蔵王国際ホテル宿泊記は以下の3記事でご紹介していますが、その❸はお食事編となります。お部屋情報・お風呂情報は各リンクをご参照ください。
お食事編:選べる山形牛スタンダート夕食と朝食ブッフェ(本記事)
選べる山形牛スタンダード夕食『初秋の蔵王山懐膳』の内容をレストランで
レストラン雰囲気
今回は蔵王国際ホテルの南館リニューアル洋室に宿泊していたためか、夕食のお席は南館レストランで準備されているとのこと。
レストランは仕切りなしのテーブル席でした。各テーブルは広め、4人掛け用で2人分でしたのでゆったり感はありました。
予約プラン
私は蔵王国際ホテルを『一休』サイトで予約、お料理のコースは14日前の早期割引が適用される選べる山形牛料理付のスタンダードプランとしました。
山形牛料理は、予約段階で『陶板焼き』『しゃぶしゃぶ』『すき焼き』から選択します。複数人数で予約の場合はそれぞれ異なるものをオーダーすることも可能です。
選択連絡をしなかった場合の標準は『陶板焼き』。我が家も他のテーブルからの香に負けないように??『陶板焼き』を選択しました。
煙を気にしてしゃぶしゃぶかすき焼きにしようかなと迷っている場合、個室などでなければレストラン中陶板焼きの香とすでになっているため、気にする必要はないかなと思います。(煙でない理由の場合はもちろん他のものでも)
なお、この陶板焼き、非常にボリュームがありましたので、別のものを1人づつ頼んで分け合っても良かったかもと思っています。
入口でまずはお酒チェック
レストランに入ったところに、お酒の瓶や案内があるため、オーダーの時の参考に。
蔵王国際ホテルの良い所として、お手頃価格帯にも美味しく郷土を感じるお酒やジュースが準備されているところだと思います。
辯天 純米 生酒 つや姫 300mlなんて、なんと1,100円。おしゃれな保冷容器や選べるグラスなど特別感は一切なくても価格的に充分納得です。
そして、この辯天 (べんてん)純米生酒 つや姫 は『お米感』が良い!甘党の方にもおすすめです。精米歩合は60%と決して高級酒ではないのですが、この前の週、京都の松井酒造さん訪問時に聞いた『雑味は味わいでもある』という言葉を再び思い出しました。
山形にきてみて、つや姫を食べると水が良いのか、自宅で(つや姫無洗米+水道水を)普通の炊飯器で炊くのと比べて何倍も美味しいと感じました。四国のうどんも四国で食べると何倍も美味しいと聞いたことがありますが、その土地の水や空気が何か作用しているのかと思います。
このお酒は、そんな『ここに来て 味わってみてよかった』と思う味を確かに感じました。
後、ビールは715円からあり、上の写真にちらっと写っているラフランスジュースも440円と、ホテルにしてはかなりお手頃です。
なお、今回帰りに部屋付の精算をした際に、実は日本酒が別のかなりお高い商品と間違えられていて、指摘して夕食時に撮影した画像を見せて間違いをすぐに修正していただけました。
日本酒やワインなど、種類がたくさんあるものを部屋付で飲む場合、ボトルを撮影しておくと、精算時の修正が早くできるためおすすめです。(自分でも飲んだ日本酒の銘柄を翌朝忘れているということもあり得るため)。
初秋の蔵王山懐膳 お料理
座席につくと、食前酒としての一口サイズの白ワインのほか、先付の『柿とむかごの白和え』と口どりが置かれています。
むかごというのは山芋のつけ根にできる球型の芽のようなもののこと。写真の黒い丸いつぶのものとなります。9月から11月に収穫できるようです。
口どりは、とても豪勢。もうこれだけで1食終えても良いかなという充実ぶりです。
紅葉鮭、焼き松茸、茄子の千種焼き、鴨ロース黄金寿司、長芋葱味噌田楽、牛蒡牛肉巻き、吹き寄せです。
千種焼きとは溶き卵にたくさんの具材を入れて焼いたものを指します。
次はお造りではなく、和風ドレッシングでいただく海鮮カルパッチョ。
そしていよいよメイン『米沢牛の陶板焼き』です。
米沢牛は、山形県米沢市で肥育されたもののうち、一定基準を満たしたブランド牛です。
日本三大和牛といえば、不動の松阪牛・神戸牛ともう一席を近江牛 と米沢牛が取り合うほどの評価の高いもの。(なぜ予約時に米沢牛ではなく山形牛とされているのかは不明ですが、入手できない日もあるということなのかもしれません)。
たっぷりの野菜と共にいただくのですが、米沢牛のじゅわっととろける甘味、流石です。そして、しっかりの霜降りなのに厚みもあって満足感が高すぎな一品です。味付けは山葵でも塩でもりんごと玉葱の特製だれでも、どれも完璧に合っています。
もう大満足のところに出てくるのは、わかさぎとオレンジの南蛮漬けです。
お肉の後に、オレンジの清涼感が良いですね。
それに加えて、『芋煮』。テレビや本などで何度も名前はお見かけした『芋煮』ですが、私生まれて初めていただきました。
芋煮の主役が里いもだということは知っていたのですが、牛肉と長葱、きのこ類が入っているのは初めて知りました。里いもって醤油出汁が染みるとこんなに美味しいものだったんだと少し感動です。
そして、お腹いっぱいでも食べる価値ありなのは山形県でいただく『つや姫』。量は選ばせてもらえます。
ここまで来るともうデザートが入らないのは我が家だけでないのか、レストランの方からデザートは持ち帰りにしますか?と確認していただけます。
お風呂でお腹を休めてからお部屋でいただくことも可能です。
フルブッフェの朝食
朝食は予約制ではなく、7:00から9:00の間にレストランに伺う方式で中は自由席です。ブッフェ台からは最も遠いですが、周りをぐるっとガラスに囲まれた素敵な座席もありました。
山形名物
朝食は山形名物として、玉こんにゃくが、まず目に留まります。
山形名物は他にも合って青菜の刻みを他の野菜と混ぜ合わせて、漬け込んだ『おみ漬』。
山形牛の煮込みが人気No1とのことでした。
丘ひじきと水菜のお浸しのコーナーでは『丘ひじき』発祥の場所が山形県だという解説がありました。丘ひじきは海藻ではなく、海辺や砂地で採れる野草。茎の部分や若い葉の部分をいただきます。
後は、なんと言ってもごはん自体が。山形県産米の雪若丸だそうです。
エッグステーションは目玉焼きのみですが、山形県産の『いではのもみじ』で作られています。
洋食メニュー
和食以外に洋食ももちろんあります。
数種のパン類と焼き立てで補充されるピザもありました。
ウインナーなどのホットミール、サラダなどは一通り揃っています。
和食おかずなど
和食は焼き魚やしゅうまい(は和食ではないかも…..)やお茶漬けのお供系がかなりあります。
デザート
蔵王国際ホテルの朝食ブッフェは補充の目配りが行き届いていて、フルーツやカップスイーツなどもなくなりそうであれば、早めに綺麗に補充されて戻ってきていました。
ドリンク類
冷たいジュースに混じって黒胡麻バナナジュースが珍しく、後はヤクルトがあるのもありがたいものでした。
珈琲コーナーは人が多すぎて撮れませんでしたが、持ち帰りの珈琲もあります。
食後に食事中の札を裏返すと素敵な一日でありますようにのメッセージ。旅の朝にはこの一言、よく聞きますが何度聞いても(見ても)嬉しくなります。