ニューアワジに隣接して大浴場が共有利用できるグループ夢泉景の6F特別室2室の内の1室は、2021年4月にリニューアルした100平米越えのお部屋。仕上げを行った佐官職人さんの解説が置かれた芸術的なお部屋、お料理も特別室専用プランが選択でき、ラウンジも3ヶ所利用できるというまさに特別待遇を満喫できます。
本宿泊記は、以下の2編構成でご紹介する予定です。
他の共用設備については、2022年の夢泉景 グランデルームAの宿泊記でご紹介しておりますので、そちらをご覧ください。
- ❶露天風呂付客室・3ヶ所利用可能なラウンジ編
- ❷料理長の実演付お部屋食 特別客室専用プランとお部屋食朝食
予約の取れないニューアワジグループ夢泉景の特別客室は発売されてから何度も検索でキャンセル確認を
ホテルニューアワジとその左右にある花季・夢泉景(天原含む)の週末予約の新しく大きいお部屋は、発売日早々もしくは直前キャンセルが出ないとほぼ予約が取れないことを経験されている方も多いと思います。
最近はニューアワジの朝陽の庭が新たにできましたが、そちらも2名予約の場合は週末に予約は入れられず早めに取る技も使えません。
この特別室も早め予約の次のチャンスは、キャンセル待ち。2週間程度のキャンセル料のかかる直前に空きが出ることは稀にあります。また、特別客室は630号室ともう一つは621号室。日付指定せずに検索して部屋を表示し、各部屋ごとに空きのある日一覧を調べていく方法が最も空きを見つけやすいと思います。
ニューアワジグループ夢泉景の場所は?
夢泉景は、兵庫県淡路島の洲本温泉にあり、電車は通っておりません。高速バスの場合は、洲本バスターミナル下車後、定期または随時依頼での送迎があります。
温泉宿直通のJRバスの場合、『ホテルニューアワジ前』になります。ホテルニューアワジと夢泉景は館内が繋がっています(レストラン・温泉は共用利用可能な関係)が、ロビーが別ですので、JRバスに直接乗車する場合は、ニューアワジ側のロビーエントランスに移動する必要があります。
実はニューアワジのホスピタリティを表すトピックスがあります。
このニューアワジ前のバス停は帰路の場合、旅館からみて道路を渡った側にあるのですが、乗車時間の5分ほど前にロビーを出てバス停の前に立っていたら、旅館前にいらっしゃったスタッフの方がなんと、「まだお時間かかりますから」と、ほんの5分ために椅子を持ってきてくださいました。
こういう気遣いを感じるサービスを最後に受けると、リピートしたい気持ちが強くなりますね。
2度のウェルカムドリンク
特別客室は、本来お部屋でのチェックインですが、チェックインタイムの30分前に着いたためロビーでチェックイン。
その時にいただいたのは、甜茶です。甜茶とは中国茶の甘味あるお茶で、到着時にホッと一息つけるものです。
本格的なウェルカムドリンクは、メニューからの選択です。
いただいたのは淡路島なるとオレンジ。こちらは、さっぱりした柑橘で甘め少なめですが良いですか?と確認いただきましたが、水割りの場合、甘党の私でも大丈夫な感じ。むしろ一緒に出して下さる自家製デザートがあるためちょうど良い甘味です。
スイーツは苺のギモーブ(マシュマロ)とキウイのフルーツゼリー、糖がけのアーモンドです。
6階コンフォートフロア 特別客室細波の様子
エントランス
コンフォートフロアのお部屋の入り口は通常ドアの前に(ほぼ開けっぱなしの)片側木製の格子戸があるのですが、特別客室は両開きの格子戸の中にアプローチスペースがあって一旦そこに入ってから鍵付きの扉を開ける感じ。スペースに余裕がある形です。また、他のお部屋はお部屋番号のみですが、特別客室には名前の入った表示が出ています。
扉を開けると広い玄関スペースとなっています。
連なるベッドルーム・和室・ダイニングスペースとアート作品
居室部分は最も窓に近い部分がダイニング、その奥が12畳程度のソファ付和室、さらに奥がベッドルームとなっています。
ベッドルームは130cm幅のベッドが2台。それぞれの枕元コンセント(USBタイプもあり)があります。また、寝室用のテレビも設置されています。(リビングのテレビが大きいため、寝室用は利用していませんが)。
背景にあるアートは、淡路島ご出身の美術家、清川あさみさんの作品で「Sora」と名付られています。絵のように見えますが、素材は、布とミシン糸・アクリル絵の具でできています。ミシンでひたすらに描かれた作品なのだとか。
630号室のテーマは、あめ土(=天と地)。その天の部分なのでしょうね。
続いて和室。こちらの左手に見える円形2つの作品名も清川あさみさんの「invisible」×2。日本語に訳すと「見えない」という意味です(作品の意図解説ではなく単純に単語を訳しています)。
素材は永瀬 正敏さん撮影の金魚の写真、そしてキャンバスとビーズと糸です。この作品ライトが当たるととても特別感があるように感じます。
そして和室でもう一つ見ることのできる作品はなんと壁。淡路島出身で海外からの評価も高い左官職人さん久住有生さんの仕上げた壁部分が金魚のアートの反対側上部にあります。
その素晴らしい壁の下にはかなり大型なテレビがあります。
そして、ダイニング。見える景色はヨットハーバーで、朝見るとヨットが出航していく景色も楽しめます。
お茶類とミニバー
お茶類は台の上には、ネスプレッソと2リットルのお水(無料)、茶筒にはパッケージなしの日本茶が入っていました。
ネスプレッソはデカフェも含めて4種類。紅茶はDilmahとSmikTea。ただ、後述のラウンジで珈琲メーカーや豊富なお茶類がありましたので、2リットルのお水以外は利用せずでした。
ミニバーの価格はビール605円など、利用できる価格です。
温泉露天風呂とテラス・洗面
露天風呂は2人が悠々と使えるぐらいの大きめサイズ。温泉です。
若干開放的すぎるので、バスローブをきて湯船近くまで移動して入りました。
朝には鳩が温泉の水を飲みにきていました。お風呂に入ろうとすると飛び立ちます。
洗面は2ボウル。その後ろにクローゼット相当部分のハンガーがあります。
奥の洗い場部分は室内で、そのさらに奥が温泉のあるテラスにつながる扉があります。
洗面台の手前にはタオルヒーターがあり、干し台もありますので、タオル置き場には困りません。
シャワーはハンドシャワーと天井シャワー。シャンプー・トリートメント・ボディソープはニューアワジオリジナルボトルです。
セキュリティボックスとお部屋の鍵
大浴場への移動が多い宿、気になるのはセキュリティボックスとお部屋の鍵の数ですが、セキュリティボックスは洗面台の後ろのクローゼットスーペースの引き出しにあります。また、お部屋の鍵は、物理鍵なのですが、2つ貸していただけました。
アメニティ
アメニティは、ボックスの中に収められていますが、中を出してみたものが下の写真。ブラシ、歯ブラシ、カミソリ、ヘアバンド、パック(1枚:女性のみ?)・日焼け止め(1袋)・メンズオールインワンジェル(1袋)でした。
写真には写ってませんが、綿棒とコットンは別の入れ物に入っています。
あとは、体を洗う用のナチュラルコットンタオルもあります。
また、メンズ化粧水、クレンジング・化粧水・乳液・ハンドソープはボトルで置いています。
パジャマと浴衣・バスローブ
着衣は洗面台の引き出し部分と台上に、パジャマと浴衣・バスローブの3種類が置いています。
パジャマは上下セパレートです。
浴衣は中サイズ(身長160cm-170cm)が2枚ありますが、お部屋係の方よりサイズ変更確認をしていただけます。また、ビニルタイプの巾着袋も2名分揃っていました。
なお、湯上がりたびも備え付けられています。
3種のラウンジ① 4F 里楽ラウンジ
夢泉景のコンフォートフロア(特別客室のあるフロア)の宿泊では、利用できない里楽エリア(クラブルーム的な位置付け)にあるラウンジも特別客室宿泊の場合使えます。
その1箇所めの里楽ラウンジが最も広くてよく利用するラウンジになるかと思います。
雑誌と新聞、ネット設備・テレビ・マッサージチェアが備え付けられています。
ドリンク類は冷たいものはレモン水とオレンジジュース。珈琲メーカーでは抹茶ラテやココアもいただけます。
紅茶・ハーブティー類は種類も豊富。オレンンジルイボスティやなた豆茶があるのも嬉しいですね。
3種のラウンジ②5F里楽レディースラウンジ
2つ目のラウンジは里楽スペースの5Fにあるレディースラウンジです。リラックススペースの前にはパーテーションが置かれ、女性が中でくつろぎやすいようになっています。ドリンクは基本ハーブティ。雑誌は女性誌となっています。
テレビはないため、音楽を聴きながらマッサージしたりくつろいだりする時間の過ごし方となっていました。
狭いため、1組使われている方がいたら遠慮してしまう感じかなと思います。
3種のラウンジ③6Fコンフォートフロア マガジンライブラリー
ラウンジの3種目は、特別客室630号室からだと出てすぐ斜め前ぐらいにあるもので、コンフォートフロア(夢泉景最上階)宿泊者が使えるマガジンライブラリです。
ドリンクは珈琲とお水のみ。マガジンライブラリですので、旧刊も含めて、雑誌類が置かれています。他、マッサージチェアとネット設備もあります。