいたします。
サンカラ宿泊記は番外を含む3部構成でご紹介しています。
番外:屋久島4滝巡りと中間ガジュマル サンカラ発着レンタカー3Hコース(本記事)