松阪・伊勢志摩の旅202201の最終話は失敗談。関係のない人には全く退屈なお話なので読み飛ばしていただきたいところですが、同じ失敗をお一人でも防ぐことができたら幸いかと思います。同じことをやってしまった関西人仲間の方は最終章もお読みください。
大阪・神戸間で生活していると最近は切符・磁気方式の回数券等を使うとき、IC専用じゃない改札機を探すのにキョロキョロしてしまうほど、鉄道の精算はICが基本となっています。
伊勢市駅などにはJRはIC精算ができないため、切符を買うようにとの注意書あり
ただ、2022年1月 近鉄特急で大阪から向かい、伊勢市駅についた時に「JRはIC精算ができません。最終地までの切符をお買い求めください」と注意書がありました。
きっと、乗り換え時の2路線合算精算ができないのだろうと軽く考え、その看板のことはその後の充実した観光をする中、すっかり忘れていました。
が、その時きちんと見ておくべきだったと後悔したのは、その翌日のこと。
松阪駅での乗車はJRもICが使える
私は日頃、どちらかというと綿密に旅行計画を立てるため、行き当たりばったりの旅行はしません。ただ、松阪から鳥羽というメジャーどころの移動、かつ松阪での観光が予想より見所が多くて駅についてから乗車時間までが短くなったこともあって、駅で乗る電車は来たものに乗ったらいいかと安易に考えて調べていませんでした。
当初近鉄電車の急行で松阪駅から鳥羽駅に向かうつもりが、松阪駅に着いたらたまたま目の前にあった鳥羽行きの電車が予定よりも早い時間にあったため、何も考えずにJRにICタッチで乗車して電車に飛び乗りました。
そして乗った電車の中は、伊勢で車両が切り離される時間があり、後発の近鉄電車より遅い到着にはなってしまったものの、そのまま乗っていたら鳥羽につくだろうと何も考えずにそのまま着席していました。
乗車料金は車内で IC入場記録取り消し用の証明書の発行も
電車の車内では、ICカードが利用できない区間になるよ！ということと、車掌さんが回ってきたときに精算してね！という放送が何度も流れています。
放送の通りに車掌さんにICカードを渡して精算していただきます。その時に「駅でICの入場記録を取り消すための手続きが入りますので証明書発行しますね」と告げられて承知します。
ICの入場記録取り消しは、日常でもICのタッチが不十分だった時などに実施するため普通に証明書を受け取って目的地鳥羽にて電車を降ります。
降りたらまさかのJR『鳥羽』が無人駅！？
その時は全く予想もしていませんでした…….。あのメジャーな『鳥羽』が無人駅なんて！
伊勢・志摩のメイン駅の一つの鳥羽。確かに過去に何度も来ましたが、全て近鉄電車利用のためJRは初めての利用。近鉄の鳥羽駅は堂々と大きくて、売店、休憩所・観光案内もあってというちょっとしたターミナルのイメージだったため、きっとこのJR無人改札は裏口なのだろうと別の出口まで探し回りましたが、人がいない。
え！？鳥羽駅では、IC記録の取り消しができない！！って
仕方なく、切符の券売機の呼び出しボタンで、「（鳥羽駅内の）どこで、ICの入場記録を取り消してもらえば良いのですか」と聞くと、「近くの駅の駅に行ってください。お近くでは伊勢市駅とか」ん？鳥羽駅内じゃないのかああああい！とツッコミを心の中で入れつつ「じゃあ大阪駅などでいいんですね」と聞くとまさかの「JR東海エリア内でお願いします。」
この旅行、帰りは1日1本しか大阪方面には走らない近鉄特急「しまかぜ」です。「しまかぜ」は鳥羽から大阪なんばまで走っている特急。ではどのようにJR東海管内でICの取り消しをするのか。
帰り鳥羽から近鉄電車で関西方面に帰る人はどうすればいいのか！？
鳥羽で遊ぶ時間が30分程度削られますが、そこは我慢でICの取り消しを優先します。
伊勢市駅では近鉄電車の改札外に出ずにJRの改札に行ける
近鉄特急で関西に帰る特急は「鳥羽」・「宇治山田」「伊勢市」ととまります。そのため乗車券としては「鳥羽」から「上本町など大阪各駅」・特急券としては「伊勢市」→「大阪各駅」のみを使い、鳥羽から伊勢市までは乗車する特急より1、2本前の普通または急行で伊勢市へ。
伊勢市駅は近鉄電車とJRのホームが改札の行き来なく往来できて、改札としては近鉄電車改札とJR・近鉄共通改札があるという変わった（？）駅。
そこでJR側の改札で切符を渡してしまわず、往路のJRの車掌さんから受領した清算票とICカードを駅員さんに渡し、「鳥羽から伊勢までは近鉄電車できたことと伊勢から大阪方面にこのまま近鉄で帰ること」を告げるとICカードの入場取り消しだけをしてくれます。
ほっとさせてくれた伊勢駅のJR職員さんご対応ありがとうございます。
おかげさまで安心して関西に帰れました。
30分程度のロスだけで済むとはいえ、忘れて関西まで帰ってしまったらずっとIC使えないのかな等と鳥羽で遊んでいる間中、燻った気持ちにならないようにするには、初めからIC利用不可エリアに行く時は、切符で乗るのが1番。注意書きはしっかり意味を理解しよう！としっかり心に刻みつけて旅行したいものですね。
