オープン5日目に宿泊した紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良。宿泊者全員がいただけるシャンパンフリーフローサービスとレストラン朝食のほか、オプション的にいただいたルームダイニングの鰻重とカレーや、ちょっとした贅沢にも良いけどランチでお得な翠葉のコースをご紹介します。
本宿泊記は以下の2話構成でお伝えします。
- ❶お部屋・設備編 温泉付きジュニアスイート
- ❷食事編 ガーデンディライト・朝食・ルームダイニング・翠葉ランチ
シャンパンフリーフロー ガーデンディライト
さて、SUIシリーズに宿泊する時のお楽しみといえば、夕刻のシャンパンフリーフローですが、紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良では、これをガーデンディライトとよんでいます。
開催される場所は、独立した店舗扱いとなっている茶寮『世世』。
日中は、国立博物館側に美しい暖簾がはためく世世ですが、ガーデンディライトの時間帯にはこの入り口は締まり、宿泊棟に近い入り口から入る、宿泊者専用入り口から出入りすることとなります。
アプローチから正面玄関にまわるとこの建物は旧世尊院であるという解説版があります。
靴を脱いで、廊下を通ってお部屋に向かうスタイルですが、入り口で靴を脱ぐため、必要な方用に足袋が置かれていました。
10分前に到着しましたが、最奥窓際席は満席。なぜか予約されているという方の席が数十分空いていたので、写真だけその席の後ろから撮影。
横並びの最奥窓際席以外に、サイドにも窓際席はありますが、対面方式。
満席時は外側の縁側部分にもずらりと人が座りますので、窓際でなくても良いかもしれませんが。
窓際では、建物の立派な釘隠しが近くで見えて歴史建造物だと実感できます。
ドリンクは、シャンパンかノンアルコールスパークリングワイン。お子さまにはジュースも用意されているようですが、大人の方でジュースを選択されている方はいませんでした。
おつまみは、奈良漬のおかきとトリュフのケークサレ(甘くないケーキ)。
奈良漬のおかきは苦みなど感じませんが、ケークサレの方がどちらかというとお酒にあう味つけです。
シャンパンは、家族経営のシャンパーニュ・メゾンの製品、ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット。
ノンアルコールはワインと同じ手間で作られているというデュク・ドゥ・モンターニュ・ロゼ。(ボトルだけ撮影させていただいたため横のグラスはシャンパンが注がれています。ノンアルコールの場合ロゼカラーです。)
おかわりは、ドリンクはリクエストしなくても注ぎに来てくださいます。おつまみはおかわりされている方は周りに一組もいませんでしたので不明ですがなしかなと思います。満席で待っている方もいらっしゃる状況でしたので、おつまみおかわりの声がけをされなかったのかもしれません。
ルームダイニング(夕食)
夕食はせっかくのジュニアスイートを楽しむためインルームダイニングでいただきました。オーダーは客室内タブレットから行います。レストランは和食店ですが、ルームダイニングでは洋食系もあります。
マリオット系では人気だろう商品のハンバーガーはヴィーガンバーガーになっていました。
私は事前情報で調べた茶寮『世世』で出されているらしいレッドチキンカレー(4,800円)と、鰻重(5,500円)を。予算的にはドリンクなしでおおよそ1人5,000円ぐらいかなといった価格帯です。
レッドチキンカレーは、甘党の私の舌ではルーは10分の1の量で充分と思うぐらいかなりスパイシー。味変についているすだちと梅を混ぜると不思議とまろやかにいただけます。辛いのがお好きな方用の『追い辛味』もついていました。(そのままで充分辛かったので使っていませんが)。ご飯単体でもナッツの味で楽しめそうで、カレーの中のチキンもゴロゴロあってかなり凝ったメニューでしたので、レッドチキンカレーお勧めします!
鰻重は、このスタイルだと鰻丼なのでは?というスタイルでした。そこは置いておいて、ご飯にほのかにかかるタレで美味しくいただけます。お味噌汁もありがたいですよね。(ルームダイニングでお味噌汁単品は1,800円でしたが同じものなのか気になりますね。)
レストラン朝食
朝食はルームダイニングだとアメリカンブレックファーストがありますが、レストランは日本食のみです。(マリオットボンヴォイのエリート会員セレクトの朝食はレストランのみです。)
レストラン和の雰囲気の素敵な翠葉。朝食時間帯は、少し混んでいますが、この写真は遅めの昼食で他のお客様のいない時間帯に撮影したものです。
お部屋紹介の所にも記載しましたが、このホテルの良いところは、見せるためのお庭部分はお客さんの通行ができないようになっているところ。外から食べているところを見られる心配がなくゆったりお庭を眺めてお食事できるのが素晴らしいです。
朝食は、2つの膳が提供されるスタイル。飲み物はお茶となる純粋な日本食です。選択式なのはご飯系で、奈良の名物茶粥か白いご飯のいずれかとなります。(スタッフさんは強く茶粥を推されていました。)
壱の膳は冷たいもの。地元奈良の食材が多く使われていて、蒟蒻もおぼろ豆富の大豆も大和産。お浸しは、大和真菜が使われています。
弐の膳は、少し遅れて提供される暖かいものとお漬物。魚はカラスガレイの焼き物です。写真左上の吉野葛の玉子あんかけは、茶粥にかけても美味しいですよとの解説がありました。
こちらの茶粥は、少しぬるめで柔らかいほのかな味付け。それに、しっかり味の吉野葛の玉子あんかけの甘味を加えたところ、非常に美味しくいただくことができました。こんな食べ方もあるのかと嬉しい驚きでした。
翠葉のランチ(宿泊者以外も利用可能)
高級日本料理がお得に味わえるランチ時間帯に翠葉でランチをいただきました。翠葉のランチとディナーは、宿泊者以外でも利用可能で、一休レストランなどでも予約でき、訪問した日も記念日のお祝いをされている方もいらっしゃいました。
レストランのインテリアやお庭は本ページの朝食欄をご参照ください。
私が予約したのは、最もお手頃なランチ、『紫苑』(7,337円)です。
ドリンクオーダーの前にまずお水を聞かれました(有料ガスなし、ありまたは無料のお水)。有料のお水は1,200円台ぐらい。※飲み物価格記録できなかったのですみません価格はおおよそです。
訪問前に別件で午前中からワインを結構いただいていたので、こちらではノンアルコールワイン(1500円ぐらい)と夫は国産のビール(多分プレモル 1,300円ぐらい)。
先付は、胡麻豆腐と大和野菜の酢味噌和えです。
次のお膳で八寸とチラシ、土瓶蒸しが同時に提供されます。(次はもう食後のお抹茶です)。
重箱の一つは八寸。鮎甘露煮、大和芋の養老豆腐、海老の変わり揚げ、柿なます、果実甘露煮です。
キラキラに包装されているのが、クリームチーズ奈良粕漬で、単品でいただくと濃くてまったりすぎに感じるですが、白ワイン(ノンアルですが)と合わせていただくと、まったり感がたまらなく上質の味に感じました。お酒に合うメニューですね。
『吹き寄せは秋の季語です。』の言葉と共に提供されたちらし寿司。
季語の吹き寄せは紅葉した葉や花びらが風に吹かれた後、ひとところに集まった様子を示す言葉です。その言葉通り、秋らしい色合いのお魚が散らされていました。
そして、天気予報ではまだまだ猛暑のマークが出ている9月上旬ではありますが、お料理の世界では、もう秋。夏と秋との合間を感じさせる鱧と松茸が土瓶蒸しとなっていました。
そして、食後のお抹茶。上用まんじゅうは、近鉄奈良駅に程近いところにある萬々堂さんがラグジュアリーコレクション奈良さん専用に作られたものです。紫翠というのは紫が木の幹、翠は緑で自然豊かな様子を表す言葉ですが、その名の通りのほのかな色合いが、上品です。